錠前、鍵、スマートキー、ロック、電子錠業界の市場シェアの分析

錠前、鍵、スマートキー、ロック、電子錠等の製造会社の世界シェア、業界ランキングと世界市場規模について分析をしています。アッサブロイ、スタンレー・ブラック・アンド・デッカー、アレジオン、ホーマン、ドルマカバといった世界大手鍵メーカーの動向も掲載しています。「鍵」イコール「セキュリティ管理」の流れは秘密情報のアクセス管理とも直結するため今後は業態の枠を超えた「ロックテック(Lock Tech)」や「キーテック(Key Tech)」企業の出現も考えられます。

世界市場シェア

記載の錠前・スマートロック各社の2021年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、鍵やスマートロック業界の2021年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。⇒参照したデータの詳細情報

鍵業界の市場シェア(2021年)

順位会社名市場シェア
1位アッサ・アブロイ31.62%
2位セキュリタスAB15.15%
3位ドルマカバ12.21%
4位アレジオン9.60%
5位スペクトラム ブランズ5.20%
6位美和ロック2.51%
鍵業界の市場シェア(2021年)

鍵・スマートロック会社の世界シェア(2021年)
鍵・スマートロック会社の世界シェア(2021年)

1位はスウェーデンのアッサ・アブロイ社です。同社はドアと鍵(ロック)に強く2位に2倍の差をつけています。2位はスタンレーブラックデッカーから、スタンレーブランドで特に商業施設向け鍵に強い事業を買収したセキュリタスABです。3位はスイス・ドイツ系のドルマカバです。ドア及び鍵が注力分野です。4位と5位は北米の企業です。4位は北米のアレジオンです。インガソール・ランドから分社化して鍵分野に注力しています。5位のスペクトラムブランズは、所謂ブランドポートフォリオカンパニーですが、住居向けの鍵事業はスタンレーより買収し強化しております。6位は日本の美和ロックで、日本国内のガリバーです。

市場規模

当サイトでは、2021年のメカニカル・エレクトロニカルロック(機械及び電気錠)の市場規模を175億ドルとしています。参照にした調査会社等の統計データは以下の通りです。
コンサルティング会社のアリトンによれば、2022年の同業界の市場規模は175.7億ドルです。2027年の機械及び電子錠前(メカニカル・エレクトロロック)市場の規模は246.3億ドルで、2022年~2027年の5年間の年平均成長率は5.79%と推計されています。

調査会社のグランドビューリサーチによると、2020年のスマートロック市場の規模は13.8億ドルです。2028年まで年平均21.4%で成長すると見込まれます。スタンレーブラックデッカーによれば、コマーシャルエレクトロニックセキュリティの市場規模は250億ドルです。⇒参照したデータの詳細情報

鍵の領域はセキュリティ分野と融合するようになりました。例えば、従業員のIDを一人ひとり管理し、扱う情報の種類によってアクセスが可能な空間を切り分けるといったシステムとの連携も鍵メーカーに求められるようになりました。また電子錠前のID認識も、カードで管理するカードキー、スマートフォンで管理するスマートロック、顔や指紋を用いる生体認証など深化しています。昔のように、ドアノブで鍵をかけて万事完了という世界観は一変しております。

機械鍵の種類

いわゆる電子鍵ではない機械鍵(メカニカル・ロック)であるシリンダー錠にはディスクシリンダー錠、ピンタンブラー錠、ディンプルシリンダー錠、マグネットタンブラーシリンダー錠、ロータリーディスクタンブラー錠があります。その他にも、南京錠、ウォード錠、レバータンブラー錠、クレセント錠や電子錠前である暗証番号キー、バイオメトリックスキーやカードキー等があります。

M&A(買収・経営統合)

2021年 アッサアブロイがスペクトラムブランズのHardware & Home Improvement事業を買収

さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍

鍵・錠前企業の概要

Assa Abloy(アッサ・アブロイ)

Assa Abloy(アッサ・アブロイ)は、スウェーデンに本拠を置く世界最大級の錠前・ドアメーカーです。スウェーデンのセキュリティ大手企業のSecuritas ABからAssa(アッサ)社が独立し、その後フィンランドのAbloy(アブロイ)社と1994年に経営統合をして誕生しました。アブロイの創設者はディスクタンブラー錠を発明したことでも有名です。さらに詳しく

Allegion(アレジオン)

アイルランドに本拠を置く錠前・セキュリティ会社です。複合企業体であるIngersoll Rand (インガソール・ランド)から独立して誕生しました。ニューヨーク証券取引所に上場しています。

Stanley Black & Decker(スタンレー・ブラック・アンド・デッカー)

Stanley Black & Decker(スタンレー・ブラック&デッカー)は米国を代表する世界最大級の電動工具メーカーです。2010年にStanley Works(スタンレー・ワークス)とBlack & Decker(ブラック・アンド・デッカー)が経営統合をして誕生しました。赤と黒でコーディネートされた電動ドリルは有名です。NYSEに上場しています。電動工具、インダストリアルファスニングの2つの事業部門から構成されます。なお、スタンレーワークスは、1843年に米国コネチカット州でフレデリック・スタンレーが設立した老舗です。さらに詳しく

Hormann(ホーマン)

ドイツの本拠を置くドア・シャッター大手です。鍵の分野でも強みを持ちます。

Dorma + Kaba(ドルマカバ)

ドアや鍵等を手掛けるドイツのドルマとスイスのカバが2015年に経営統合して誕生しました。セキュリティ付きのドア、鍵、スマートキー、認証エントランス等で事業を展開しています。

Spectrum Brands(スペクトラム ブランズ)

Spectrum Brands(スペクトラム ブランズ)は、2005年に設立された米国に本拠を置くブランド管理会社です。出自は電池メーカー世界大手のRayovac(レイオバック)です。2009年にチャプター11を申請後、2010年に家電や建材を手掛けるラッセルホブズ(Russell Hobbs)と経営統合を行いました。ブランド力のある商品を調理家電、美容家電、ペットフードや殺虫・防虫剤等の分野で幅広く展開しています。2021年に鍵やロック、蛇口配管、ヒンジや引き戸事業をアッサアブロイに売却しました。さらに詳しく

DOM Security(ドムセキュリティ)

フランスに本拠をおくセキュリティ会社です。2018年度の売上高は174百万ユーロです。フランスの建具、シャッター、熱交換器、滅菌装置等の製造会社であるグループSFPI傘下の企業です。

美和ロック

1945年に設立された国内の鍵メーカー最大手です。三重県の玉城工場が主力となっています。スマートロックや電気錠の分野も強化しています。

参照したデータの詳細情報について


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