寧徳時代新能源科技(CATL)は日本のTDKの携帯電話向け電池製造子会社であるアンプレックステクノロジー(ATL)から分社化して2011年に誕生した中国の車載用リチウムイオン電池メーカーです。中国ではBYDと規模を競っています。リン酸鉄系の角形電池を得意とし、2017年にBMWが、2018年にはホンダがCATL製のEV電池を採用しました。2018年に日本にも進出し、電池の権威であるロバート・ガリエン氏をはじめ、独コンチネンタル、仏ヴァレオ等から積極的に技術者を採用しています。
2021年1月のCATLが電池の生産工場に290億元の投資を予定していると公表しました。電池の生産能力は20年に約100ギガワット時から、25年に497.5ギガワット時まで増加する予定です。米テスラの主力EV「モデル3」を約900万台分生産できる能力を有することになります。
業績推移(年次)
車載電池の需要が急拡大しており2020年度も増収増益です。

業績推移(四半期)
2021年3四半期(7ー9月)売上高は、前年同期比大幅な増収増益となりました。自動車のEVシフトが本格化するなど業績に追い風が吹いています。

事業構成
車載電池モジュールの開発製造がメインとなっています。電池部材事業ではリサイクルも行っています。
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車載電池システム事業
主にリチウムイオン電池のセル、モジュール、電池パックを開発製造しています。乗用車、商用車、その他の特殊車両といった輸送機器用途です。
蓄電池事業
太陽光発電や風力発電の蓄電設備と一体化した発電、産業用企業の蓄電、商業ビルやデータセンターの蓄電、蓄電・充電ステーション、通信基地局のバックアップバッテリー、家庭用蓄電といった用途の蓄電池セル、モジュール、パック、バッテリーラックを開発製造しています。
電池材料事業
使用済みリチウムイオン電池からニッケル、コバルト、マンガン、リチウムを取り出し、リサイクルしたリチウムイオン電池を製造しています。
株主構成
創業者である曾毓群(ロビンゼン、Yu Qun Zeng)氏が筆頭株主となっている民間企業となります。日本からはホンダが上位株主となっています。
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CATLの株主構成(直前期末時点)
直近1年間の株価リターン
2022年07月03日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
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