コマツの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

1921年に銅山経営の竹内鉱業の機械製造部門から独立して誕生した日本を代表する建機メーカーです。「ダントツ」経営で、Caterpillar(キャタピラー)とグローバルで真っ向勝負をしています。建機の稼働時間等を遠隔モニターできるシステム(KOMTRAX)で世界市場を開拓しました。2016年鉱山機器大手の米国ジョイグローバルを買収しました。コマツの強い鉱山の露天掘りとジョイの強い坑内掘りの相乗効果を狙っています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比27.99%増の2,802,323百万円になりました。営業利益は89.46%増の317,015百万円になりました。営業利益率は11.31%になりました。一般建機・鉱山機械ともに中国以外の地域において需要が好調に推移し、資材価格や物流コスト上昇の影響はあるものの、各地域での販売量増加や販売価格の改善、円安の影響もあり、前年度比増収増益を達成しました。

コマツの売上構成(2021年度)

コマツの売上構成(2021年度)

業績推移(四半期)

2022年第2四半期(7-9月)
売上高は前年同期比32.93%増の854,927百万円になりました。営業利益は58.41%増の118,072百万円になりました。営業利益率は13.81%になりました。

2022年第1四半期(4-6月)
売上高は前年同期比17.82%増の763,808百万円になりました。営業利益は51.52%増の93,562百万円になりました。営業利益率は12.25%になりました。一般建機・鉱山機械ともに北米、アジアを中心に需要が好調に推移し、販売価格や円安の影響もあり、増収増益となりました。

2021年第4四半期(1-3月)
売上高は前年同期比16.48%増の787,646百万円になりました。営業利益は55.96%増の93,252百万円になりました。営業利益率は11.84%になりました。

2021年第3四半期(10-12月)
建設機械・車両部門が引き続き好調で、売上高は30.2%増の7233億円、営業利益は85%増の875億円と前年同期比増収増益となりました。

2021年第2四半期(7-9月)
売上高6,439億円(前年同期比28.9%増)、営業利益745億円(同123.0%増)と増収増益となりました。北米建機や住宅建設が好調でした。

コマツの四半期業績推移

コマツの四半期業績推移

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比111.69%増の237.92円になりました。1株当たりの配当は前年度比113.33%増の96.00円になりました。配当性向は40.35%になりました。

コマツのEPS・1株配当・配当性向の推移

コマツのEPS・1株配当・配当性向の推移

EPS推移(四半期)

2022年第1四半期(4-6月)
希薄化後EPSは前年同期比15.80%増の85.03円になりました。

コマツの希薄化後EPS(四半期)の推移

コマツの希薄化後EPS(四半期)の推移

業績予想

今期の売上高は3,460,000百万円、営業利益は440,000百万円、営業利益率は12.72%、1株配当は128円を見込みます。2022年10月31日に上方修正を行いました。

2022年第2四半期(7-9月)
売上高の業績予想に対するの進捗率は46.78%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は48.10%です。営業利益率は予想より0.36%上回っています。

売上構成

建設・鉱山機械、林業機械、地下建機や産業機械を手掛けています。

コマツの売上構成(2021年度)

コマツの売上構成(2021年度)

建設・鉱山機械
油圧ショベル、ロープショベル、コンティニュアス・マイナー、ホイールローダー、ブルドーザー、モーターグレーダー、ダンプトラック、ミニショベル、ミニ建機

林業機械
ハーベスター、フォワーダー、フェラーバンチャー

フォークリフト

地下建機
シールドマシン、アイアンモール、トンネルボーリングマシン

産業機械
プレス・板金機械、工作機械、エキシマレーザー

買収

2016年 ジョイグローバルの買収
2022年 植林用アタッチメントのBracke Forestの買収

コマツによるジョイグローバル買収

  1. コマツの強みである露天掘り(オープンピット)とジョイの強みである坑内掘りの組み合わせによる鉱山機械の一環供給体制
  2. コマツの運搬トラックとジョイの掘削ショベル・ホ イールローダーとの親和性
  3. ジョイの鉱山機械の無人運転化促進

市場シェア

 

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