ソリッドステートドライブ(SSD)業界の世界市場シェアの分析
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ソリッドステートドライブ(SSD)業界の世界市場シェアの分析

ソリッドステートドライブ(SSD)業界の世界シェアと市場規模について分析をしています。サムスン電子、サンディスク、ライトン、キングストン等のSSD世界大手の動向も掲載しています。

【市場シェア】

調査会社のT4によれば、2019年のSSDの出荷台数ベースの世界市場シェアは以下の通りとなります。

1位 サムスン電子 28%
2位 ウェスタンデジタル 20%
3位 キングストン 12%
4位 キオクシア 10%
5位 インテル 8%

SSDの市場シェア1位は韓国のサムスン電子、2位はサンディスクを買収したウェスタンデジタル、3位は米国のキングストンとなります。

【市場規模】

調査会社のグローバルマーケットインサイツによれば、2019年のSSD業界の世界市場規模は550億ドルです。2020年から2026年にかけて年平均15%での成長を見込みます。調査会社のT4によれば、2019年は2億8千万個のSSDが出荷されています。

【会社の概要】

Samsung Electronics(サムスン電子)

Samsung(サムスン電子)は、韓国を代表する総合電機メーカーです。スマホ、半導体、テレビ、白物家電など、最終商品まで手掛けていることが強みです。垂直統合型の半導体チップメーカーとして、DRAM、NAND型フラッシュメモリ、SSDの自社製造を手掛けています。また半導体受託生産も行っております。最終製品のスマホやテレビにも強みを持ちます。OLEDや液晶パネルの製造はサムスンディスプレイ、リチウムイオン電池はサムスンSDI、電子部品はサムスン電気、造船はサムスン重工、バイオ製薬の製造はサムスンバイオロジックスで手掛けています。2016年には車載音響機器大手のハーマンを買収しました。さらに詳しく

ウェスタンデジタル

ウェスタンデジタルは、1970年に設立された米国に本拠を置く世界最大級のハードディスクメーカーです。日立グローバルストレージテクノロジーズを買収し事業を拡大しています。2015年に中国の紫光集団(チンファ・ユニグループ、Tsinghua Unigroup)が同社への15%出資を目指すも断念しました。2015年にコンパクトフラッシュ、SDカード等のフラッシュメモリーを製造するSanDisk(サンディスク)を買収しました。寡占化が進むハードディスク業界大手によるフラッシュメモリー大手の買収です。ウェスタンデジタルはサンディスクのSSD技術を取り込み、減少が予想されるPC向けハードディスクに代わるデータセンター向け記憶媒体事業の強化を目指しています。さらに詳しく

Lite-on(ライトン)

台湾に本拠を置くパソコン周辺機器メーカーです。SSD分野を強化しています。2019年に東芝(現キオクシア)にSSD事業の売却をしました。

Kingston(キングストン)

米国に本拠を置く独立系メモリーメーカーです。SSD以外にもメモリ、USBドライブ、フラッシュカード等を手掛けています。

キオクシア

日本を代表する総合電機メーカーである東芝から分社化したフラッシュメモリーおよびその応用製品であるSSDなどのメーカーです。2019年に光宝科技(ライトン)からソリッド・ステート・ドライブ(SSD)事業を買収しました。

インテル

Intel(インテル)は、1968年に設立された米国に本拠を置く半導体メーカーです。開発設計から製造までを手掛ける垂直統合モデルが特徴です。CPU(中央演算装置)の分野で圧倒的な競争力を有していましたが、回路線幅のナノ競争では半導体受託大手に後れを取っているとの指摘もあります。
2012年にASLMへ出資、2015年に167億ドルでアルテラを買収、2017年にはイスラエルのモービルアイを買収し、半導体製造から車載半導体分野における競争力強化を目指しています。PC向けのCPUであるCoreプロセッサー、データセンター向けのXeonプロセッサー、無線基地局向けのAtomプロセッサー、メモリのOptaneといった製品群で事業を展開しています。さらに詳しく

参照したデータの詳細情報について


参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。

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