Broadcom(ブロードコム)は、米国に本拠を置く無線や通信向けの半導体大手です。2015年にブロードコムをアナログ・デジタル半導体大手アバゴ・テクノロジーズ(Avago Technologies)が買収し、その後ブロードコムへと社名変更しました。2017年にクアルコム買収を提案しましたが、その後断念しています。
2021年度は前年度比増収増益となりました。半導体とインフラソリューションの両事業ともに強い需要に支えられています。
2022年5-7月
売上高は前年同期比24.87%増の8,464百万ドルになりました。営業利益は前年同期比75.78%増の3,737百万ドルになりました。営業利益率は44.2%になりました。
2022年2-4月
売上高は前年同期比22.59%増の8,103百万ドルになりました。営業利益は前年同期比71.85%増の3,394百万ドルになりました。営業利益率は41.9%になりました。
インフラストラクチャソフトウェアと半導体ソリューション事業で幅広い需要があります。
ブロードコムの四半期業績推移
半導体デバイスの開発製造とサーバ等のインフラ向けソフトウェアが主力事業です。
半導体ソリューション
セット・トップ・ボックス:ケーブル、衛星、インターネットプロトコルテレビ、オーバーザトップ、地上波のSTB向けに完全なSoCプラットフォームソリューションを提供しています。
ブロードバンドアクセスソリューション:DSL、ケーブル、PON、WLAN向けに、CPEとCOの両方に対応した完全なSoCプラットフォーム・ソリューションを提供します。
イーサネットスイッチング&ルーティング:データセンター、サービスプロバイダネットワーク、企業ネットワーク、組み込みネットワークアプリケーションに最適化された幅広いイーサネットスイッチングおよびルーティング製品を提供しています。
プロセッサー&コントローラー:プロセッサーはVoIP、電話、POSデバイス、企業や小売店のアクセスポイントやゲートウェイなど、さまざまな通信製品の高性能組み込みアプリケーション向けのSoCを提供します。また複数世代のイーサネットをサポートするイーサネットコントローラーも開発しています。
RF信号を増幅するだけでなく、選択的にフィルタリングすることがでる高周波半導体デバイスを開発製造しています。
インフラストラクチャーソリューション
メインフレーム向けのソフトウェアや法人向けのサイバーセキュリティ、ストレージ・エリア・ネットワーキング・ソリューションなどを提供しています。
半導体分野のポートフォリオ強化やインフラソリューション分野での補完性のある事業を積極的にM&Aをしています。
2016年 ブロードコムを買収
2018年 CAテクノロジーズを買収
2018年 アプリケーションのセキュリティテストを行うVeracodeを投資ファンドのThoma Bravoへ売却
2019年 Symantecの法人向けセキュリティ事業を買収
2020年 サイバー・セキュリティー・サービス(CSS)事業をアクセンチュアに売却
2021年 負荷テストとパフォーマンステストを行うBlazeMeter Continuous Testingを投資ファンドに売却