昭和電工の事業構成と事業商品別の市場シェアの分析

レゾナック・ホールディングス(昭和電工)は、1939年に設立された日本を代表する化学・素材メーカーです。戦前は森コンツェルンの中核企業でした。また設立の経緯から味の素グループとも関係が深い会社です。2020年に日立化成を買収し、日立化成は昭和電工マテリアルズとなりました。石油化学、産業ガス、高純度ガス、アルミニウム圧延、ハードディスク、黒鉛電極、パワー半導体用SiCエピウェハ、LED、モーター用のレアアース磁石合金、リチウムイオン電池材料、セラミックス製品、工業薬品など幅広い分野を手掛けています。黒鉛電極の分野では、2012年に中国のSinosteel(中国中鋼集団)より傘下の四川炭素(Sichuan Carbo)、2016年にドイツのSGLカーボンより黒鉛電極事業を買収しました。2020年の黒鉛電極の年間生産量は21万トンです。アルミ缶事業も手掛けています。

昭和電工と日立化成の売上構成
昭和電工の2019年度の売上構成

昭和電工の2019年度の売上構成
©ディールラボ

日立化成の2019年度の売上構成

日立化成の2019年度の売上構成
©ディールラボ

事業別の商品構成

昭和電工

石油化学事業エチレン、プロピレン、酢酸ビニルモノマー、酢酸エチル、アリルアルコール
無機事業黒鉛電極、研削研磨材、ファインセラミックス、合成樹脂エマルジョン、不飽和ポリエステル樹脂、工業用フェノール樹脂、液化炭酸ガス、ドライアイス、酸素、窒素、水素、アンモニア、アクリロニトリル、アミノ酸、苛性ソーダ、塩素、合成ゴム、エレクトロニクス向け特殊ガス・機能薬品
エレクトロニクスハードディスク、化合物半導体(LED)、レアアース磁石合金
アルミニウムコンデンサー用高純度箔、レーザービームプリンター用シリンダー、飲料用缶
その他リチウムイオン電池材料

日立化成(現昭和電工マテリアルズ)

先端部品樹脂成形品、摩擦材、粉末冶金、蓄電デバイス、車両用電池、産業用電池・システム、キャパシタ、配線板、診断薬
機能材料半導体用エポキシ封止材、半導体用ダイボンディング材料、半導体回路平坦化用研磨材料、絶縁用ワニス、負極材、粘着フィルム、ディスプレイ用回路接続フィルム、タッチパネル材料、銅張積層板、感光性フィルム

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昭和電工成立史の研究

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