クラフトハインツの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Kraft Heinz(クラフトハインツ)は、1869年に設立された旧クラフトフーズの北米事業を引き継いだ会社です。北米に特化しています。クラフトチーズ、冷凍食品や飲料等を展開しています。2015年にバフェット氏率いるパークシャー・ハサウェイや投資ファンド傘下のトマトケチャップ等で有名な食品メーカーHeinz(ハインツ)と経営統合しクラフトハインツが誕生しました。パスタソースはClassicoを軸に展開しています。事業構成としては、調味料・ソース事業、チーズ・乳製品事業、常温保存食事業、肉・魚食品、冷蔵・冷凍食品に分かれます。2021年にナッツ事業をHormel Foodsへ売却しました。

年次業績推移

2021年度
売上高は前年度比-0.55%の26,042百万ドルになりました。営業利益は66.10%増の3,503百万ドルになりました。コロナ拡大時の特需が剥落しましたが、販売価格の見直しなどで増益となりました。

2020年度
売上高は、2019年度の247億ドルに対し、2020年度には263億ドルと6.5%増加しました。COVID-19パンデミックの影響もあり、家庭での消費が継続したことが主な要因です。

クラフトハインツの業績推移

クラフトハインツの業績推移

四半期業績推移

2022年7-10月
売上高は前年同期比2.86%増の6,505百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-39.04%の751百万ドルになりました。営業利益率は11.5%になりました。

2022年4-6月
売上高は前年同期比-0.92%の6,554百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-54.25%の544百万ドルになりました。営業利益率は8.3%になりました。

2022年1-3月
売上高は前年同期比-5.46%の6,045百万ドルになりました。営業利益は前年同期比4.11%増の1,114百万ドルになりました。営業利益率は18.4%になりました。

クラフトハインツの四半期業績推移

クラフトハインツの四半期業績推移

EPS成長

堅調な業績を受け、2021年度の希薄化後EPSは前年度比増加しました。

クラフトハインツの希薄化後EPSの推移

クラフトハインツの希薄化後EPSの推移

製品別売上構成

トマトソース・調味料事業が最大です。チーズ・乳製品事業が続きます。

クラフトハインツの売上構成(2021年度)

クラフトハインツの売上構成(2021年度)

クラフトハインツの主なブランドにはクラフト(バーベキューソース、サラダドレッシング各種)、オスカーメイヤー、ハインツ(ケチャップソースで有名)、フィラデルフィア、ベルビータ、ランチャブルズ、プランター、マックスウェルハウス、カプリサン、オレアイダ、ゼリー、クールエイド、Jack Daniel's(ソース)などがあります。

M&A(合併買収)

クラフトとハインツの経営統合のケーススタディ
2015年に米食品大手のクラフト・フーズと米HJハインツが経営統合。
統合後の新会社の規模は食品業界でも大手となる。
統合後の新会社(クラフトハインツ)の株主は旧クラフトの株主が49%、ハインツ株主が51%。パークシャーハザウェイと3Gキャピタルは合計で100億ドルの現金出資も同時に行う。プレミアムはクラフトの前日終値株価に26%を乗せた水準。
1869年創業のハインツはトマトケチャップに強み。グローバル展開にも成功している。
クラフトフーズは、旧クラフトフーズがモンデリーズとクラフトフーズに分社化されて誕生。北米を中心にチーズや冷凍食品に注力している。
本件統合の理由の一つには、北米中心のクラフトとグローバル展開するハインツの地域補完性があげられる。また製品に重複が少なく補完性もあり、コスト削減メリットもある。

株主構成

バークシャー・ハサウェイと3Gキャピタルがあわせて約4割の株式を保有しています。

クラフトハインツの株主構成

クラフトハインツの株主構成 出所:マーケットスクリーナー

市場シェア

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