BIC(ビック)は1945年に創業されたフランスを代表する筆記具メーカーです。BIC ブランドにて筆記具を世界展開しています。他の事業としては、ライター及びシェーバーとなります。文房具ではニューウェルズブランドと競合しています。使い捨てライターでは高い市場シェアを維持しています。髭剃りではジレットと競合しています。ライターは、電子タバコや加熱式タバコが増加傾向にあるため、今後需要が減少していく可能性があり懸念材料です。
2019年度
売上高は前年度とほぼ同額で1,949百万ユーロになりました。営業利益は253百万ユーロで、営業利益率は13%になりました。営業利益率も前年とほぼ同じ値を示しました。
2020年度
売上高は前年度比16.4%減の1,628百万ユーロになりました。全ての製品セグメント及び世界の各セグメント全てで売上が下降しました。営業利益は157百万ユーロになりました。営業利益率は10%で、2019年の13%と比較すると3%下降しました。
2021年度
売上高は前年度比12.5%増の1,832百万ユーロになりました。世界の各セグメント全てで2桁%以上の伸びを示しました。営業利益は452百万ユーロになりました。営業利益率は25%で、前年の10%から大きく上昇しました。その理由は、クリシーの本社を売却益を計上したこととが主な要因です。
2022年度
売上高は前年度比21.9%増の2,2334百万ユーロになりました。営業利益は304百万ユーロになりました。営業利益率は14%で、前年の25%と比較すると11%下降しました。営業利益率が大きく下降した理由は、2021年度にはクリシーの本社を売却し非経常利益が大きくなりましたが、2022年には大きな非経常利益が無かった為です。
2023年度
売上高は前年度比1.31%増の2,263百万ユーロになりました。営業利益は前年度比9.74%増の333百万ユーロになりました。消費者ニーズとサステイナブルに重点を置きながら、BICの強みを生かす一連の取り組みであるホライズン戦略計画を継続したことで増収増益となりました。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比4.38%増の638百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比百万ユーロになりました。3.86%増の105百万ユーロになりました。営業利益率は16.5%になりました。
2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比-3.41%減の560百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比30.03%増の85百万ユーロになりました。営業利益率は15.2%になりました。
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比-0.11%減の526百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比68.29%増の73百万ユーロになりました。営業利益率は13.8%になりました。
2024年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比-3.16%減の522百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比-10.29%減の63百万ユーロになりました。営業利益率は12.0%になりました。
2024年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比-3.20%減の618百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比2.29%増の107百万ユーロになりました。営業利益率は17.4%になりました。
希薄化後EPSは前年度比11.33%増の5.70円になりました。1株当たりの配当は前年度比11.33%増の2.85円になりました。配当性向は50.0%になりました。
2024年通年の売上高は、数量、価格、ミックスにより、恒常為替レートベースで5%〜7%の成長が見込まれ、利益率はわずかに改善すると予想している。
セグメントは、ライター、文具用品、シェーバーに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
文具用品事業
主にボールペン等の筆記用具を製造・販売しています。
ライター事業
消費者向けの使い捨てライターを主に製造・販売しています。
シェーバー事業
使い捨てシェーバーを主に製造・販売しています。
2019年 ナイジェリアの文房具メーカーであるLucky stationeryの買収
2020年 フランスのライターメーカーであるDjeepを買収
2020年 北米の文房具メーカーであるRocketBookを買収
2022年 高品質の半永久的タトゥーのトップブランドのInkboxを買収
2022年 大手デカールブランドで有名なTattlyを買収
2022年 磁気測定技術に定評があるAMIを買収