ゴルフカート業界の世界市場シェアの分析

ゴルフカートメーカーの世界市場シェア、市場規模や業界ランキングについて分析をしています。インガソール・ランド、テキストロン、ヤマハ、昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)といった世界大手ゴルフカートメーカーの概要や動向も掲載しています。

ゴルフカートの世界市場シェア

ゴルフカートメーカー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2020年のゴルフカート業界の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

ゴルフカートメーカーの世界シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 インガソール・ランド 53%
  • 2位 ヤマハ発動機 23%
  • 3位 テキストロン 20%

ゴルフカート会社のグローバルマーケットシェア(2020年)
ゴルフカート会社のグローバルマーケットシェア(2020年)

2020年は1位のインガソール・ランドのゴルフカート事業がPEファンドのプラチナムエクイティに売却されるという業界再編が行われました。ほぼ3社で寡占される市場において、プラチナムエクイティのエグジット戦略に注目が集まります。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、ゴルフカート業界の2020年の世界市場規模を15億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。調査会社のグローバルマーケットインサイツによると、2020年の同業界の市場規模は15億ドル超です。2027年にかけて年平均4.5%での成長を見込みます。ヤマハ発動機によると、2020年と2019年の世界の同業界の需要(数量ベース)は16万台と17.8万台です。ヤマハ発動機の同年の出荷台数は5.7万台と6.6万台です。調査会社のアライドマーケットリサーチによると2018年の同業界の市場規模は16億ドルです、2026年にかけて年平均4.2%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

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業界のM&A

2020年 インガソールランドのゴルフカート事業(Club Car)のプラチナムエクイティへの売却。企業価値は1.68億ドル(EBITDA倍率は12.1倍、売上高倍率は2.1倍)

ゴルフカート業界の動向

Ingersoll-Rand(インガソール・ランド)

Ingersoll-Rand(インガソール・ランド)は、1871年に創業された米国に本拠を置く産業機器メーカーです。2020年に真空ポンプ、コンプレッサー等の産業機械メーカーであるGardner Denver(ガードナーデンバー)と経営統合を行いました。統合に先立ち、空調事業はトレーン・テクノロジーズとして分社化しています。インガソール・ランドからは、過去、鍵のアレジオン、冷凍ショーケースのハスマン(2015年にパナソニックへ売却)等各分野でトップクラスの企業が巣立っております。コンプレッサー・エアツールや輸送用冷凍装置の分野でも強いです。ゴルフカートでは、クラブカーブランドを展開し、世界最大級の規模ですが、2021年にプラチナムエクイティへ売却をしました。さらに詳しく

Textron(テキストロン)

Textron Aviation(テキストロン)は、1923年にスペシャル・ヤーン・カンパニーとして設立された米国に本拠を置く航空機メーカーです。ヘリコプター、ビジネスジェット、ゴルフカートや芝刈り機等を手掛けています。ビジネスジェットの分野ではビーチクラフトやセスナを相次ぎ買収し規模を拡大しました。
ヘリコプター事業では、エアバス・ヘリコプターズ、シコルスキー・エアクラフト、アグスタウェストランド等と並ぶ大手ヘリコプターメーカーのベル・ヘリコプター(Bell Helicopter )を展開しており、ヘリコプター業界の世界シェアでは上位に位置します。
ビジネスジェットの分野では、競合のガルフストリーム・エアロスペースやダッソーファルコンと並ぶ大手です。ゴルフカートでは、E-Z-GOブランドを展開し、インガソール・ランドやヤマハ発動機と並ぶゴルフカート御三家の一角です。ヤコブセン(Jacobsen)ブランドで芝刈り機を展開しています。そのほか、在庫金融や自動車部品等も手掛けています。さらに詳しく

ヤマハ

1955年に設立された日本を代表する輸送機メーカーです。楽器を手掛けるヤマハとは源流が同じ兄弟会社です。バイク、レジャーボート、オフロード車、スノービークル、電動アシスト自転車、ゴルフカートなど幅広い輸送機を手掛けていることが特徴です。さらに詳しく

昭和電工マテリアルズ

旧日立化成です。昭和電工が日立化成を2019年に買収し、現在の社名となりました。日本で最初にゴルフカートを開発した老舗です。

昭和電工について

昭和電工は、1939年に設立された日本を代表する化学・素材メーカーです。戦前は森コンツェルンの中核企業でした。また設立の経緯から味の素グループとも関係が深い会社です。2020年に日立化成を買収し、日立化成は昭和電工マテリアルズとなりました。石油化学、産業ガス、高純度ガス、アルミニウム圧延、ハードディスク、黒鉛電極、パワー半導体用SiCエピウェハ、LED、モーター用のレアアース磁石合金、リチウムイオン電池材料、セラミックス製品、工業薬品など幅広い分野を手掛けています。黒鉛電極の分野では、2012年に中国のSinosteel(中国中鋼集団)より傘下の四川炭素(Sichuan Carbo)、2016年にドイツのSGLカーボンより黒鉛電極事業を買収しました。2020年の黒鉛電極の年間生産量は21万トンです。アルミ缶事業も手掛けています。

Columbia ParCar(コロンビア・パーカー)

米国に本拠を置くゴルフカートメーカーの老舗です。

参照したデータの詳細情報について


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