東芝は、日本を代表する重電メーカーです。重電5社(日立、三菱電機、富士電機、明電舎)の一角です。芝浦製作所と東京電気が経営統合して、東京芝浦電気(現東芝)が1939年に誕生しました。経団連会長を輩出する等日本を代表するメーカーの1社でもあります。2016年のウェスティンハウスの減損問題発覚以降は、事業の再編を行い、ビジネスモデルを大きく転換しています。インフラサービス、インフラシステム、デバイスプロダクトが事業の柱となっています。
2021年度
売上高は前年度比9.25%増の3,336,967百万円になりました。営業利益は52.24%増の158,945百万円になりました。営業利益率は4.76%になりました。半導体やエネルギー事業を中心に好調でした。
2022年第2四半期(7-9月)
売上高は前年同期比4.40%増の854,562百万になりました。当期利益は-96.65%の1,155百万になりました。当期利益率は0.14%になりました。
2022年第1四半期(4-6月)
売上高は前年同期比1.76%増の740,650百万円になりました。営業利益は-116.11%の-3,648百万円になりました。営業利益率は-0.49%になりました。
2021年第4四半期(1-3月)
売上高は前年同期比2.83%増の981,851百万円になりました。営業利益は-11.31%の71,297百万円になりました。営業利益率は7.26%になりました。
希薄化後EPSは前年度比64.33%増の440.87円になりました。1株当たりの配当は前年度比37.50%増の110.00円になりました。配当性向は24.95%になりました。
今期の売上高は3,350,000百万、営業利益は125,000百万、営業利益率は3.73%、1株配当は290を見込みます。
2022年第2四半期(7-9月)
売上高の業績予想に対するの進捗率は47.62%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は-1.99%です。営業利益率は予想より-3.89%上回っています。
同社のセグメントは大きく、エネルギーソリューション、インフラシステムソリューション、ビルソリューション、リテール&プリンティングソリューション、デバイス&ストレージソリューション、デジタルソリューションへと区分されます。
各セグメントに含まれる製品は次の通りです。
セグメント | 製品群 |
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エネルギーシステム | 原子力発電、火力発電、太陽光、水力、地熱 |
インフラシステム | 系統変電、電波システム、鉄道・産業システム、水処理システム |
ビル | 昇降機、照明器具、空調機器等 |
リテール&プリンティング | POSシステム、複合機等 |
デバイス&ストレージ | パワー半導体、産業用ディスクリート、バッテリー、照明、車載モータ、ハードディスク装置、 |
デジタル | ICT、デジタルソリューション等 |
サブセグメント(製品別)の売上構成は以下の通りです。
東芝テックがPOS端末を手掛けており、国内のPOS端末業界では大手とされています。
エレベーターは、フィンランドのKONE Corporation(コネ)との合弁会社でエレベーター事業を行います。台湾101、上海環球金融、スカイツリー、あべのハルカス等への納入実績があります。国内、中国、インドが主戦場です。
タービンでは、水力発電タービンや蒸気タービンが世界シェアランキングの上位に位置し、強みを持っています。
空調機では旧ユナイテッドテクノロジーズから分社化独立したキャリアとの合弁事業を展開しています。
デバイスプロダクトでは、パワー半導体であるディスクリート、システムLSI、集積回路のHDD、二次電池、精密医療機器が含まれます。半導体・パワー半導体業界や車載カメラ向け画像処理チップ業界でも上位に位置づけています。
HDDは富士通のハードディスク事業を統合し、世界3強の一角です。