シートベルト業界の市場シェアの分析

シートベルト業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。オートリブ、ZF、ジョイソン・セイフティ・システムズ、東海理化といったシートベルメーカーの概要や動向も掲載しています。

世界市場シェア

シートベルトメーカー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年のシートベルト業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はオートリブ、2位はZF、3位はジョイソン・セイフティ・システムズとなります。

  • 1位 オートリブ 17.4%
  • 2位 ZF 14.5%
  • 3位 ジョイソン・セイフティ・システムズ 10.1%
  • 4位 東海理化 4.1%

シートベルト業界の世界市場シェア(2020年)
シートベルト業界の世界市場シェア(2020年)

シートベルトの世界シェア1位はスウェーデンのオートリブ社となります。エアバッグと併せパッシブセーフティ分野で強固な地位を築きます。2位にはドイツ・米国系のZFです。非公開企業ながら全方位での自動車部品事業を展開します。3位は旧タカタのエアバッグとシートベルト事業を承継したジョイソン・セイフティ・システムズです。4位は日本の東海理化です。

市場規模

本サイトでは、2020年のシートベルト業界の市場規模を149億ドルとしています。参照した市場規模の情報は次の通りです。調査会社360リサーチレポートによると、2020年の同業界の市場規模は149億ドルです。2026年には248.1億ドルに達すると予測されます。同期間に年平均8.9%で成長すると見込まれています。調査会社フォーチュンビジネスインサイツによると、2019年の同業界の市場規模は120.4億ドルです。2027年には181.8億ドルへ拡大し、その間に年平均5.3%で成長する見込みです。

シートベルト市場規模成長率見込み
2020年149億ドル8.9%
2019年120.4億ドル5.3%
シートベルトの推定市場規模の推移
©業界再編の動向

シートベルトは、事故時の搭乗者へのダメージ軽減を果たすため、素材の断裂耐性が強い必要があります。ポリエステルやポリアミドが用いられています。

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シートベルト業界の主要企業の動向

オートリブ(Autoliv)

Autoliv(オートリブ)はスウェーデンに本拠を置く自動車パーツメーカーです。1953年にLindblads Autoserviceとして設立されました。エアバッグ、シートベルト、チャイルドディート等の安全性部品に強みを持ちます。欧州系の自動車メーカーであるルノー、VWに、フィアットクライスラー(FCA)、ダイムラー加え、ヒュンダイ、フォード、ホンダなどとも幅広く取引があります。2018年にADASや自動走行に必要となるセンサー、ブレーキなどのエレクトロニクス関連事業をVeoneer(ベオニアもしくはヴィオニア)として分社化し、オートリブはパッシブセーフティに特化した会社となりました。さらに詳しく

ZF

ZF(ZFフリードリヒスハーフェン)は、1915年にフリードリッヒスハーフェン伯爵よって設立された飛行船用のトランスミッションを製造会社(ツァーンラート・ファブリーク、Zahnradfabrik=歯車工場)を起源とするドイツに本拠を置く自動車部品メーカーです。ツァーンラート・ファブリークの頭文字であるZFが現在の社名となっています。フリードリヒスハーフェン市が管理する飛行船で有名なZeppelin財団(ツェッペリン財団)が93.8%、レムフェルデ市のユルゲン&イルムガルト・ウルデルップ博士財団が6.2%の株式を保有する非公開会社でもあります。
トランスミッション、シートベルトといった予防安全技術、サスペンションやシャシー等のパワートレイン関連分野に強みを持ちます。2014年に米国の自動車部品メーカー大手でパワートレインやブレーキに強いTRWを買収しました。2019年に米国のワブコホールディングスを買収し、ブレーキなどの衝突安全技術分野の強化も果たしました。

2014年ドイツの大手自動車部品メーカーのZFフリードリヒスハーフェン社が米国の大手自動車部品会社TRW社を買収
TRW社は自動車のエアバッグ等のセーフティ分野に強みを持つ独立系自動車部品会社
ZF社はシャシーや変速機が主力製品
買収金額は約117億ドル。終値に対して1.7%のプレミアム
ZFは本件買収によって、北米地域における事業強化と、特にセーフティ分野の補完をすることができた
TRW社を買収することで、規模では自動車部品業界のトップ3に入る
TRW社の直近の業績は堅調。2013年の売上、営業利益はそれぞれ174億ドル、12億ドルであった

ジョイソン・セイフティ・システム(Joyson Safety System)

前身は日本を代表するエアバッグやシートベルトメーカーであったタカタです。同社は、エアバックのリコール問題から寧波均勝電子(Ningbo Joyson Electronic)の傘下にある米国の自動車部品メーカー、キー・セイフティー・システムズ社(KSS)へ事業を譲渡し、2018年にジェイソン・セイフティ・システムズが設立されました。

旧タカタの再生タイムライン
2017年 民事再生法の適用を申請
2018年 中国の寧波均勝電子の米子会社現JSSがエアバッグ事業以外を買収し、エアバッグ基幹事業は清算へ

東海理化

トヨタグループ系の自動車部品会社です。ステアリングホイール、シートベルト、シフトレバー等の分野に強みを持ちます。

参照したデータの詳細情報について


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