住友化学の市場シェアの分析

住友化学の市場シェアの分析

住友化学は、1913年に別子銅山の煙害解消のために銅鉱石中の硫黄を取り出して肥料を製造する住友肥料製造所として設立されました。現在は、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5事業分野にわたる日本の総合化学メーカーです。サウジ・アラムコと組んで世界最大級の石油コンビナート(ラービグプロジェクト)を運営しています。機能性化学の分野では、偏光板で日東電工と並び、世界大手の1角となっています。また、メチオニンにも強みがあります。農薬の分野では、バイエル、BASF、コルテバ、シンジェンタのビッグ4に次ぐ準大手のポジションです。アクリル樹脂原料(MMA)は三菱ケミカルと双璧です。持分法子会社の住友精化で高吸水性樹脂事業を行っています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比20.92%増の2,765,321百万円になりました。営業利益は56.80%増の215,003百万円になりました。営業利益率は7.77%になりました。リチウムイオン二次電池用セパレート、高純度ケミカルやフォトレジスト、農薬などの事業が堅調に推移しています。

2020年度
売上高は2020年に比べて612億円増加の2兆2870億円、営業利益は1,371 億円となり前年度と同水準になりました。

住友化学の業績推移

住友化学の業績推移

業績推移(四半期)

2021年第4四半期(1-3月)
売上高は前年同期比12.89%増の727,444百万円になりました。営業利益は-16.56%の17,080百万円になりました。営業利益率は2.35%になりました。

2021年第3四半期(10-12月)
前年同期増収減益となりました。石油化学品の市況改善や半導体材料の販売増と追い風が吹いています。

住友化学の四半期業績推移

住友化学の四半期業績推移

業績予想

今期の売上高は3,120,000百万円、営業利益は180,000百万円、営業利益率は5.77%、1株配当は24円を見込みます。前期比増収減益で同額配当を予想しています。

EPS・1株配当・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比252.13%増の99.16円になりました。1株当たりの配当は前年度比60.00%増の24.00円になりました。配当性向は24.20%になりました。

住友化学のEPS・1株配当・配当性向の推移

住友化学のEPS・1株配当・配当性向の推移

売上構成

住友化学の2021年度売上構成

住友化学の2021年度売上構成

石油化学事業:
石油化学品、無機薬品、合繊原料、有機薬品、合成樹脂、アクリル樹脂原料、合成樹脂加工製品などの製造販売

エネルギー機能材料:
アルミナ製品、アルミニウム、化成品、添加剤、染料、合成ゴム、エンジニアリングプラスチックス、電池部材などの製造販売

情報電子化学:
光学製品、半導体プロセス材料(アルゴンガス、アルミニウムターゲット 、厚膜i線レジスト )、化合物半導体材料(GaN基板)、タッチセンサーパネルなどの製造販売

フォトレジスト:
EUV/ArF/KrF/i 線

プロセスケミカル:
硫酸、過酸化水素水、アンモニア水など

健康・農業:
農薬(殺虫剤、除草剤、殺菌剤)、肥料、農業資材、家庭用・防疫用殺虫剤、熱帯感染症対策資材、飼料添加物(メチオニン)、医薬化学品などの製造販売

農薬事業は、2016年にインドの農薬メーカー第5位のエクセル・クロップ・ケアを買収するなど世界展開に積極的です。エクセル社は特許切れの除草剤や殺虫剤に強みを持ちます。
メチオニンは稼ぎ頭の商品で、愛媛工場で生産を行っています。2016年には、年産15万トンに加え約10万トンの増産計画を発表したものの、各社が増産をした結果市況が悪化し、2019年に1割程度の生産能力の削減を行いしました。

バイオラショナル:
天然物由来などの微生物農薬、植物生長調整剤、根圏微生物資材などの製造販売

医薬品:
医療用医薬品、放射性診断薬

直近のM&A(合併買収)

数は多くありませんが、農薬や医薬の領域でM&Aを行っています。

2001年 アベンティス・クロップサイエンスから家庭用殺虫剤関連事業を買収
2009年 大日本住友製薬株式会社がアメリカの医薬品会社セプラコール(現 サノビオン)を買収
2020年 オーストラリアの大手農薬会社ニューファーム社の南米子会社4社を買収

株価推移

住友化学とインデックスの株価リターン比較

2022年06月25日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
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市場シェア

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