エクソンモービルの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Exxon Mobil(エクソンモービル)は、1870年に創業した米に本拠を置く石油メジャーです。1999年にエクソンとモービルが合併しエクソン・モービルとなりました。
原油・ガスの探査と生産を在来型から深海まで行い、重油、シェール、LNGなど幅広い分野の上流権益を保有しています。中下流では石油化学コンビナートやガソリンスタンドを展開している垂直統合型のビジネスモデルが特徴です。
脱炭素の流れの中で総合エネルギー会社への脱皮を模索中です。2021年には環境系の物言う株主エンジン・ナンバーワンが取締役会の議席を獲得しました。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比54.95%増の276,692百万ドルになりました。営業利益は前年度比増益の23,233百万ドルになりました。原油価格が上昇し、上流権益での収益が拡大しました。

2020年度
化学事業は堅調だったものの、上流と下流事業が数量の減少と価格の低迷が影響し、減収減益となりました。

エクソンモービルの業績推移

エクソンモービルの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比48.16%増の106,512百万ドルになりました。営業利益は前年同期比153.26%増の20,073百万ドルになりました。営業利益率は18.8%になりました。

2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比68.73%増の111,265百万ドルになりました。営業利益は前年同期比334.92%増の20,711百万ドルになりました。営業利益率は18.6%になりました。需給逼迫を背景にしたエネルギー価格高騰の恩恵を受け、過去最高益となりました。

2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比52.44%増の87,734百万ドルになりました。営業利益は前年同期比165.10%増の5,978百万ドルになりました。営業利益率は6.8%になりました。引き続き原油価格が強含み、増収増益となりました。

2021年第4四半期(10-12月)
売上高は前年同期比58.27%増の71,892百万ドルになりました。営業利益は前年同期比増益の7,926百万ドルになりました。原油高の追い風が吹いています。

2021年第3四半期(7-9月)
上流部門は産出量は減少しているものの、原油価格が上昇し、増収総益となりました。

エクソンモービルの四半期業績推移

エクソンモービルの四半期業績推移

EPS成長

好調な業績を反映して2021年度の希薄化後EPSは増加しました。

エクソンモービルの希薄化後EPSの推移

エクソンモービルの希薄化後EPSの推移

売上構成

事業構成は大きく、上流権益開発、石油化学とガソリン燃料や潤滑油の販売となります。

エクソンモービルの売上構成(2021年度)

エクソンモービルの売上構成(2021年度)

ガス・油田の権益開発はアンゴラ、モザンビーク、アゼルバイジャン、インドネシア、カザフスタン、マレーシア、カタール、ロシア、タイ、イギリス、米国などで行っています。

石油化学は米国、ベルギー、イギリス、フランス、オランダ、サウジアラビア、中国、シンガポール、タイなどに石油化学コンビナートを有しています。

燃料潤滑油の販売はガソリンスタンドなどを通じて行い、米国、欧州、アジアで展開しています。

市場シェア

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