紅茶・緑茶業界の世界市場シェアの分析

紅茶・緑茶・お茶メーカーの市場シェア、市場規模や業界ランキングついて分析をしています。リプトンを擁するユニリーバ、頂新、統一、加多宝(JBD)、トワイニング、テトリー(Tata)、伊藤園といった世界の主要な茶・ティー会社の概要や動向も掲載しています。

市場シェア

紅茶・緑茶・お茶メーカーの2021年度の売上高を分子に、後述する市場規模を分母にして、2021年の茶(ティー)業界の市場シェアを簡易に算出すると、1位はアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ、2位はエカテラ、3位はタタ・グローバル・ベバレッジとなります。⇒参照したデータの詳細情報

茶メーカーの市場シェアと業界ランキング(2021年)

順位会社名市場シェア
1位アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ22.09%
2位エカテラ(旧ユニリーバの紅茶事業)13.46%
3位タタ・グローバル・ベバレッジ3.67%
4位伊藤園1.46%
茶メーカーの市場シェアと業界ランキング(2021年)©ディールラボ

紅茶・緑茶業界の市場シェア(2021年)
紅茶・緑茶業界の市場シェア(2021年)

紅茶大手と言われているTaetea Group(ティーティーグループ)、Tieguanyin Group(渓鉄観音)、The Republic of Tea(ザ・リパブリック・オブ・ティー)、Ahmad Tea(アーマッドティー)、Yorkshire Tea(ヨークシャー・ティー)、Dilmah(ティルマ)、Bamatea(バマティー)、Chinatea(チャイナティー)、Barry’s Tea(バリーズティー)については財務情報が非開示のためランキングから除外しています。また、ネスレ(ネスティ)やキリン等のRTD茶系飲料を販売しているメーカーについても、茶葉販売がメインでないという観点から、シェアの計算に含んでいません。

市場規模

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、紅茶業界の2021年の世界市場規模を220億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

調査会社のアイマークによると、同業界の2021年と2020年の市場規模は、それぞれ220億ドル、210億ドルです。2027年にかけて、年平均5.6%で成長し、同年には303億ドルの市場規模に拡大することが見込まれます。
調査会社のリサーチマーケットフューチャーによると、2025年の同市場規模は227億ドルを見込み、2019年~2025年で4.47%の成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

市場規模成長率見込み
2021年220億ドル5.6%
2020年210億ドル
紅茶業界の市場規模推移 ©ディールラボ

紅茶と緑茶の作り方

茶は、ツバキ科の常緑樹であるお茶の木の芽、葉、茎から作られます。緑茶と紅茶は、お茶の葉からの処理の違いにあり、前者は摘んだ生葉を熱処理して、葉の醗酵を止めて作ることから不発酵茶、後者は生葉をしおらせてから発酵させるため発酵茶と呼ばれています。ウーロン茶は、その中間の部分発酵茶と呼ばれています。

紅茶の有名な産地には、ダージリン(北インド)、セイロン紅茶(ディンブラ、ウバ、キャンディの地域がある。スリランカ)、アッサム(北インド)、ニルギリ(南インド)、キーマン(中国)、ジャワ、スマトラ、ケニア等があげられます。

主なM&A

  • 2021年11月 CVCキャピタルパートナーズがユニリーバの紅茶事業エカテラを買収

世界の主要な紅茶・緑茶飲料メーカーの一覧

Unilever(ユニリーバ)

Unilever(ユニリーバ)は、イギリスに本拠を置く世界を代表する消費財大手メーカーです。イギリスの石鹸会社のリーバ・ブラザーズとオランダのマーガリン会社のマーガリン・ユニが1930年に合併して誕生しました。紅茶、アイスクリーム、食品、化粧品やパーソナルケア分野において強力なブランドを保有しています。紅茶事業は2021年11月に売却を発表しました。さらに詳しく

Ting Hsin (頂新)

台湾発祥の魏和徳氏率いる総合食品会社です。即席めん中国首位の康師傅(ティンイー)をはじめ、飲料、パン、菓子を中国本土で展開。伊藤忠、アサヒビール、サンヨー食品とも提携しています。

JDB

中国のお茶系ドリンクメーカーです。加多宝(王老吉)ブランドで中華圏においては圧倒的な存在感を示しています。

統一企業

台湾を代表する食品・流通系コングロマリット企業です。日系企業とも親密です。茶裏王ブランドで茶系飲料を展開しています。

コカ・コーラ

コカコーラは、1886年に設立された米国に本拠を置く世界最大手級のノンアルコール飲料メーカーです。本社はコカ・コーラの原液の販売とマーケティングを担当し、各地域のボトラーがコーラを生産するビジネスモデルで世界展開を果たしています。コカコーラの原点は米国のレストランやファストフードに置かれていたソーダファウンテンを使って提供された甘い清涼飲料水と言われています。コカ・コーラ、スプライト、ファンタといった炭酸飲料系ブランド、ミネラルウォーター、スポーツドリンク、果汁ドリンク、オーガニック系ドリンクを全世界で展開しています。コーヒーチェーンのコスタを買収し、コーヒー領域にも本格参入しています。ボトリング事業の再編にも注力しています。さらに詳しく

伊藤園

1966年に設立された日本を代表する茶葉・緑茶飲料メーカーです。おーいお茶ブランドは圧倒的な存在感を示します。緑茶以外にウーロン茶、むぎ茶、紅茶、充実野菜で有名な野菜飲料なども手掛けています。コーヒーチェーンのタリーズコーヒーを買収しています。さらに詳しく

Associated British Foods(アソシエイティッド・ブリティッシュ・フード)

アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズは、1935年にガーフィールド・ウェストン氏によって設立されたベーキング会社を源流とするアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズは、英国に本拠を置く食品成分・食品メーカーです。ベーキングパウダー、イースト菌やラクトース等の食品添加物に強みを持ちます。紅茶は英国王室御用達のトワイニングス(Twinings)ブランドを世界展開。トワイニングといえば、アール グレイ(EARL GREY、ベルガモットの香りが吹き付けられたさわやかな紅茶)が有名です。ファストファッションはPrimarkブランドで展開しています。砂糖はAB SugarにてBritish Sugarブランドで展開しています。酵素は、AB Enzymes(ABエンザイムズ)で展開しています。ベーキング、非デンプン多糖、洗剤、プロテアーゼ、フィードといった酵素を製造・販売しています。さらに詳しく

Tata Global Beverage(タタ飲料)

インドのタタグループの飲料会社です。

タタは、1868年にペルシャ系ゾロアスター(拝火、インドではパルシーとも言われる)教徒であるジャムシェトジー・タタ氏がムンバイで設立した木綿貿易会社が発祥です。インド西部のムンバイに本拠を置きます。インド三大財閥の一角です。規模ではインド最大級で、塩からソフトまでと言われ、鉄鋼、自動車、ホテル、紅茶、ITサービス、時計、宝飾品、電力、通信、化学、食品、小売などに至る多岐分野で事業を展開する財閥です。海外100ヶ国で事業を展開し、約70万人の従業員と1000億ドル超の売上を計上しています。日本に企業では、三菱商事、新日鐵住金、日立製作所、スズキ、NTTグループ等と提携をしています。リライアンス、アーディティヤ・ビルラー・グループを擁するビルラグループを含めインド3大財閥と評されます。初代ジャムセトジー・タタ、二代目ドラブジ・タタ、三代目ノウロジ・サクラトヴァラ、四代目JRD・タタに続き、現在は五代目となるラタン・タタ氏がグループの総帥です。さらに詳しく

Orimi Trade(オリミー・トレード)

ロシアに本拠を置く紅茶メーカーです。Greenfield、TESS等のブランドを展開しています。

TEEKANNE(ティーカネン)

1882年に設立されたドイツに本拠を置く紅茶メーカーの老舗です。ハーブティー、フルーツティーやルイボスティーに強みを持ちます。

Ahmad Tea(アーマッドティー)

英国に本拠を置く紅茶メーカーです。アールグレイティーの著名ブランドを有します。

Barry’s team(バリーズティー)

1901年にJames J. Barry氏によって設立されたアイリッシュティー大手メーカーです。

参照したデータの詳細情報について


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