ゴルフカート業界の世界市場シェアの分析

ゴルフカート業界の世界市場シェアや市場規模の情報について分析をしています。インガソール・ランド、テキストロン、ヤマハ、日立化成等の世界大手ゴルフカートメーカーの動向も掲載しています。

ゴルフカートの世界市場シェア(2019年)

最新業界別売上高世界ランキング第8巻」に記載のゴルフカートメーカー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年のゴルフカート業界の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

1位 インガソール・ランド 50%
2位 ヤマハ発動機 25%
3位 テキストロン 14%

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、ゴルフカート業界の2019年の世界市場規模を16億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
ヤマハ発動機によると、2019年の世界の同業界の需要(数量ベース)は17.8万台です。ヤマハ発動機の同年の出荷台数は6.6万台です。調査会社のアライドマーケットリサーチによると2018年の同業界の市場規模は16億ドルです、2026年にかけて年平均4.2%での成長を見込みます。

ゴルフカート業界の動向

Ingersoll-Rand(インガソール・ランド)

Ingersoll-Rand(インガソール・ランド)は、1871年に創業された米国に本拠を置く産業機器メーカーです。2020年に真空ポンプ、コンプレッサー等の産業機械メーカーであるGardner Denver(ガードナーデンバー)と経営統合を行いました。統合に先立ち、空調事業はトレーン・テクノロジーズとして分社化しています。インガソール・ランドからは、過去、鍵のアレジオン、冷凍ショーケースのハスマン(2015年にパナソニックへ売却)等各分野でトップクラスの企業が巣立っております。コンプレッサー・エアツールや輸送用冷凍装置の分野でも強いです。ゴルフカートでは、クラブカーブランドを展開し、世界最大級の規模です。

インガソール・ランドの事業は、Industrial Technologies(インダストリー・テクノロジーズ)Precision and Science Technologies(プレシジョン&サイエンス・テクノロジーズ)Specialty Vehicle Technologies(スペシャリティビークルテクノロジーズ)、High Pressure Solution(ハイプレッシャーソリューション)の4事業に分かれます。
インダストリー・テクノロジーズでは、主にコンプレッサーと真空ポンプを取り扱っています。空調機、冷凍機向けのコンプレッサーでは世界大手です。取り扱っているコンプレッサーブランドとして、CompAir、NASH、Garo、Emco Wheaton、Eimo Rietschleなどがあります。プレシジョン&サイエンス・テクノロジーズでは、定量ポンプ(metering pump)、膜ポンプ(diaphragm pump)、ピストンポンプ、薬投与ポンプ(dosing pump)、シリンジポンプ(輸液ポンプ、Syringe Pump)、Peristaltic Pump(投薬ポンプ)などのポンプを手がけています。スペシャリティビークルでは、クラブカーブランドのゴルフカートやその他カートなどの製品を手がけています。同分野ではTextron(テキストロン)やヤマハと並ぶ大手です。ハイプレッシャーソリューションは、エネルギーの上流権益開発のためのドリルポンプや粉砕ポンプを製造しています。

錠前や鍵の事業も手掛けていましたが、Allegion(アレジオン)として分社化独立しています。

2015年 商業用冷凍庫メーカーのハスマンの株式持分を売却
2014年 輸送用冷凍装置を手掛けるドイツのFRIGOBLOCKを買収
2014年 ポンプ向けコンプレッサー等を手掛ける事業をCameron International より買収
2012年 錠前や鍵事業をAllegion(アレジオン)を分社化上場
2007年 空調機大手のTrane(トレイン)を買収
2007年 建機向けパーツメーカーのBobcatを韓国の斗山インフラコアへ売却
2007年 ボルボによる道路工事機器事業の買収
2004年 鍵やセキュリティを手掛けるイタリアのCISAを買収
2004年 投資ファンドによるDresser-Randの買収
2002年 ティムケンによるベアリング事業の買収
2000年 超硬工具業界大手のIngersoll Cutting Toolsの売却
2015年 冷凍・冷蔵ショーケースのHussmann(ハスマン)をパナソニックに売却
2019年 トレイン・テクノロジーズの分社化上場
2020年 ガードナーデンバーとの経営統合

Textron(テキストロン)

Textron Aviation(テキストロン)は1923年にスペシャル・ヤーン・カンパニーとして設立された米国に本拠を置く航空機メーカーです。ヘリコプター、ビジネスジェット、ゴルフカートや芝刈り機等を手掛けています。ビジネスジェットの分野ではビーチクラフトやセスナを相次ぎ買収し規模を拡大しました。
ヘリコプター事業では、エアバス・ヘリコプターズ、シコルスキー・エアクラフト、アグスタウェストランド等と並ぶ大手ヘリコプターメーカーのベル・ヘリコプター(Bell Helicopter )を展開しており、ヘリコプター業界の世界シェアでは上位に位置します。
ビジネスジェットの分野では、競合のガルフストリーム・エアロスペースやダッソーファルコンと並ぶ大手です。ゴルフカートでは、E-Z-GOブランドを展開し、インガソール・ランドやヤマハ発動機と並ぶゴルフカート御三家の一角です。ヤコブセン(Jacobsen)ブランドで芝刈り機を展開しています。そのほか、在庫金融や自動車部品等も手掛けています。

テキストロン事業構成

テキストロン事業構成
出所:同社

1992年 セスナを買収
2001年 車載音響機器事業を売却
2006年 留め具事業を売却
2006年 在庫融資を手掛けるElectrolux Financialを買収
2007年 防衛関連事業を手掛けるUnited Industrialを買収
2008年 流体動力システム機器を投資ファンドに売却
2013年 ホーカー等のビジネスジェット機を手掛けるビーチクラフトを買収
2017年 オールテレーンタイヤを手掛けるArtic Carを買収

ヤマハ

日本を代表するバイクメーカー・モビリティメーカーです。マリンボートでも圧倒的な強みを見せています。ゴルフカートの販売台数は年間6万台超。台数ベースのシェアでは日本最大です。

昭和電工マテリアルズ

旧日立化成です。昭和電工が日立化成を2019年に買収し、現在の社名となりました。日本で最初にゴルフカートを開発した老舗です。

Columbia ParCar(コロンビア・パーカー)
米国に本拠を置くゴルフカートメーカーの老舗です。

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