ハードディスクドライブ(HDD)業界の世界市場シェア・売上高ランキング・市場規模・M&A(合併買収)について分析しています。1990年代には40社以上あったと言われるハードディスクドライブメーカーも大手3社(ウエスタンデジタル、シーゲートテクノロジー、東芝)に集約しています。その世界大手ハードディスクドライブメーカー3社の概要や動向も掲載しています。東芝はHDD部門の数値抽出ができないため、ランキングから外しております。
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【ハードディスクドライブ業界とは】
ハードディスクドライブ(HDD)を製造・開発する業界のことで、パソコンやサーバーに搭載される記憶装置のことを指します。ソリッドステートドライブ(SSD)と並んで、大量のデータを保存する装置として広く利用されています。
ハードディスクドライブは、エンタープライズ・ニアライン・3.5インチ・2.5インチなどの製品に分かれています。中でもニアラインは出荷台数や記憶容量が大きく、今後も堅調な推移を見せると予測されています。
ハードディスクドライブ(HDD)が、ソリッドステートドライブ(SSD)と同様に市場を伸ばす理由は、HDDのコストがSSDより安価であるため、データセンターでの需要があると見込まれるためです。
ハードディスクドライブの構造
下図の通りハードディスクドライブは4つの部材から構成されています。プラッタは磁気ドライブもしくはハードディスクともいわれ情報を記録する場所です。スピンドルは、軸付きモーターでプラッタを高速で回転させ、アームは情報の読み書きを行い、アクチュエーターはモーターの回転速度を調整します。ハードディスクドライブメーカーが、これらの部材を製造しているわけでなく、例えばプラッタは、昭和電工等が大手です。

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【ハードディスクドライブ業界の世界市場シェア+ランキング】
ハードディスクドライブ業界の2025年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2025年のハードディスクドライブ業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はウェスタンデジタル、2位はシーゲートテクノロジーとなります。
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| 順位 | Company name (English) |
企業名(日本語) | 市場シェア |
| 1位 | Western Digital | ウェスタンデジタル | 14.37% |
| 2位 | Seagate Technology | シーゲートテクノロジー | 13.74% |
1位は米国本拠のウエスタンデジタルです。2023年にHDD事業とフラッシュ事業の分離計画を開始し、両事業の技術力強化と成長機会の最大化を目指しています。
2位は米国に本拠を置く独立系のHDDメーカー、シーゲートテクノロジーとなります。
HDDが台頭し始めた1990年代には40社以上あったHDDメーカーも、度重なる再編を経て2012年には3社のみとなりました。東芝はHDD部門の数値抽出ができないため、ランキングから外しております。
【ハードディスクドライブ業界の世界市場規模】
当データベースでは、2025年のハードディスクドライブ業界の市場規模を662億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。
調査会社マーケットリサーチフューチャーによると、2025年の同業界の市場規模は662億ドルです。2035年にかけて年平均6.1%で成長し、規模は1,198億ドルへと拡大することを見込んでいます。
| 年 | 市場規模 | 年平均成長率 |
| 2025 | 662億ドル | – |
| 2035 | 1,198億ドル | 6.1% |

ハードディスクドライブ業界の世界市場規模の予想成長推移(2023年) ©2024 Deallab
【M&Aの概要】
2005年 東芝がパナソニックヘルスケアの前身であるパナソニック四国エレクトロニクスから北米HDD開発センターを買収
2006年 シーゲートテクノロジーがMaxtorを19億ドルで買収
2010年 東芝が富士通のHDD事業を約300億円で買収
2011年 シーゲートがサムスン電子のHDD事業を11億ドルで買収
2012年 ウエスタンデジタルが日立のHDD事業を手掛ける日立GSTを47億ドルで買収 2015年 Seagate Technology、Dot Hill Systemsを買収
2016年 ウエスタンデジタルがサンディスクを155.9億ドルで買収
2025年 シーゲイトがインテバックの買収を完了
【会社の概要】
SEAGATE TECHNOLOGY HOLDINGS PUBLIC LIMITED COMPANY(シーゲート テクノロジー)
米国に本拠を置く独立系のHDDメーカーです。独立系のHDDメーカーとしては最古参で、サーバー、デスクトップ、ノートパソコン、ゲーム機などに使用されています。2011年、サムスンのHDD部門を買収しました。
WESTERN DIGITAL CORPORATION(ウェスタン・デジタル)
ウェスタンデジタルは、1970年に設立された米国に本拠を置く世界最大級のハードディスクメーカーです。日立グローバルストレージテクノロジーズを買収し事業を拡大しています。2015年に中国の紫光集団(チンファ・ユニグループ、Tsinghua Unigroup)が同社への15%出資を目指すも断念しました。2015年にコンパクトフラッシュ、SDカード等のフラッシュメモリーを製造するSanDisk(サンディスク)を買収しました。寡占化が進むハードディスク業界大手によるフラッシュメモリー大手の買収です。ウェスタンデジタルはサンディスクのSSD技術を取り込み、減少が予想されるPC向けハードディスクに代わるデータセンター向け記憶媒体事業の強化を目指しています。さらに詳しく
TOSHIBA CORPORATION (株式会社東芝)
東芝は、日本を代表する重電メーカーです。重電5社(日立、三菱電機、富士電機、明電舎)の一角です。芝浦製作所と東京電気が経営統合して、東京芝浦電気(現東芝)が1939年に誕生しました。経団連会長を輩出する等、日本を代表するメーカーの1社でもあります。2016年のウェスティンハウスの減損問題発覚以降は、事業の再編を行い、ビジネスモデルを大きく転換しています。インフラサービス、インフラシステム、デバイスプロダクトが事業の柱となっています。ハードディスクドライブ事業は、傘下の東芝デバイス&ストレージが行っています。東芝デバイス&ストレージは2010年富士通からHDD事業を買収しています。さらに詳しく
Fujitsu Limited (富士通株式会社)
富士通は、古河電気工業とシーメンスの合弁会社として設立された現富士電機の電話部門が1935年に分社化されて設立されました。ICT関連のハードウェアからソフトウェアを手掛けていますが、近年はITソリューションサービスへ事業ポートフォリオをシフトしています。ハードウェアではPC&サーバ、メインフレーム・スーパーコンピューター「富岳」(2012年に稼働した「京」の後継機)、ATM、通信ネットワーク機器などを開発製造しています。グループ関連会社には、富士通フロンテック、新光電気工業、FDK、富士通ゼネラルなどが含まれます。さらに詳しく
