コンチネンタルの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Continental(コンチネンタル)は、1871年に創業されたドイツのハノーヴァーに本拠を置くタイヤ・ブレーキ等の自動車部品メーカーです。シーメンスやモトローラより自動車制御関連の事業も積極的に買収しています。2008年にドイツのベアリング大手のシェフラ―を傘下にもつシェフラー家が支配株主となりました。大きくタイヤ事業と自動車部品事業に分かれます。タイヤ事業の世界シェアではミシュラン、ブリジストン、グッドイヤーのトップ3に次ぐ規模を誇っています。自動車部品メーカーにおける規模でも、ボッシュやデンソー等に匹敵する世界最大級の自動車部品メーカーです。自動車部品の中でも、ブレーキ、パワートレイン、シャーシ、インパネ、カーオーディオ、ディスプレイといった分野の世界シェアでは上位に位置しています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比5.97%増の33,765百万ユーロになりました。営業利益は1,846百万ユーロになりました。移動制限の緩和を受けて、タイヤ需要の回復も進んでいます。

コンチネンタルの業績推移
コンチネンタルの業績推移

業績推移(四半期)

2022年7-9月
売上高は前年同期比29.29%増の10,396百万ユーロになりました。営業利益は-97.08%の12百万ユーロになりました。営業利益率は0.1%になりました。

2022年4-6月
売上高は前年同期比13.04%増の9,444百万ユーロになりました。営業利益は-134.82%の-165百万ユーロになりました。営業利益率は-1.7%になりました。

2022年1-3月
売上高は前年同期比8.20%増の9,278百万ユーロになりました。営業利益は-43.36%の375百万ユーロになりました。営業利益率は4.0%になりました。

2021年10-12月
売上高は前年同期比-3.57%の8,795百万ユーロになりました。営業利益は-16.95%の292百万ユーロになりました。需要は回復していますが、原材料費の増加によって減益となっています。

コンチネンタルの四半期業績推移

コンチネンタルの四半期業績推移

EPS成長

業績の回復を反映して、2021年度の希薄化後EPSは増加しています。

コンチネンタルの希薄化後EPSの推移
コンチネンタルの希薄化後EPSの推移

売上構成

自動運転、セーフティ、車載ネットワーク、タイヤ、コンチテック、受託生産が主要セグメントになっています。

セグメント別売上構成(2021年度)
セグメント別売上構成(2021年度)

自動運転とセイフティ
先進運転支援システム、油圧式ブレーキシステム、パッシブセーフティなどを手掛けています。

車載ネットワーク
コネクテッドカー、ヒューマンマシンインターフェースなどを手掛けています。

コンチテック
エアスプリング、産業用流体ソリューション、振動、パワートランスミッションなどを手掛けています。

M&A(合併買収)

株主構成とシェフラーグループ

シェフラー家が支配株主となっています。物言う株主のハリスアソシエイツが2位株主となっています。

株主構成(直前期末時点)
株主構成(直前期末時点) 出所:マーケットスクリーナー

下図の通りシェフラーとコンチネンタルは兄弟会社となります。

シェフラ―家とシェフラ―/コンチネンタルの関係

シェフラ―グループの組織図

シェフラ―グループの組織図

市場シェア

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