任天堂の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

任天堂は、1889年に花札メーカーとして設立されたゲーム会社です。ゲーム機のハードとゲームソフトの開発の両方を手掛ける垂直統合型のビジネスモデルが特徴です。1983年に発売されたファミコン、ニンテンドーDS、Wiiとゲーム機市場を切り開いてきました。現在は、コンソール型ゲーム機であるスイッチやマリオブラザース関連のゲームソフトが主軸です。総資産に占める現預金同等物の割合が高いことでも有名です。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比-3.61%の1,695,344百万円になりました。営業利益は-6.96%の596,060百万円になりました。営業利益率は35.16%になりました。Switch向けのソフトウェア販売台数は過去最大でしたが、半導体不足によるハードウェア販売の減少が響き、前年度比減収減益になりました。

任天堂の業績推移

任天堂の業績推移

業績推移(四半期)

2022年第2四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比15.88%増の349,514百万円になりました。営業利益は14.45%増の118,467百万円になりました。営業利益率は33.89%になりました。半導体の調達難から、ゲーム機の販売は計画を下回りましたが、円安やソフトの売上は好調で、前年同期比増収増益になりました。

2022年第1四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比-4.71%の307,460百万円になりました。営業利益は-15.67%の100,992百万円になりました。営業利益率は32.85%になりました。

2021年第4四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比5.83%増の375,125百万円になりました。営業利益は0.57%増の120,209百万円になりました。営業利益率は32.05%になりました。

2021年第3四半期(10ー12月)
自宅でゲームをする巣ごもり需要の追い風が続いていますが、半導体不足なども影響し、前年同期比は減収減益となりました。

2021年第2四半期(7ー9月)
ソフトが堅調でしたが、ハードは半導体不足によって伸び悩みました。前年同期比で売上高は 3,016 億円(前年同期比 26.7%減)、営業利益は 1,032 億円と大幅減収減益になりました。

任天堂の四半期業績推移

任天堂の四半期業績推移

現預金同等物の総資産に占める比率

任天堂はバランスシートの総資産に占める現預金同等物と投資有価証券の割合が70%を超えております。金額では約2兆円程度の現預金同等物と投資有価証券を保有しております。

任天堂の現預金同等物(含む投資有価証券)

任天堂の現預金同等物(含む投資有価証券)

事業構成

ゲーム関連の売上で100%となります。

ゲーム機
ニンテンドースイッチ、Nintendo Switch Lite、ニンテンドー3DSなど

ゲームソフト
スーパーマリオ、ポケットモンスター、スマッシュブラザーズ、どうぶつの森、星のカービィ、ゼルダの伝説、スプラトゥーンなど

M&A(合併買収)の動向

自前主義に特徴があり過去M&Aは積極的に行っておりません。

2011年 映像圧縮技術を手掛けるフランスのモビクリップの買収
2020年 バリューアクトキャピタルが任天堂の株式約2%を購入
2021年 カナダのゲーム開発会社であるネクスト・レベル・ゲームズを買収

市場シェア

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