Stanley Black & Decker(スタンレー・ブラック&デッカー)は米国を代表する世界最大級の電動工具メーカーです。2010年にStanley Works(スタンレー・ワークス)とBlack & Decker(ブラック・アンド・デッカー)が経営統合をして誕生しました。赤と黒でコーディネートされた電動ドリルは有名です。NYSEに上場しています。電動工具、錠前・鍵・セキュリティ、インダストリアルファスニングの3つの事業部門から構成されます。なお、スタンレーワークスは、1843年に米国コネチカット州でフレデリック・スタンレー設立された老舗です。
業績推移(年次)
2016年以降の売上高成長率(CAGR)は5.81%と安定的な成長をしています。営業利益率も10%前後を維持しています。

スタンレー・ブラック&デッカー業績推移
業績推移(四半期)
2021年第3四半期(7-9月)の売上高は、数量(8%増)、価格(2%増)、為替(1%増)により、前年同期比11%増の42.6億 ドルとなりました。営業利益は人件費等が増加したため前年同期比減益となりました。

スタンレー・ブラック・アンド・デッカーの四半期業績推移
売上構成

スタンレー・ブラック&デッカーの2020年度売上構成
電動工具事業では、釘打ち機、エア工具、電動ドリル、インパクトレンチ、ドライバー等を手掛けています。ボッシュやマキタとともに世界大手メーカーです。
鍵・錠前事業部門はスタンレーブランドで展開し、特に産業向けの電気錠(エレクトニックセキュリティ)事業に強みを持ちます。2019年のスタンレーセキュリティの売上構成(地域、顧客、商品別)は下図の通りとなります。
その他の事業としては、芝刈り機では、ハスクバーナ、トロ、ジョン・ディア、リョービと並ぶ業界大手の一角です。自動ドア事業でも世界上位に位置します。
過去の主要なM&A
1980年 Mac Toolsを買収
2012年 ドアノブ、シャワ等住宅設備等を手掛けるホームセンター部門をスペクトラム・ブランズへ売却
2016年 アーウィンやレノックスブランドを展開するニューウェル・ブランズの工具部門のニューウェル・ツールを買収
2017年 クラフツマンをシアーズホールディングスから買収
2021年 芝刈り機大手のMTDホールディングスとExcel Industriesを買収
過去1年間の株価リターン
2022年05月26日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
サーバーの都合によりデータが表示されない場合があります。その際はリロードもしくは時間を置いて再度ご訪問下さい。