コーヒーメーカーの世界市場シェアの分析

コーヒーメーカーの世界市場シェア、業界ランキング、市場規模の情報について分析をしています。イタリアのデロンギ、スイスのユーラ、イタリアのエボカ、フランスのグループ・セブ、スイスのフランケといった世界大手のコーヒーメーカーの動向も掲載しています。

市場シェア

コーヒーメーカー各社の2021年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2021年のコーヒーメーカー業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はデロンギ、2位はネスレ、3位はユーラとなります。⇒参照したデータの詳細情報

コーヒーメーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2021年)

順位会社名市場シェア
1位デロンギ12.19%
2位ネスレ11.40%
3位ユーラ4.99%
4位グループ・セブ4.80%
5位エボカ2.66%
6位フランケ2.14%
コーヒーメーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2021年) ©ディールラボ

コーヒー機器メーカーの世界シェア(2021年)
コーヒー機器メーカーの世界シェア(2021年)

1位のデロンギ社は、小型家電に特化したメーカーで、特に個人向けのエスプレッソ・マシンに強みを持ちます。

世界2位は、ネスプレッソで事業展開するネスレです。

世界3位は、スイスのユーラ社となります。1931年創業のユーラ社は、現在はコーヒーメーカー専業となっています。

世界4位は、フランスのグループ・セブです。業務用コーヒーメーカーに強いスイスのWMFを買収して、規模の拡大を狙います。

世界5位は、イタリアのエボカです。オランダのフィリップスからサエコやガッギアを買収して、事業を拡大しています。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、コーヒー機器製造業界の2021年の世界市場規模を153億ドルとして市場シェアを計算しております。参考にしたデータは以下の通りです。

調査会社のインサイトパートナーズによると、2021年の同業界の市場規模は153億ドル、2028年には205億ドルに達すると予測され、2021年から2028年にかけて年平均成長率4.3%で成長すると見込まれています。

調査会社のスタティスタによれば、2022年の同業界の市場規模は109.3億ドルです。2027年にかけて4.16%での見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

コーヒーメーカーの市場は、エンドユーザーで分けると大きく個人向けと業務向けに二分されます。またコーヒーメーカーの種類で分類をすると、エスプレッソ方式、フィルター方式、カプセル方式等に分けられます。

コーヒーメーカーの種類

コーヒーメーカーには、コーヒーの抽出方法によって、ドリップ式、エスプレッソ式、カプセル式に分かれます。

ドリップ式は、コーヒー粉にお湯注ぐ形で抽出する方式です。コーヒー豆からコーヒー粉に豆を挽く過程を全自動で行うコーヒーメーカーもあります。

エスプレッソ方式は、圧力をかけることで、抽出を短時間で行う方式です。より純粋なコーヒーの味を楽しめます。

カプセル式は、コーヒー粉が入っているカプセルをセットして抽出する方式です。コーヒー豆や粉の分量をはかる必要がなく、より手軽にコーヒーを淹れることができます。ネスレが得意としてます。コーヒー以外にも抹茶などの様々カプセルがあります。

コーヒーメーカーの概要

De’Longhi(デロンギ)社

デロンギ社はイタリアに本拠を置く小型家電メーカーです。1902年に創業。オイルヒーター等の暖房機器、エスプレッソ・コーヒーメーカー、ハンドブレンダーやオーブン等の調理器具を設計・製造・販売しています。コーヒーメーカーのDe'Longhi、調理用のKenwood、ハンドブレンダーやフードプロセッサーのBraun(P&G社のブラウンよりライセンス供与を受けている)等のブランド名で事業を展開しています。さらに詳しく

ユーラ(Jura)

1931年スイスに本拠を置くコーヒーメーカーの専業会社です。累計累計400万台以上のコーヒーマシンを販売した実績があります。家庭向けと業務向けの全自動コーヒーマシンを販売しています。セラミックディスクグラインダーを内蔵し、コーヒー豆を焙煎、粉砕し、新鮮なコーヒーを全自動で提供できることが強みです。

Evoca(エボカ)

イタリアに本拠を置く業務用エスプレッソマシン専業メーカーです。投資ファンドのローンスターが保有しています。N&W Global Vendingから2017年に社名変更しました。 Necta(ネクタ)、デンマーク出自のWittenborg(ウィッテンボルグ)、SGL、Newis、フィリップスより買収したSaeco(サエコ)、 Gaggia(ガッギア)、 Cafection(コンフェクション)、Ducale(ドゥカーレ)等のブランドをオフィース、ホテル、コーヒー店等に世界展開しています。

エボカ社の再編の歴史

エボカ社の成長
エボカ社の成長
出所:同社

Group SEB(グループ・セブ)

Group SEB(グループセブ)は、1857年に設立されたフランスを本拠とする世界的な小型家電・調理器具メーカーです。電気ケトル、ミキサー、コーヒーメーカー、トースター、フードプロセッサーなどを展開しています。テフロン加工のフライパンで有名な「ティファール」、イタリア出自の「ラゴスティーナ」、ハンドミキサー有名なMoulinex(ムリネックス)、ヘアドライヤーのRowenta(ロベンタ)、All-Clad(オールクラッド)など有力なブランドを擁しています。
コーヒーの分野では、個人向けのKrups(クラプス)に加え、2017年にドイツの業務用コーヒーメーカーのWMF(ヴェーエムエフ)、2019年に北米のWilbur Curtisを買収しております。創業ファミリーであるレスキュール家が大株主です。さらに詳しく

Franke(フランケ)

スイスに本拠を置く住宅用キッチン、浴室などの水回り、調理器具メーカーです。業務用の厨房の設計、機器の購買・在庫、納入・設置も行っています。Artemis Holding(アルテミス・ホールディングス)傘下の会社で、兄弟会社には、不動産を行うアルテミス・リアル・エステイト、資産運用会社のアルテミス・アセット・マネジメント、ファインブランキングを製造するファインツール(Feintool Group)を擁しています。
アルテミスグループ

アルテミスの事業構成
アルテミスの事業構成
出所:同社

ネスレ

ネスレは、1866年に薬剤師のアンリ・ネスレ氏によって設立されたスイスに本拠を置く世界最大級の総合食品・飲料メーカーです。食品ではパスタのブイトーニやコンソメのマギー等、飲料ではネスカフェやミロ、乳製品、菓子類ではKitKatやCrunch等のチョコレートのブランドにて世界展開しています。2018年以降、アクティビストファンドであるサードポイントからの要請で、事業ポートフォリオの再構築を急いでいます。2019年には、投資ファンドのEQTパートナーズ、アブダビ投資庁およびPSPインベストメントに、同社のスキンヘルスケア事業を売却しました。スキンヘルスケア事業は、Proactive(プロアクティブ)やCetaphil(セタフィル)などのにきび防止用の洗顔料、保湿剤などのスキンケア用品などを展開しています。2021年にはKKRから栄養補助食品大手ザ・バウンティフル・カンパニーの主要ブランドであるネイチャーズバウンティ、ソルガー、オステオバイフレックスを買収しました。さらに詳しく

その他の大手コーヒーメーカーには、Keurig Green Mountain(キューリグ・グリーン・マウンテン)、パナソニック、ジャーデン、エレクトロラックス、Melitta、Morphy Richards、Hamilton Beach、Illy、ボッシュ等があります。
コンビニ大手のコーヒー機器は、セブンイレブンの富士電機、デイリーヤマザキのキューリグ、ファミリーマートのWMF、ローソンはカリマリとなっています。

参照したデータの詳細情報について


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