川崎重工の事業構成と市場シェアの分析

1896年に松方正義の支援によって川崎正蔵氏によって設立された川崎築地造船所を源流とする日本を代表する宇宙防衛・重電大手メーカーです。戦前の神戸川崎財閥には、川崎造船(川崎重工)の他に、川崎汽船、川崎製鉄(JFE)が属していました。技術者の育成には定評があります。現在は、防衛、航空エンジン、鉄道車両、プラント、油圧機器、産業用ロボット、造船、中大型バイク、オフロード四輪車、パーソナルウォータークラフト(水上ボート、ジェットスキーの商標で展開しています)、農機等の汎用エンジンを開発製造しています。

業績推移

2020年度の売上高は前期比1,528億円減収の1兆4,884億円、営業損益は、航空宇宙システム事業での損失が響き、前期比673億円減益の53億円の損失となりました。

川崎重工の業績推移について

川崎重工の業績推移

売上構成

防衛関連事業である航空宇宙事業の割合が大きくなっています。一方、祖業でもある造船事業は7%弱と相対的に小さくなっています。

川崎重工の2020年度売上構成を円グラフで示しています

川崎重工の2020年度売上構成

航空宇宙:
防衛庁向けにP-1固定翼哨戒機及びC-2輸送機、ヘリコプターのBK117等を開発販売しています。

二輪車事業:
日本を代表する総合重工業メーカーです。Ninjaブランドなどの中大型バイクに注力をしています。二輪車・バイク事業の売上高と販売台数推移は以下の通りです。2018年以降、売上及び販売台数が減少傾向にあります。

川崎重工のバイク事業の売上高と販売台数

川崎重工のバイク事業の売上高と販売台数

オフロード四輪車・ボート事業:
レクリエーション・ユーティリティ・ビークルやパーソナルウォータークラフトを展開しています。水上スキーはジェットスキーの商標で展開しています。

鉄道車両事業:
かつては中国南車へ技術供与を行っておりました。日本では日立に次ぐ鉄道車両大手です。国内JR、私鉄、公営鉄道向けがメインです。営業赤字が続いています。

 

川崎重工の鉄道車両事業の業績推移

川崎重工の鉄道車両事業の業績推移

産業用ロボット事業:
溶接やシリコンウェアの搬送等の産業用ロボットに強みを持ちます。累積販売台数ではドイツのクーカに匹敵します。

川崎重工の事業別の世界シェア

市場シェア

ヨット・クルーザー・レジャーボート業界

ヨット・クルーザー・レジャーボート・ジェットスキー業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。BRP、ヤマハ、川崎重工、ベネリ、アジムット・ベネッティ、サンロレンツォ、フェレッティヨット、サンシーカー等の同業界大手メーカーの動向も掲載しています。
2021.06.03
市場シェア

造船業界の世界市場シェアの分析

造船業界の世界シェア、市場規模や再編について分析をしています。中国船舶集団(CSSC)、現代重工業(韓国造船海洋)、大宇造船海洋、サムスン重工業、今治造船、JMU等主要造船メーカー概要も掲載しています。
2021.05.23
市場シェア

バイク業界の世界市場シェアの分析

バイク・オートバイ・二輪車メーカーの世界市場シェアや市場規模を分析しています。ホンダ、ヤマハ、ヒーロー、バジャージ、ハーレー・ダビッドソン、BMW、TVSモーターといった世界大手の二輪車メーカーの概要や動向も掲載しています。
2021.06.05
市場シェア

鉄道車両業界の世界市場シェアの分析

鉄道車両業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。中国中車、ボンバルディア 、アルストム 、シーメンス、CAF、シュタッドラー 、日立、川崎重工といった世界大手の鉄道車両会社の一覧も掲載しています。アルストムがボンバルディアの鉄道車両事業を買収するなど業界再編が続きます。
2021.06.15
市場シェア

産業用ロボット業界の世界市場シェアの分析

産業用ロボット業界の世界市場シェア、市場規模と再編について分析しています。産業用ロボットの2020年の世界市場シェアのランキングは、1位ABBの8.4%、2位ファナックの8.3%、3位コマウの6.3%となります。
2021.05.30