1907年に設立されたスウェーデンに本社を置く世界最大級のベアリングメーカーです。創業者のスヴェン・ヴィングクイストは、自動調心ローラーベアリングを発明し、これがSKFの基盤となりました。1926年、SKFは自動車製造事業に進出し、「AB Volvo」を設立しました。これにより、SKFは自動車産業に参入し、製造業におけるプレゼンスを強化しました。Volvoは後に独立した会社となりましたが、この事業の立ち上げはSKFの製品多様化に大きく貢献しました。1980年代から1990年代にかけて、SKFは事業の多角化と成長のために積極的にM&A(合併と買収)戦略を展開しました。この期間には、シール、潤滑システム、メカトロニクスなどの新たな分野への進出が見られました。近年、SKFは持続可能性と再生可能エネルギー分野への取り組みを強化しています。風力タービンや太陽光発電設備向けの製品やサービスを提供し、グリーンエネルギー市場での存在感を高めています。
業績推移(年次)
2021年度
売上高は前年度比9.19%増の81,732百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は前年度比52.19%増の10,758百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益率は13.16%となりました。工業部門ではパンデミック後の需要が引き続き急回復しましたが、サプライチェーン全体では並外れた圧力、物流の制約、大幅なコストインフレもありました。自動車部門でも同じ課題が多くあるなか、大手 OEM 顧客が急な通知で注文をキャンセルするという自体が発生しましたが、売上高は前年度を11%上回りました。
2022年度
売上高は前年度比18.67%増の96,993百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は前年度比20.69%減の8,532百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益率は8.80%となりました。ウクライナ戦争、中国でのパンデミックとそれに関連するロックダウン、そして加速する世界的なコストインフレに関連する課題など、予期せぬ混乱に直面しました。ロシア事業からは6ヵ月以内に撤退を完了しましたが、売上自律成長率は8%の増加となりました。しかしながら、外部からの逆風が収益に大きな影響を与え、年間の調整後営業利益率は10.5%になりました。
2023年度
売上高は前年度比7.10%増の103,881百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は前年度比29.91%増の11,084百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益率は10.67%となりました。上半期は事業全体で需要が堅調で成長しました。一方、下半期は主に景気の低迷により、需要が減速しました。
2024年度
売上高は前年度比4.97%減の98,722百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は6.72%減の10,339百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益率は10.47%になりました。継続的なリストラおよびコスト削減活動、工場閉鎖、自動車事業の分離により減益となりました。
2025年度
売上高は前年度比7.23%減の91,583百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は24.99%減の7,755百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益率は8.47%になりました。減益については、継続的なリストラおよびコスト削減活動に関連するものおよび自動車事業の分離に関連するものによります。

SKFの業績推移
業績推移(四半期)
2024年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比1.17%増の24,725百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は2,331百万スウェーデン・クローナ、営業利益率は9.43%になりました。積極的な価格およびポートフォリオ管理による利益率の回復力につながりました。
2025年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比2.97%減の23,966百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は2,885百万スウェーデン・クローナ、営業利益率は12.04%になりました。低迷する市場環境下でも利益率の回復力を維持し、効果的な商業および事業運営の実行、堅調な価格構成とコスト削減活動を行っております。
2025年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比9.53%減の23,166百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は1,300百万スウェーデン・クローナ、営業利益率は5.61%になりました。市場環境の変動や為替変動の逆風にもかかわらず、調整後営業利益は堅調でした。産業部門の地域別オーガニック売上高成長は、自動車部門の減少をほぼ相殺しました。
2025年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比5.11%減の22,482百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は2,007百万スウェーデン・クローナ、営業利益率は8.93%になりました。厳しい市場環境と為替変動の逆風にもかかわらず、調整後営業利益率は堅調となっております。自動車部門は引き続き需要は低迷しております。
2025年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比11.15%減の21,969百万スウェーデン・クローナになりました。営業利益は1,563百万スウェーデン・クローナ、営業利益率は7.11%になりました。為替変動による強い逆風にもかかわらず、調整後営業利益率は前年比で改善しつつ、自動車部門の分離は引き続き高い勢いで進行しております。

SKFの四半期業績推移
EPS・配当額・配当性向の推移
希薄化後EPSは前年度比39.38%減の8.62スウェーデン・クローナになりました。1株当たりの配当は前年度比3.33%増の7.75スウェーデン・クローナになりました。配当性向は89.91%になりました。

SKFのEPS・1株配当・配当性向の推移
売上構成
セグメントは、2つに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

SKFのセグメント別売上構成(2025年度)
産業事業
工作機械、電子機器、航空機、鉄道車両、農業・食品機器、船舶など、様々な分野にベアリング及びベアリング関連製品を開発・製造しています。
自動車事業
小型自動車、商用車用のベアリング及びベアリング関連製品を開発・製造しています。
2015年 Erin Engineeringを米国に拠点を置く建築環境エンジニアリングコンサルタント会社にJensen Hughesに売却
2015年 Canfield TechnologiesをGen Cap Americaに売却
2015年 フライ・バイ・ワイヤ事業をLORD Corporationへ売却することを合意
2016年 KaydonをStabilusへ売却することを合意
2017年 ReelcraftをMadison Industriesに売却することを合意
2018年 直動アクチュエータ事業をTritonへ売却
2019年 RecondOilを買収
2019年 Presensoを買収
2019年 米国を拠点とするソフトウェア開発スタートアップ企業Form Automation Solutionsを買収
2021年 スウェーデンのルレオに拠点を置く産業コンサルティング会社Rubico Consultingを買収
2021年 スウェーデンイェーテボリに拠点を置くEFOLEXを買収
2022年 ベルギーに拠点を置く積層造形企業Laser Cladding Ventureを買収
2022年 Tenute Srlを買収
2023年 Spandau PumpenをEBARA Pumps Europeへ売却することを合意
2024年John Sample Groupの潤滑および流量管理事業の買収を完了