サーバー業界の市場シェアの分析

サーバーには物理サーバーと、企業等で導入が急速に進む仮想サーバーがあります。本稿では、専用のハードウェアで構築されOSやアプリケーションにサーバーのリソースを100%割り当てることができる物理サーバーに着目し、サーバーメーカーの世界シェアを分析しています。

デルをはじめ、インスパー、AIサーバー需要で急上昇するスーパーマイクロ、レノボ、HPエンタープライズ、IBM、富士通、オラクル、日立製作所など、物理サーバー市場を牽引する主要メーカーの概要および2025年最新のシェアランキングを掲載しています。

【サーバー業界の市場シェア】

サーバー業界の2025年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2025年のサーバー業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はデル、2位はインスパー、3位はスーパーマイクロとなります。
サーバー会社におけるサーバー部門の数値抽出ができない場合は、ランキングから外しております。

サーバー業界の市場シェア(2025年) ©2026 Deallab

順位 Company name(English) 企業名(日本語) 市場シェア
1位 Dell Technologies デル 17.78%
2位 Inspur インスパー 7.05%
3位 Super Micro Computer スーパーマイクロ 6.23%
4位 Lenovo レノボ 5.61%
5位 Hewlett Packard Enterprise HPエンタープライズ 5.19%
6位 IBM IBM 4.59%
7位 Fujitsu 富士通 1.50%
8位 Oracle オラクル 0.90%
9位 Hitachi 日立製作所 0.89%
サーバーの世界市場シェアと業界ランキング(2025年) ©2026 Deallab

データ通信量の増大やAI需要の急増という市場規模拡大の追い風を受け、各社ともにシェアの拡大と高付加価値化を目指しています。

1位はデル・テクノロジーズです。2013年の非公開化後、サーバー事業強化の一環としてデータストレージ大手のEMCなどを買収・統合し、ハードウェアと各種ソリューションによる差別化を強化することで首位を維持しています。

2位には中国のインスパーがランクイン。サーバー自体の性能のコモディティ化が進む中、コスト競争力と国内データセンター向け需要を取り込む形で高いシェアを獲得しています。

3位は、AIサーバー需要の爆発的な高まりを背景に急成長を遂げた米国のスーパーマイクロ。続いて4位にレノボ、5位にHPエンタープライズ、6位にIBMと、依然として上位の大半を米系企業が占めています。日系企業としては、7位に富士通、9位に日立製作所がランクインしています。

【サーバー業界の世界市場規模】

当データベースでは、2025年のサーバー業界の市場規模を3,421億ドルとしております。

参照した各種調査データは次の通りとなります。
調査会社グランドビューリサーチによると、2025年の同業界の市場規模は3,421億ドルです。2026年から2033年にかけて年平均14.8%で成長し、規模は1兆278億ドルへと拡大することを見込んでいます。

市場規模 年平均成長率
2025 3,421億ドル
2026 3,907億ドル
2033 1兆278億ドル 14.8%

サーバー業界の市場規模の成長予想 ©2026 Deallab

【M&Aの動向】

M&Aが積極的に行われており、IBMによるRedHat買収やデルによるEMC買収など大型案件も見られます。

2010年 オラクルがサーバー企業のSunを74億ドルで買収
2016年 デルがITサービス大手のEMCを670億ドルで買収
2019年 IBMがソフトウェアサービスのRed Hatを340億ドルで買収
2022年 オラクルはAdi Insightsを買収
2023年 IBMが最適化ソフトウェア大手のApptioを46億ドルで買収
2023年 富士通がハードウェア事業を新会社富士通エフサスへ承継
2023年 ブロードコム、VMwareを買収
2024年 シスコシステムズ、Splunkを買収
2024年 日立、ロボティクスSI事業を展開するドイツのMA micro automation社の買収を完了
2024年 ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、モーフィアス・データを買収
2025年 IBM、HashiCorpを買収
2025年 ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、Juniper Networksを買収

2025年 IBMがHakkoda Inc.を買収、データ専門知識を拡大し顧客のAI変革を促進
2025年 レノボがインフィニダットを買収、エンタープライズストレージポートフォリオをさらに拡大

【会社の概要】

Dell Technologies(デルテクノロジーズ)

マイケル・デル氏によって設立された米国に本拠を置くITソリューションプロバイダーです。BTO方式に基づく個人向けPCの直販モデルで世界を席巻しました。2013年に投資ファンドのシルバーレイクとMBO(経営陣買収)を実施し、非公開化を果たしました。2015年にデータストレージや仮想化技術に強みを持つEMC等を買収し、サーバー等のハードウェアとソフトウェアの総合ITベンダーとして2018年に再上場を果たしました。さらに詳しく

Inspur(インスパー、浪潮集団)

中国に本拠をおくサーバー大手です。アリババ集団やテンセントのデータセンター向けにサーバーを納入して成長しています。近年はマイクロソフトインテルと共同でサーバーを開発し、コスト競争力に定評があります。さらに詳しく

Super Micro(スーパーマイクロコンピュータ株式会社)

1993年にチャールズ・リアン(Charles Liang)氏らによってシリコンバレーで設立された米国に本拠を置くサーバー会社です。高性能かつ高効率なサーバー、マザーボード、サーバー管理ソフトウェア、ストレージシステムに強みを有し、近年はAIインフラやグリーン・コンピューティング分野で高いプレゼンスを示しています。さらに詳しく

Lenovo Corporation(レノボ)

1984年に柳伝志(リュウ・チュアンジ)氏らが設立した中国を代表するパソコン・サーバーメーカーです。旧IBMのPC事業(ThinkPad等)の買収をはじめ、グローバル規模での事業統合や多角化を進め、エンタープライズ分野でもプレゼンスを拡大しています。さらに詳しく

Hewlett Packard Enterprise(HPエンタープライズ、ヒューレットパッカードエンタープライズ、HPE)

米国を代表するIT企業です。2015年にサーバー、ネットワーク機器、クラウドコンピューティング等に注力する「HPエンタープライズ」と、個人向けパソコンやプリンターにフォーカスする「HP Inc.」へと会社分割されました。サーバー、スーパーコンピューター、ストレージなどの法人向けインフラに強みを持っています。さらに詳しく

HPE本社(2022年7月撮影 By ディールラボ)

International Business Machines Corporation(IBM、アイ・ビー・エム)

1911年に設立された世界を代表する米国に本拠を置くIT企業です。ハードウェア中心の事業から、クラウドサービス、ITサービス、コンサルティング、ソフトウェア、ハードウェア、AI事業(コグニティブ・コンピューティング)へと重心をシフトさせています。 さらに詳しく

Fujitsu Limited(富士通株式会社)

富士通は、古河電気工業とシーメンスの合弁会社として設立された現富士電機の電話部門が1935年に分社化されて設立されました。ICT関連のハードウェアからソフトウェアを手掛けていますが、近年はITサービスやソリューションへ事業ポートフォリオをシフトしています。サーバー、スーパーコンピューター、ATM、通信ネットワーク機器などを開発・製造しています。さらに詳しく

Oracle Corporation(オラクル)

1977年にラリー・エリソン氏によって設立された米国に本拠を置くデータベース管理ソフトウェアの世界大手です。2010年にサン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)を買収し、ハードウェアやオペレーティングシステム(Solaris、Oracle Linux)、クラウドサービスなどを一体的に展開しています。 さらに詳しく

Hitachi, Ltd.(株式会社日立製作所)

久原鉱業所日立鉱山付属の修理工場として1910年に創業された日本を代表する総合電機・重電メーカーです。IT、エネルギー、インダストリー、モビリティ、ライフなどを主要領域とし、社会インフラやデジタルソリューション事業を中心に事業ポートフォリオの選択と集中を進めています。さらに詳しく

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