三菱マテリアルは、1871年の九十九商会の炭鉱事業を源流とする三菱グループの中核を担う非鉄金属メーカーです。1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが経営統合し誕生しました。銅開発、セメント、超硬工具、伸銅事業が現在の主力となっております。業歴が長く多くの事業に関わってきており、事業の分社化をし誕生した会社には、シリコンウェハ大手のSUMCO、製缶大手のユニバーサル製缶等があります。超硬分野では、2014年に日立工具を買収し、事業の拡大を図っております。2021年にアルミ事業をアポロへ売却しました。
業績推移(年次)
2021年度
売上高は前年度比21.99%増の1,811,759百万円になりました。営業利益は21,125百万円になりました。営業利益率は1.17%になりました。円安や高機能製品や加工事業が堅調に推移したことから、前年度比増収増益になりました。
2020年度
金属事業は銅価格の上昇もあり増収でしたが、金属事業以外が減収となり、全体では減収となりました。

三菱マテリアルの業績推移
業績推移(四半期)
2022年7-9月
売上高は前年同期比-5.32%の409,353百万円になりました。営業利益は6.60%増の15,683百万円になりました。営業利益率は3.83%になりました。セメント事業及びアルミ事業が連結から外れた影響はあるものの、為替安の追い風もあり、前年同期比減収増益になりました。
2022年4-6月
売上高は前年同期比-1.18%の422,628百万円になりました。営業利益は63.54%増の24,251百万円になりました。営業利益率は5.74%になりました。
2022年1-3月
売上高は前年同期比22.83%増の497,734百万円になりました。営業利益は-601.62%の-20,130百万円になりました。営業利益率は-4.04%になりました。

三菱マテリアルの四半期業績推移
EPS・1株配当・配当性向の推移
希薄化後EPSは前年度比84.54%増の344.56円になりました。1株当たりの配当は前年度比20.00%増の60.00円になりました。配当性向は17.41%になりました。

三菱マテリアルのEPS・1株配当・配当性向の推移
売上構成
金属事業、高性能製品、セメント、加工事業が事業セグメントになります。サブセグメントの事業構成は以下の通りになります。銅鉱山の開発を手掛ける金属事業の売上高が最も大きいくなります。
.png)
三菱マテリアルの売上構成(2021年度)
セグメント | 製品詳細 |
---|---|
金属 | 鉱山開発・製錬(銅、金、銀)、硫酸 |
高機能製品 | 銅加工品(押出や圧延) |
電子材料 | xEV材料、半導体関連、多結晶シリコン、電子デバイス |
セメント | セメント、骨材、生コンクリート |
加工 | 超硬工具 |
環境 | 地熱開発 |
主なM&A
2014年 日立工具を買収
2020年 宇部興産とセメント事業を統合
2021年 SUMCO株式の売却
2021年 アルミ事業をアポロへ売却