フォルヴィアの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

1997年に設立されたフランスに本拠を置く自動車部品メーカーです。ステランティス(元PSAプジョー・シトロエン)のグループ会社です。空調、音響機器、安全運航システムや自動車シート等に強みを持ちます。2018年に日立より日産自動車やマツダ、三菱自動車など向けのOEM(相手先ブランドによる生産)のカーナビ大手であるクラリオンを買収しました。また、2022年1月31日にフォルシアによるヘラーの支配株式を取得したことを受け、新たに統合されたグループ名称「FORVIA(フォルヴィア)」に変更しました。

業績推移

2018年度
売上高は175.2億ユーロで、前年度比3%増となりました。為替の影響を除けば7%の成長です。全てのセグメント及び世界の全ての地域で増収を記録しました。営業利益は12.7億ユーロになりました。営業利益率は前年と同じで7%でした。

2019年度
売上高は前年とほぼ変わらず177.6億ユーロになりました。営業利益は12.8億円で、営業利益率は前年と同じ7%になりました。

2020年度
売上高は146.5億ユーロで、前年度比18%減となりました。これは自動車市場が世界的に17%縮小した影響です。営業利益は4億ユーロになりました。営業利益率は3%で、前年の7%を下回りました。これはCovid-19により上半期に工場が閉鎖した為です。下半期では強い業績の回復が見られました。

2021年度
売上高は前年度比7%増の156.1億ユーロになりました。為替の変動は売上を1%下げましたが、8%の自律成長を記録しました。営業利益は8.6億ユーロになりました。営業利益率は6%で、前年の3%を上回りました。

2022年度
売上高は254.5億ユーロで、前年度比63%増となりました。HELLA買収により売上は63%増加しました。自律成長は17%で、残りの4%は為替の影響です。営業利益は11.1億ユーロになりました。営業利益率は4%で、前年の6%を下回りました。これはウクライナでの戦争の影響でサプライチェーンがダメージを受けたことと原材料が高騰したことが理由です。

2021年度のフォルシア売上構成

フォルヴィアの売上構成

業績推移(半期)

2021年第1半期(01ー06月)
売上高は77.8億ユーロになりました。営業利益は5.1億ユーロで、営業利益率は7%になりました。

2021年第2半期(07ー12月)
売上高は78.3億ユーロになりました。営業利益は3.5億ユーロで、営業利益率は4%になりました。

2022年第1半期(01ー06月)
売上高は116.2億ユーロになりました。営業利益は4.26億ユーロで、営業利益率は4%になりました。

2022年第2半期(07ー12月)
売上高は138.3億ユーロになりました。営業利益は6.88億ユーロで、営業利益率は5%になりました。

2023年第1半期(01ー06月)
売上高は112.3億ユーロになりました。営業利益は3.9億ユーロで、営業利益率は4%になりました。

業績推移(半期)

フォルヴィアの業績推移(半期)

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは-2.20ユーロになりました。配当はゼロでした。

EPS・配当額・配当性向の推移

フォルヴィアのEPS・配当額・配当性向の推移

業績予想

2023年07月
今期の売上高は265億ユーロから275億ユーロを予定しています。営業利益率は5.2%から6.2%を予定しています。

売上構成

セグメントは、シート、内装、ゼロ排気ソリューション、エレクトロニクスに分類されます。セグメント別の売り上げ構成比は以下の通りです。

2021年度のフォルシア売上構成

2022年度のフォルヴィアの売上構成

シート
車両シートの設計と製造、座席フレームと調整機構

内装
車内計器、ドアパネル、コンソール部等

排気
ゼロ排気に向けた取り組み

エレクトロニクス
センサーやモーター、照明部品、自動運転技術

ライト
照明技術の設計と製造

ライフサイクルソリューション
車両のライフサイクルを延長するソリューション、ワークショップ設備、特別なオリジナル設備

M&A情報

2018年 車載音響大手メーカーのクラリオンを日立から買収
2018年 車載ナビゲーターのParrotを買収
2022年 自動車部品メーカーのヘラーを買収

株価推移


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