マイクロンテクノロジーは、1978年に創業された米国を代表するメモリーメーカーです。DRAMでは2013年に日本のエルピーダメモリを買収し世界最大手級となりました。NAND型フラッシュメモリーでも上位陣を追撃しています。SSD(小型高速記憶装置)の事業も拡大しています。
中国の紫光集団(チンファ・ユニグループ(Tsinghua Unigroup))が買収提案を打診しましたが、その後断念した経緯もあります。
2022年度
売上高は前年度比11.02%増の30,758百万ドルになりました。営業利益は前年度比53.12%増の9,619百万ドルになりました。営業利益率は31.27%になりました。
2021年度
増収増益となりました。働き方の変化によってデータセンター向けのメモリー需要が堅調に推移しました。
マイクロン・テクノロジーの業績推移
2022年9ー11月
売上高は前年同期比-46.86%の4,085百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-108.20%の-209百万ドルになりました。営業利益率は-5.1%になりました。パソコンやスマートフォン向けのDRAM、NANDの需要が減少し、減収減益になりました。
2022年6ー8月
売上高は前年同期比-19.71%増の6,643百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-48.51%増の1,521百万ドルになりました。営業利益率は22.9%になりました。
2022年3ー5月
売上高は前年同期比16.44%増の8,642百万ドルになりました。営業利益は前年同期比66.98%増の3,004百万ドルになりました。営業利益率は34.8%になりました。
2022年12ー2月
売上高は前年同期比24.86%増の7,786百万ドルになりました。営業利益は前年同期比284.01%増の2,546百万ドルになりました。NANDフラッシュメモリ事業が好調に推移し、増収増益となりました。
2022年9ー11月
前年同期比増収増益となりました。1アルファDRAM、176層NAND製品、DDR5ソリューションの発売、垂直統合型Gen4 NVMeデータセンターSSDの導入、低消費電力DDR5Xの検証、AMDのRadeon RX 6000グラフィックスカード向けGDDR6などの販売が好調に推移しました。
マイクロンテクノロジーの四半期業績推移
事業構成はDRAMとNANDフラッシュメモリーがメインです。
マイクロンテクノロジーの売上構成(2022年度)
商品サービスを補完するM&Aを積極的に行っています。
2012年 エルピーダメモリを買収
2013年 瑞晶電子を力晶半導体から買収
2016年 Inotera Memoriesを買収
2019年 IM Flash Technologiesをインテルから買収
2021年 テキサスインスツルメンツがマイクロンテクノロジーの300mmウエハー工場を買収
インテルが主要株主の1社となっています。
マイクロンテクノロジーの株主構成(直前決算時点) 出所:マーケットスクリーナー