テンセントの事業構成と市場シェアの分析

テンセント(腾讯)は、馬化騰(マー・フアテン)氏によって1998年に設立された中国のインスタントメッセンジャー・オンラインSNSアプリ最大手です。ソーシャルゲームでも中国最大です。SNSアプリの総合化を進め、テンセントのアプリはアリババグループのアリペイと並び決済等でも活用されています。の買収や出資も積極的に行っており、2016年にスウェーデンのSupercellを買収、またアクティビジョン・ブリザードやユービーアイソフト、フォートナイトで有名なEpic Games、音楽レーベル大手のユニバーサルミュージック等へも出資を行っています。

業績の推移(通期)

2021年度
売上高は前年度比16.19%増の560,118百万元になりました。営業利益は前年度比47.43%増の271,620百万元になりました。営業利益率は48.49%になりました。

2020年度
ソーシャルゲームの分野で「Peacekeeper Elite」、「Honour of Kings」、 「PUBG Mobile」等の作品のヒット、コンテンツ配信でのHUYAのライブ配信サービスの統合、音楽・映像配信サービスによって増収増益となりました。

テンセントの業績推移

テンセントの業績推移

業績の推移(四半期)

2022年7~9月
売上高は前年同期比-1.60%の140,093百万元になりました。営業利益は前年同期比-2.91%の51,593百万元になりました。営業利益率は36.83%になりました。

2022年4~6月
売上高は前年同期比-3.06%の134,034百万元になりました。営業利益は前年同期比-42.72%の30,067百万元になりました。営業利益率は22.43%になりました。中国政府のゲーム依存症対策によって主力のゲーム事業の減収が響きます。

2022年1~3月
売上高は前年同期比0.12%増の135,471百万元になりました。営業利益は前年同期比-33.86%の37,217百万元になりました。営業利益率は27.47%になりました。

テンセントの四半期業績推移

テンセントの四半期業績推移

事業構成

事業は大きく、オンラインゲーム、SNS(メディアコンテンツ配信など)、オンライン広告、金融(決済アプリ等)となっています。出自はチャットアプリですが、コンテンツ配信から金融までをカバーするスーパーアプリへと成長しました。

セグメント別売上構成(2021年度)

セグメント別売上構成(2021年度)

主要なM&A

2014年 JD.comの20%の持分を買収
2016年 ソフトバンクからスーパーセルの買収
2018年 ユービーアイソフトへ出資
2020年 ユニバーサルミュージックの10%の株式をビベンディから買収
2021年 楽天への出資

市場シェア

市場シェア

Webメディア(検索サイト・SNS)の市場シェアと市場規模の分析

広告収入が主な収益源となっている検索サイトやソーシャルネットワークサービス運営会社の市場シェアと市場規模について分析を行なっています。アルファベット、メタプラットフォームズ、マイクロソフト、テンセント、百度、アリババ、Zホールディングス、ツイッター、ネイバー、ヤンデックスといった大手Webメディア運営会社の概要も掲載しています。
市場シェア

音楽配信サービス業界の世界市場シェアの分析

音楽配信サービス業界の世界シェアと市場規模について分析を行なっています。スポッティファイ、アップルミュージック、ディーザー、アマゾンミュージック、テンセントミュージック、ユーチューブミュージックといった音楽配信サービス会社の概要や動向も掲載しています。
市場シェア

ゲーム開発・ゲーム機器業界の市場シェア・売上高ランキング・市場規模

ゲーム開発・ゲーム機器業界の業界の世界市場シェア・売上高ランキング・市場規模・M&A(合併買収)について分析。ソニー、アクティビジョン・ブリザード、テンセント、エレクトリック・アーツ、任天堂、マイクロソフトといいたゲーム会社の概要も記載。
市場シェア

音楽レーベル・音楽出版の市場シェア・売上高ランキング・市場規模の分析

音楽レーベル・音楽出版業界の世界市場シェア・売上高ランキング・市場規模・M&A(合併買収)について分析をしています。ユニバーサルミュージック、ソニーミュージック、ワーナーミュージック、エイベックスといった世界の主要なレーベル・レコード会社概要も掲載しています。