Prysmian(プリズミアン)はイタリアのミラノ証券取引所に上場する世界大手の電線メーカーで、イタリアのタイヤメーカーのピレリとドイツのシーメンスの電線事業が発祥です。光ケーブルにも強みを持ちます。英国の電線大手BICCやオランダの同業でフィリップス発祥のDraka(ドラカ)社を買収し、英独伊蘭に地盤を持つ電線メーカー連合体として、更なる事業拡大を狙っています。2017年には北米大手のジェネラルケーブルを買収しました。
2018年度
売上高は10105百万ユーロで、前年度比28%増となりました。この売上増の主な要因はジェネラルケーブルを買収したことによるものです。営業利益は215百万ユーロになりました。営業利益率は2.1%になりました。
2019年度
売上高は11519百万ユーロで、前年度比14%増となりました。営業利益は569百万ユーロになりました。営業利益率は4.9%になりました。
2020年度
売上高は10016百万ユーロで、前年度比13%減となりました。営業利益は353百万ユーロになりました。営業利益率は3.5%になりました。
2021年度
売上高は12736百万ユーロで、前年度比27%増となりました。自立成長率は11%です。ケーブルの製造量が増加したことと、インストールサービスの売上増加が主な要因です。営業利益は572百万ユーロになりました。営業利益率は4.5%になりました。
2022年度
売上高は16067百万ユーロで、前年度比26%増となりました。自立成長率は14%です。この自律成長の内訳は以下となります。海底ケーブルビジネスが好調でプロジェクト事業の売上が30%成長。エネルギー事業が15%成長。通信事業が10%成長。営業利益は849百万ユーロになりました。営業利益率は5.3%になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は4272百万ユーロになりました。営業利益は214百万ユーロ、営業利益率は5%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は4140百万ユーロになりました。営業利益は261百万ユーロ、営業利益率は6%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は3978百万ユーロになりました。営業利益は165百万ユーロ、営業利益率は4%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は3992百万ユーロになりました。営業利益は294百万ユーロ、営業利益率は7%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は4011百万ユーロになりました。営業利益は342百万ユーロ、営業利益率は9%になりました。
希薄化後EPSは前年度比62%増の1.9ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比10%増の0.55ユーロになりました。配当性向は29%になりました。
2023年07月
今期の業績を上方修正しました。今期の利益(EBITDA)は、当初1375百万ユーロから1525百万ユーロを予定していましたが、1575百万ユーロから1675百万ユーロに修正しました。
セグメントは、プロジェクト事業、エネルギー事業、通信事業に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
プロジェクト事業
地下や海底を這う高電圧ケーブル・通信ケーブルなどの製造・設置・ソリューションを提供。
エネルギー事業
オイル及びガス輸送のソリューション、エレベーター及びエスカレータ部品、自動車用ケーブル、ネットワーク用ケーブル及びジョイント等、エネルギーとインフラに関わる製品サービスを提供。
通信事業
ファイバーケーブル及びファイバーケーブルを使用したシステムを製造。
2005年 Pirelliより投資ファンド連合が電線事業を買収し、プリズミアンCableが誕生
2008年 ドイツのFacab-Lynenを買収
2011年 プリズミアンと電線事業のDrakaが合併
2017年 プリズミアンによるジェネラルケーブルの買収
2021年 エスカレータ用ハンドレールやエレベータ用ベルトなどを製造するカナダのEHC Globalを買収
2021年 オイルやガスのモニタリング用光ファイバを製造するスイスのOmnisensを買収