タービン発電機業界の世界市場シェアの分析

水力・蒸気(火力・原子力・地熱)・ガス発電所向けタービン発電機業界の世界シェアや市場規模について分析をしています。GE、シーメンス、ドンファン、フォイトハイドロ、オーマット等のタービン発電機メーカーの動向も掲載しています。

世界市場シェア

発電タービンメーカー各社の2021年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2021年のタービン発電機業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はGE、2位は三菱重工業、3位はシーメンスエナジーとなります。⇒参照したデータの詳細情報

発電タービンメーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2021年)

順位会社名市場シェア
1位GE33.8%
2位三菱重工業19.1%
4位シーメンスエナジー16.0%
5位ドンファンエレクトリック8.9%
6位東芝4.1%
7位ハルビン電機3.6%
8位アンドリッツ3.0%
9位バラート重電機2.3%
発電タービンメーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2021年)

タービン発電機業界の世界シェア(2021年)
タービン発電機業界の世界シェア(2021年)

市場規模

当データベースでは、調査会社等の公表データを参考にし、発電タービンメーカー業界の2021年の世界市場規模を500億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

調査会社のグランドビューリサーチによると、2021年、2020年と2019年のガスタービンの市場規模は、それぞれ222億ドル、204億ドルと196億ドルです。2030年にかけて年平均6.2%での成長を見込みます。

アライドマーケットリサーチによると2020年の蒸気タービンの市場規模は155億ドルです。2027年にかけて年平均3.3%での成長を見込みます。2018年の地熱発電タービンの市場規模は46億ドルです。2026年平均にかけて5%での成長を見込みます。

マキシマイズマーケットリサーチによると、水力発電タービンの2021年の市場規模は12億ドルです。2027年にかけて年平均5.8%での成長を見込みます。

タービンの種類

用途で分ける場合には、発電所タービン、航空機タービン、船舶タービンといったように分かれます。動力で分ける場合は、風力、ガス、蒸気(火力、原子力、地熱発電用)、水力といった分け方ができます。

タービン発電機メーカーの概要

GE

GE(ジェネラル・エレクトロニック)は、1878年にトーマス・エジソンによって設立されたエジソン電気照明会社を源流に持つ世界を代表する総合電機メーカーの老舗です。世界シェア1位か2位以外の事業からは撤退するというナンバーワン・ナンバーツー戦略を実施し、積極的な事業ポートフォリオの入れ替えを行うことでも有名です。インダストリアル・インターネットを成長戦略にしたジェフ・イメルト氏が退任した後、2017年に生え抜きのジョン・フラナリー氏が社長に就任したものの、2018年には外部のダナハーからラリー・カルプ氏が招聘され、新CEOとなるなど、経営陣の交代が続きます。2021年にGEをヘルスケア部門、電力・エネルギー部門、航空部門の3社へと分社化することを発表しました。さらに詳しく

 

シーメンスエナジー

シーメンスエナジー(Simens Energy)は、2020年にシーメンスからスピンオフ上場をした、電力機器メーカーです。火力発電等の発電所プラント向けガスタービン、蒸気タービン、Dresser-RandやADGT&Compを含むコンプレッサー、高電圧直流(HVDC)機器等を提供しているパワー&ガス事業と、洋上や陸上の風力発電所に風力タービンを含めた総合的なサービスを提供している風力発電&再生可能エネルギー事業を展開しています。さらに詳しく

シーメンスについて

シーメンス(Siemens AG)は、ドイツのミュンヘンに本拠を置く大手総合電機メーカーです。1847年に、ヴェルナー・フォン・ジーメンス (Werner von Siemens) によって設立されました。世界初の電車を製造したことでも有名です。事業範囲は電力、交通システム、家電、医療等と社会インフラ全般に及びます。事業のポートフォリオを組み替えながら、モノ作りのデジタル化や産業機器のIoT化を含むインダストリー4.0を提唱し、強力に推進しています。米国のライバルであったGEと同じように再編を通じて、その時々の社会ニーズに即した組織体を作り上げる柔軟性のある経営を行っています。鉄道車両はグループ内のモビリティ事業本部が担当しています。ICEで知られるドイツの高速鉄道も手掛けています。2017年には鉄道車両部門でアルストムと経営統合を発表しましたが、2019年に欧州委員会がアルストムとの経営統合を承認せず遂行されませんでした。鉄道信号にも強みを持ち、上位株主には、象徴としてのシーメンス家が引き続き残っています。さらに詳しく

Voith Hydro(フォイト・ハイドロ)

独重電メーカーのVoith(フォイト)とシーメンスの合弁会社です。

Dongfang(ドンファン、中国东方电气集团)

中国の政府系重電メーカーです。子会社のDongfang Electric Corporation Limitedは香港証券取引所に上場しています。

Bharat Heavy Electricals Limited(バラート重電機、BHEL)

インドに本拠を置く国営の重電メーカーです。ボイラー、タービン等発電事業関連の事業を手掛けています。

Andritz(アンドリッツ)

オーストリアの大手水力用タービンメーカーです。ウィーン証券取引所に上場しています。

Siloviye Mashiny(シロヴィエ・マシーヌィ、Power Machines)

ロシアの大手タービン・発電機メーカーです。Alexey Yegorov、Vladimir Lukin(セベルスタリグループ – アレクセイ・モルダショフ)氏がオーナーとなっています。

Harbin Electric(ハルビン電機、哈尔滨电机厂有限责任公司)

中国ハルビン創業のタービン・重電メーカーです。香港証券取引所に上場しています。

東芝

東芝は、日本を代表する重電メーカーです。重電5社(日立、三菱電機、富士電機、明電舎)の一角です。芝浦製作所と東京電気が経営統合して、東京芝浦電気(現東芝)が1939年に誕生しました。経団連会長を輩出する等日本を代表するメーカーの1社でもあります。2016年のウェスティンハウスの減損問題発覚以降は、事業の再編を行い、ビジネスモデルを大きく転換しています。インフラサービス、インフラシステム、デバイスプロダクトが事業の柱となっています。さらに詳しく

三菱重工業のタービン事業

地熱を含む蒸気タービンと大型ガスタービンの分野に強みを持ちます。日立製作所と三菱日立パワーシステムズを設立しましたが、2020年に日立製作所より持分を買い戻し、三菱パワーへの名称を変更、その後、三菱パワーを三菱重工業に統合しております。

三菱重工について

1884年に創業された日本を代表する重工業グループです。三菱グループの中核企業の1社と言われています。戦前は軍産複合体として成長し、戦時中は戦艦武蔵やゼロ戦を手掛け、当時から技術力では世界最高水準を維持しています。戦後は民間向けの重工分野を強化し、発電所システム、航空機エンジン、航空機、船舶、ターボチャージャ、フォークリフト、機械システム、エンジニアリング、防衛関連機器の製造販売を行っています。さらに詳しく

Ormat(オーマット)

米国に本拠を置く地熱発電のオペレーターです。ニューヨーク証券取引所に上場。イスラエル発祥の会社です。

富士電機

日本を代表する重電メーカーです。タービン分野では地熱発電所に強みを持ちます。

参照したデータの詳細情報について


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