負極材業界の世界市場シェアの分析

負極材業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしております。負極材大手メーカーである璞泰来(プータイライ)、BTR、杉杉集団、昭和電工マテリアルズ、三菱ケミカルの動向も記載しております。

世界市場シェア

負極材メーカー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年の負極材業の市場シェアを簡易に試算しますと、1位は璞泰来(プータイライ)となります。

負極材メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 プータイライ 20.0%
  • 2位 BTR 17.2%
  • 3位 杉杉集団 13.9%
  • 4位 昭和電工マテリアルズ 11.9%
  • 5位 三菱ケミカル 5.7%

負極材の世界シェア(2020年)
負極材の世界シェア(2020年)

市場規模

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、負極材業界の2020年の世界市場規模を27億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
調査会社の富士経済によると、2019年の同業界の市場規模は2712億円となります。調査会社のリポートリンカーによると、2019年の車載電池向けの同市場規模は7億です。2030年にかけて、年平均5.7%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報
負極材は、リチウムイオンを貯蔵するシートで、コールタールや石油系のニードルコークスから製造される天然及び人造黒鉛(グラファイト)を主材料とします。電池の効率向上に向けシリコンベースの負極材の開発も進みます。

主要な負極材メーカーの動向

三菱ケミカル

三菱ケミカルホールディングスは、日本の最大手の化学メーカーです。三菱レイヨンや大陽日酸を買収し、機能性化学分野の強化を図っています。アクリル樹脂の分野では、ダウケミカルやエボニックといった、大手化学メーカーを抑え、世界最大級の規模となっています。また、炭素繊維分野では、傘下の三菱レイヨンがパイロフィルの商標で炭素繊維を世界展開し、自動車会社とも開発を加速させています。電池材料では、正極材からは撤退し、電解液と負極材を強化しています。水処理膜事業では、MBR膜に強く、ステラポアーブランドで展開をしています。さらに詳しく

昭和電工マテリアルズ

旧社名は日立化成です。2020年に昭和電工が買収しました。半導体用材料、負極材、成形樹脂、蓄電池部材、カーボン、セラミックス等の分野に強みを持ちます。

昭和電工について

昭和電工は、1939年に設立された日本を代表する化学・素材メーカーです。戦前は森コンツェルンの中核企業でした。また設立の経緯から味の素グループとも関係が深い会社です。2020年に日立化成を買収し、日立化成は昭和電工マテリアルズとなりました。石油化学、産業ガス、高純度ガス、アルミニウム圧延、ハードディスク、黒鉛電極、パワー半導体用SiCエピウェハ、LED、モーター用のレアアース磁石合金、リチウムイオン電池材料、セラミックス製品、工業薬品など幅広い分野を手掛けています。黒鉛電極の分野では、2012年に中国のSinosteel(中国中鋼集団)より傘下の四川炭素(Sichuan Carbo)、2016年にドイツのSGLカーボンより黒鉛電極事業を買収しました。2020年の黒鉛電極の年間生産量は21万トンです。アルミ缶事業も手掛けています。

貝特瑞新能源(BTR、Beterui New Materials Group)

主にハイテクや新素材への投資を行う中国宝安グループ(China Baoan Group)傘下で負極材や正極材の開発生産会社です。2000年に設立されました。パナソニックやSKIが大手顧客となっています。天然グラファイトの採掘にも強みを持ちます。

深圳斯諾(Sinuo)

深圳市系の負極材開発メーカーです。

上海璞泰來新能源(Shanghai Putailai New Energy、プータイライ)

中国の負極材開発メーカーです。コーティングや包装材も手掛けています。

シラ・ナノテクノロジーズ(Sila Nanotechnologies)

元テスラの技術者が設立した負極材の開発を行うスタートアップです。グラファイトを使用しないシリコンベースの負極材を開発しています。

参照したデータの詳細情報について


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