電解液業界の世界市場シェアの分析

電解液業界の世界市場シェアと市場規模の分析をしています。電解液大手の広州ティンチマテリアルテクノロジー、キャプチェム・テクノロジー、MUアイオニックソリューションズ(宇部興産と三菱ケミカルの合弁会社)、ドンワーエンタープライズ、三井化学の動向を記載しています。

世界市場シェア

電解液メーカー各社の2020年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年の電解液業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はティンチマテリアルテクノロジーとなります。

電解液メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 ティンチマテリアルテクノロジー 8.3%
  • 2位 キャプチェム 5.2%
  • 3位 MUアイオニックソリューションズ(三菱ケミカル) 4.2%
  • 4位 ドンワーエレクトロライト 2.8%
  • 5位 杉杉集団 1.7%
  • 6位 三井化学 1.2%

電解液の世界シェア(2020年)
電解液の世界シェア(2020年)

市場規模

当サイトでは、電解液業界の2020年の世界市場規模を48億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
調査会社のマーケッツアンドマーケッツによると、2018年の同業界の市場規模は、42億ドルです。調査会社のレポーツアンドデータによると、2020年の同市場規模は48億ドルです。2027年にかけて年平均8.2%での成長を見込みます。調査会社のベリファイドマーケットリサーチによると、2018年の同市場規模は38億ドルで2026年に69.4億ドル拡大すると予測されています。⇒参照したデータの詳細情報

電解液の成分

電解液の成分は、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DED)などの溶媒と、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)やホウフッ化リチウム(LiBF4)などのリチウム塩が必要となります。特にリチウム塩は電解液の性能を左右し、関東電化工業やステラケミファといった日本のメーカーが強い分野となります。

電解液の主要メーカー

Guangzhou Tinci Materials Technology(広州ティンチマテリアルテクノロジー、广州天赐高新材料)

2000年に広州で設立された電解質材料メーカーです。チェコや福建省で電解質工場の建設を行っています。

Shenzhen Capchem Technolog(シェンヂェン・キャプチェム・テクノロジー、深圳新宙邦科技股分有限公司)

中国に本拠を置くコンデンサーと電解液メーカーです。有機フッ素や半導体用化学品なども製造をしています。

MUアイオニックソリューションズ

三菱ケミカルと宇部興産の電解液事業が経営統合して誕生した会社です。電解液の分野では、三菱ケミカルが多数の特許を持ち、2021年にはリチウムイオン電池の性能向上に資する高品質の電解液の生産を強化する予定です。

三菱ケミカルについて

三菱ケミカルホールディングスは、日本の最大手の化学メーカーです。三菱レイヨンや大陽日酸を買収し、機能性化学分野の強化を図っています。アクリル樹脂の分野では、ダウケミカルやエボニックといった、大手化学メーカーを抑え、世界最大級の規模となっています。また、炭素繊維分野では、傘下の三菱レイヨンがパイロフィルの商標で炭素繊維を世界展開し、自動車会社とも開発を加速させています。電池材料では、正極材からは撤退し、電解液と負極材を強化しています。水処理膜事業では、MBR膜に強く、ステラポアーブランドで展開をしています。さらに詳しく

ドンワーエンタープライズ(Dongwha Enterprise)

韓国に本拠を置く床板の製造会社です。2019年にPanax Etec(ドンワーエレクトロライト、Dongwha Electrolyte)を買収し、電解液分野へ参入しました。Panax Etecは2009年にUkseung Chemicalから分社化した韓国の電解液メーカーです。

杉杉集団(ShanShan)

杉杉集団(シャンシャン)は、1992年に設立された繊維を発祥とする中国のコングロマリットです。2009年に伊藤忠商事が出資を行いました。正極材については戸田工業との合弁事業で展開しています。電池材料分野では、正極材以外にも負極材、電解液を手掛けています。2020年にLGから偏光板事業を買収しました。アウトレット、太陽光や病院事業も展開しています。さらに詳しく

参照したデータの詳細情報について


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