バイエルの事業構成と市場シェアの分析

Bayer AG(バイエル)は、1863年にフリードリヒ・バイエル氏によって設立されたドイツに本拠を置く世界的な医薬品・化学品メーカーです。アスピリンの発明で有名です。第二次世界大戦中には、BASF、ヘキストとともにIG・ファルベンを形成した。戦後にバイエルとして独立し、数々の買収や事業の売却を行っています。農薬・種子事業、ファーマスーティカル事業、コンシューマーヘルス事業が3本柱です。2015年にはマテリアルサイエンス部門をコベストロ(Covestro)として分社化・独立させています。農薬・種子事業においては、2016年にモンサントを買収し、農薬ビッグ4を一歩引き離す存在となりました。種子分野でも上位に入っています。なお、香料大手であるシムライズは、2002年に同社の子会社の出会ったHaamann & Reimer社とDragoco社が経営統合をし、誕生した経緯があります。

2020年の売上高構成

2020年度バイエル売上構成

2020年度バイエル売上構成©ディールラボ

2016年 ドイツ化学大手のバイエルが米の種子・農薬大手のモンサント買収を発表。
買収総額は約660億ドル。モンサントの終値に対して約20.6%のプレミアム。
農薬業界は、バイエル・モンサント連合、ダウ・デュポン連合、シンジェンタ・ケムチャイナ連合とビッグ6からビッグ3連合へと集約。
農薬の外部環境としては、食料の安全性、環境保全、バイオ・遺伝子への巨額研究投資を継続できるかが、生き残りの条件となっている。
一方、今後の人口増から農薬・種子への需要は今後も拡大し、成長分野である。
バイエル・モンサント連合は、経営統合により総額25億ユーロの研究投資枠を確保可能
また、農薬に強みをもつバイエルと、バイオ・種子技術に強みを持つモンサントは事業補完性が高い。欧州と米国における地域補完性も高い。

ファーマスーティカル事業では、循環器・腎臓、腫瘍、眼科、婦人科、血液、画像診断といった領域に注力しています。

コンシューマーヘルス事では、メルクから大衆薬事業を買収するなど、主に皮膚科、栄養補助食品、消化器系、アレルギー、咳嗽・風邪、疼痛・循環器系の一般用医薬品を販売しています。プレナタルサプリメント、美容サプリメントにも強みを持ちます。解熱鎮痛薬バイエルアスピリンは同社の代名詞とも言える商品です。

農薬と種子を種別に分類すると以下の売上構成となります。

2020年度バイエル農薬種子事業の売上構成

2020年度バイエル農薬種子事業の売上構成©ディールラボ

主なM&A

1925年 IGファルベン社が設立
1951年 IGファルベン社が解散し、バイエルとして再スタート
2000年 米ライオンデル・ケミカル社のポリオール事業を買収
2001年 クロップサイエンスのアベンティスからの買収
2002年 香料子会社のHaamann & Reimer社とDragocoが経営統合をしてシムライズが誕生
2005年 高分子事業を手掛けるランクセスの分社化
2005年 ロシュ社の一般用医薬品事業の買収
2006年  シエーリング社買収
2007年 診断事業をシーメンスに売却
2013年 テバより動物薬事業を買収
2014年 アルジェタ社の買収
2014年 メルクより一般医薬品事業を買収
2015年 プラスチック事業を手掛けるCovestro(コベストロ)の分社化上場
2016年 モンサントの買収
2018年 グルホシネートアンモニウム事業および除草剤耐性に関連するLibertyLinkをBASFに売却
2018年 Nunhemsブランドの野菜種子をBASFに売却
2019年 動物薬などのアニマルヘルス事業を、同業の米エランコ・アニマルヘルスに76億ドル(約8千億円)で売却

バイエルの市場シェアが掲載されている記事の一覧

市場シェア

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農薬業界の世界市場シェアの分析

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2021.06.02