シートベルト業界の市場シェアの分析

シートベルト業界の世界シェアと市場規模の情報について分析しています。シートベルメーカーの世界大手オートリブ、ZF、タカタ、東海理化の動向も掲載しています。

世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第3巻」に記載のシートベルトメーカー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

  • 1位    オートリブ    19%
  • 2位    ZF    14%
  • 3位    ジョイソンエレクトロニック     6%
  • 4位    東海理化    5%

シートベルトの世界シェア1位はスウェーデンのオートリブ社となります。2位にはドイツ・米国系のZFです。3位は旧タカタのシートベルト事業を承継したジェイソンエレクトロニックです。4位は日本の東海理化です。

市場規模

2019年度のシートベルト業界の市場規模は214億ドルです。2020年から2026年に年平均4.8%での成長を見込みます。(調査会社のグローバルマーケットインサイツ)2018年の同業界の市場規模は104億ドルです。2025年までに年平均4.9%の成長、規模は143.7億ドルとなる見込みです。(調査会社フォーチュンビジネスインサイツ)本サイトでは、市場シェアの計算にあたりシートベルト業界の市場規模を150億ドルとしています。シートベルトは、事故時の搭乗者へのダメージ軽減を果たすため、素材の断裂耐性が強い必要があります。ポリエステルやポリアミドが用いられています。

シートベルト業界の主要企業の動向

オートリブ(Autoliv)

Autoliv(オートリブ)はスウェーデンに本拠を置く自動車パーツメーカーです。エアバッグ、シートベルト、チャイルドディート等の安全性部品に強みを持ちます。欧州系の自動車メーカーであるルノー、VWに、フィアットクライスラー(FCA)、ダイムラー加え、ヒュンダイ、フォード、ホンダなどとも幅広く取引があります。2018年にADASや自動走行に必要となるセンサー、ブレーキなどのエレクトロニクス関連事業をVeoneer(ベオニア)として分社化し、オートリブはパッシブセーフティに特化した会社となりました。

分社化前後の営業利益率の変化
2016年 8.8%
2017年 8.6%
2018年 10.5% ← ベオニア分社化によって利益率が改善しています
2019年 9.1%

ZF

1915年にフリードリッヒスハーフェン伯爵よって設立された飛行船用のトランスミッションを製造会社(ツァーンラート・ファブリーク、Zahnradfabrik=歯車工場)を起源とするドイツに本拠を置く自動車部品メーカーです。ツァーンラート・ファブリークの頭文字であるZFが現在の社名となっています。飛行船で有名なZeppelin財団(ツェッペリン財団)が支配株主の非公開会社でもあります。トランスミッション、シートベルトやシャシー等のパワートレイン関連分野に強みを持ちます。2014年に米国の自動車部品メーカー大手でパワートレインやブレーキに強いTRWを買収しました。

ZFによるTRW買収ハイライト

  • 2014年ドイツの大手自動車部品メーカーのZFフリードリヒスハーフェン社が米国の大手自動車部品会社TRW社を買収
  • TRW社は自動車のエアバッグ等のセーフティ分野に強みを持つ独立系自動車部品会社
  • ZF社はシャシーや変速機が主力製品
  • 買収金額は約117億ドル。終値に対して1.7%のプレミアム
  • ZFは本件買収によって、北米地域における事業強化と、特にセーフティ分野の補完をすることができた
  • TRW社を買収することで、規模では自動車部品業界のトップ3に入る
  • TRW社の直近の業績は堅調。2013年の売上、営業利益はそれぞれ174億ドル、12億ドルであった

ジョイソン・セイフティ・システム(Joyson Safety System)

前身は日本を代表するエアバッグやシートベルトメーカーであったタカタです。同社は、エアバックのリコール問題から寧波均勝電子の傘下にある米国の自動車部品メーカー、キー・セイフティー・システムズ社(KSS)へ事業を譲渡し、2018年にジェイソン・セイフティ・システムズが設立されました。

旧タカタの再生タイムライン
2017年 民事再生法の適用を申請
2018年 中国の寧波均勝電子の米子会社現JSSがエアバッグ事業以外を買収
エアバッグ基幹事業は清算へ。

東海理化

トヨタグループ系の自動車部品会社です。ステアリングホイール、シートベルト、シフトレバー等の分野に強みを持ちます。

業界関連図書

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