正極材業界の世界市場シェアの分析

正極材業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。正極材大手メーカーである日亜化学、杉杉集団、住友金属鉱山、L&F、アモイタングステン、ユミコアといった会社の概要や動向についても掲載をしています。

世界市場シェア

正極材メーカー各社の2021年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2021年の正極材業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はユミコアとなります。⇒参照したデータの詳細情報

正極材メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2021年)

順位会社名市場シェア
1位ユミコア24.12%
2位アモイタングステン15.51%
3位ロンベイ9.37%
4位エコプロBM7.56%
5位住友金属鉱山7.21%
6位日亜化学5.86%
7位L&F4.96%
8位杉杉集団3.51%
9位BTR3.51%
10位ポスコケミカル3.46%
正極材メーカーの世界市場シェア ©ディールラボ

正極材メーカーの世界シェア(2021年)
正極材メーカーの世界シェア(2021年)

市場規模

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、正極材業界の2021年の世界市場規模を164億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

調査会社のマーケットリサーチフューチャーによると、同業界の市場規模は、2021年に164.6億ドル、2030年には221.9億ドルに達すると推定され、2021年から2030年の間に6.5%のCAGRで推移すると予測されています。

調査会社のリサーチアンドマーケッツによると、2021年と2020年の同市場規模は120億ドルと108.9億ドルと推定されます。2022年には133億ドルに達し、年平均成長率11.06%で2026年には226億米ドルに達すると予想しています。

調査会社の富士経済によると、2019年の同業界の規模は1兆3452億円と見込まれます。調査会社のレポーツアンドデータによると、2019年の同市場規模は174億ドルです。2027年にかけて6.3%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

正極材の市場規模成長率
2021年120億~164億ドル6.5%~11.06%
2020年108.9億ドル10.97%
2019年130億~174億ドル6.3%
正極材の推定市場規模の推移
©ディールラボ

正極材とは

正極材は、負極材、電解液、セパレータとともにリチウムイオン電池を構成する部材です。
リチウムイオン電池の性能を決めるのは正極材とも言われています。コバルト系、マンガン系、ニッケル系、リン系、鉄系、三元系といった種類の正極材があります。コバルト系は、コバルト酸リチウム(LiCoO2)がもっとも使われている正極材ですが、コバルトの調達は不安定といった問題があります。リン系はリン酸鉄系(LiFePO4)を正極材に使っています。中国系の正極材メーカーが多く採用しています。

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世界の大手正極材メーカー

日亜化学

徳島県に本拠を置く非上場会社です。LEDの大手メーカーです。窒化ガリウム (GaN)を用いた青色発光ダイオードの開発を世界に先駆けて実現しました。LEDパッケージ及び白色LEDでも存在感を示します。正極材分野でも、自動車向けや電子機器向け電池の正極材を手掛け、世界最大級です。

杉杉集団(シャンシャン)

杉杉集団(シャンシャン)は、1992年に設立された繊維を発祥とする中国のコングロマリットです。2009年に伊藤忠商事が出資を行いました。正極材については戸田工業との合弁事業で展開しています。電池材料分野では、正極材以外にも負極材、電解液を手掛けています。2020年にLGから偏光板事業を買収しました。アウトレット、太陽光や病院事業も展開しています。さらに詳しく

Umicore(ユミコア)

ベルギーに本拠を置く素材メーカー大手です。元々は亜鉛鉱山等の金属資源の開発会社として19世紀初頭に設立され、コンゴ共和国に強い影響力を持っています。希少資源であるコバルト資源へのアクセスがあり、正極材や触媒に強みを持ちます。

L&F

2000年に設立された韓国に本拠を置く正極材に強みを持つ素材メーカーです。非上場会社です。

Xiamen Tungsten(厦門タングステン、アモイタングステン)

中国の福建省に本拠を置く正極材メーカーです。タングステン、モリブデン、レアアース、正極材、負極材といった事業を手掛けています。

住友金属鉱山

日本を代表する銅、ニッケル、金鉱山開発運営会社です。別子銅山での銅開発が祖業です。菱刈鉱山は国内有数の金鉱山です。ニッケルの精錬を行い、正極材にも強みがあります。

Ecopro BM(エコプロBM)

韓国の正極材メーカーです。ニッケル系正極材に強みを持ちます。2016年に吸着剤やフィルター等を開発するエコプロから分社化しました。

田中化学研究所

正極材生産に特化した住友化学の連結上場子会社です。リチウムイオン電池やニッケル水素電池向けの正極材を開発製造しています。

Ronbay(ロンベイ、宁波容百新能源科技)

2014年に中国と韓国のメンバーによって設立された正極材メーカーです。

参照したデータの詳細情報について


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