オートリブの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Autoliv(オートリブ)はスウェーデンに本拠を置く自動車パーツメーカーです。1953年にLindblads Autoserviceとして設立されました。エアバッグ、シートベルト、チャイルドディート等の安全性部品に強みを持ちます。欧州系の自動車メーカーであるルノー、VWに、フィアットクライスラー(FCA)、ダイムラー加え、ヒュンダイ、フォード、ホンダなどとも幅広く取引があります。2018年にADASや自動走行に必要となるセンサー、ブレーキなどのエレクトロニクス関連事業をVeoneer(ベオニアもしくはヴィオニア)として分社化し、オートリブはパッシブセーフティに特化した会社となりました。

業績推移

2021年度
売上高は前年度比10.51%増の8,230百万ドルになりました。営業利益は前年度比76.66%増の675百万ドルになりました。営業利益率は8.20%になりました。

2020年度
グローバルでの自動車販売台数が減少したことから、オートリブの売上高も12%減少しました。固定費用の削減を上回る売上高の減少であったため営業利益も5.13%へと低下しました。

オートリブの業績推移

オートリブの業績推移

売上構成

オートリブは、自動車部品の中でもエアバッグ(ステアリングを含む)とシートベルトの大手メーカーです。

オートリブの売上構成

オートリブの売上構成

運転席・助手席用エアバッグ
車両の乗員とステアリングホイール、インストルメントパネル、フロントガラスの間にエネルギーを吸収するクッションを提供します。

フロントセンターエアバッグ

側面衝突時に前列の乗員同士の衝突を防ぐことができます。運転席と助手席の間のスペースに展開し、遠方からの衝突を保護します。

サイドエアバッグ

乗員とドアの間で膨らみます。このエアバッグは、胸部傷害のリスクを約25%低減します。

ニーエアバッグ

乗員の足にかかる衝撃を分散させ、足や膝の負傷を軽減します。

歩行者用エアバッグ

歩行者と車両の事故の際に、頭部への衝撃を緩和し、その程度を軽減することを目的としています。フロントガラスとAピラーに沿って車外に展開されます。

サイドカーテンエアバッグ

サイドウインドー上部のルーフラインから展開し、乗員の頭部とウインドーや飛来する硬い物体との間に緩衝材を供給します。

シートベルト

衝突時や急停車時に乗員を有害な動きから守るためのものです。シートベルトは、正面衝突時の重傷リスクを全体で60%も低減することができます。

ステアリングホイール

車のタイヤをコントロールする機能を持っています。

主なM&A

1997年 米国のエアバッグ製造大手であるMorton ASPと経営統合
2000年 米国のOEAを買収
2018年 Veoneer(ベオニア、ヴィオニア)を分社化
2021年 クアルコムがVeoneerを買収

オートリブの製品別の世界市場シェア

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