シーメンスエナジーの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

シーメンスエナジー(Simens Energy)は、2020年にシーメンスからスピンオフ上場をした、電力機器メーカーです。火力発電等の発電所プラント向けガスタービン、蒸気タービン、Dresser-RandやADGT&Compを含むコンプレッサー、高電圧直流(HVDC)機器等を提供しているパワー&ガス事業と、洋上や陸上の風力発電所に風力タービンを含めた総合的なサービスを提供している風力発電&再生可能エネルギー事業を展開しています。

業績推移(年次)

2022年度
売上高は前年度比1.81%増の28,997百万ユーロになりました。営業利益は-593百万ユーロになりました。営業利益率は-2.05%になりました。

2021年度
前年度比増収増益となりました。ガス&パワーでの特損額の縮小が貢献しました。

シーメンスエナジーの業績推移

シーメンスエナジーの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第4四半期(7-9月)
売上高は前年同期比12.01%増の9,180百万ドルになりました。営業利益は363百万ドルになりました。営業利益率は4.0%になりました。

2022年第3四半期(4-6月)
売上高は前年同期比0.23%増の7,279百万ドルになりました。営業利益は-552百万ドルになりました。営業利益率は-7.6%になりました。

2022年第2四半期(1-3月)
売上高は前年同期比1.53%増の6,582百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-390.36%増の-241百万ドルになりました。営業利益率は-3.7%になりました。

2022年第1四半期(10-12月)
前年同期比減収減益となりました。世界的なサプライチェーンの混乱によって、風力タービン機器の製造を行うリニューアブル事業のプロジェクトに影響が出たことが主因です。

シーメンスエナジーの四半期業績推移

シーメンスエナジーの四半期業績推移

EPS成長

2022年度
希薄化後EPSは-0.57ドルになりました。

シーメンスエナジーの希薄化後EPSの推移

シーメンスエナジーの希薄化後EPSの推移

売上構成

ガス&パワーと風力発電機器を手掛けるシーメンスガメサが主力です。

シーメンスエナジーの売上構成(2022年度)

シーメンスエナジーの売上構成(2022年度)

ガスサービス&グリッドテクノロジーズ:ガスタービンや蒸気タービン、コンプレッサー、水素を利用したハイブリッド発電所、発電機や変圧器を手掛けています。

リニューアブル(シーメンスガメサ):洋上や陸上の風力発電所に風力タービンを含めた総合的なサービスを提供しています。シーメンスガメサはスペイン市場に上場しており、シーメンスエナジーは議決権の過半数を保有しています。

発電機、コンプレッサー(インダストリアルアップリケ―ション)、送電機器、陸上&洋上風力タービンなどがサブセグメント売上高となります。

シーメンスエナジーのサブセグメント売上構成(2022年度)

シーメンスエナジーのサブセグメント売上構成(2022年度)

直近のM&A(合併買収)

2006年 シーメンスがガメサ株式の過半を買収
2014年 シーメンスがコンプレッサー・タービン製造最大手の米ドレッサーランドを買収
2019年 センビオンの陸上風力発電機や維持サービス事業
2020年 シーメンスエナジーがスピンオフ上場

株主構成

シーメンスが筆頭株主です。

市場シェア

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