村田製作所の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

村田製作所は、1944年に創業した京都に本社を置く電子部品の世界的なメーカーです。チップ積層セラミックコンデンサ、EMI除去フィルタ、表面波フィルタ、酸化銀電池、セラミック発振子、ショックセンサや高周波関連備品といった分野に強みを持ちます。2016年にリチウムイオン電池事業をソニーから買収し、ノートPC・スマートフォン向けのラミネート型リチウム電池事業を強化しています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比11.18%増の1,812,521百万円になりました。営業利益は35.38%増の424,060百万円になりました。営業利益率は23.40%になりました。

2020年度
売上高は前年度比増収増益となりました。リモートワークが普及し、スマホやパソコン向けの部品需要が増加しています。

村田製作所の業績推移

村田製作所の業績推移

業績推移(四半期)

2022年度第2四半期(7~9月)
売上高は前年同期比3.21%増の483,567百万円になりました。営業利益は-9.12%の106,361百万円になりました。営業利益率は22.00%になりました。円安によって増収でしたが、スマートフォンやPCの生産台数が大きく減少した結果、操業度損が発生し、減益となりました。

2022年度第1四半期(4~6月)
売上高は前年同期比-0.66%の436,657百万円になりました。営業利益は-15.66%の88,613百万円になりました。営業利益率は20.29%になりました。積層セラミックコンデンサーは好調でしたが、表面波フィルターや高周波モジュールが伸び悩み減収となりました。原材料費の高騰で減益となりました。

2021年度第4四半期(1~3月)
売上高は前年同期比7.24%増の471,387百万円になりました。営業利益は20.05%増の88,032百万円になりました。営業利益率は18.68%になりました。

2021年度第3四半期(10~12月)
前年同期比増収増益となりました。サーバー、データストレージ向けや自動車向けのコンデンサ、スマートフォン向けの圧電製品への需要が増加したことが主因です。

村田製作所の四半期業績推移

村田製作所の四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比32.51%増の490.95円になりました。1株当たりの配当は前年度比13.04%増の130.00円になりました。配当性向は26.48%になりました。

村田製作所のEPS・1株配当・配当性向の推移

村田製作所のEPS・1株配当・配当性向の推移

業績予想

今期の売上高は1,930,000百万円、営業利益は440,000百万円、営業利益率は22.80%、1株配当は150円を見込みます。

2022年度第1四半期(4~6月)
売上高の業績予想に対するの進捗率は22.62%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は20.14%です。営業利益率は予想より-2.50%上回っています。

売上構成

コンデンサ、圧電製品、モジュール及びコンポーネントが主力事業となります。

村田製作所の売上構成(2021年度)

村田製作所の売上構成(2021年度)

コンデンサ
積層セラミックコンデンサ、導電性高分子アルミ電解コンデンサ、シリコンコンデンサ、自動車用高耐熱フィルムコンデンサなどの開発製造を行っています。

圧電製品
携帯電話向けの表面波フィルタ、超音波センサ、コンピュータ向けの発振子、圧電センサ、セラミックフィルタなどの開発製造を行っています。

コンポーネント
インダクタ、コイル、EMI除去フィルタ、コネクタ、MEMSセンサ、サーミスタ、リチウムイオン二次電池などの開発製造を行っています。

モジュール
コネクティビティモジュール、メトロサーク、高周波モジュール、電源モジュールなどの製造開発を行っています。

直近のM&A(合併買収)

スマホや電子機器向けの周辺領域分野でM&Aを積極的に行っています。

2011年 MEMSセンサーに強いフィンランドのVTIテクノロジーを買収
2012年 通信モジュールメーカーのRFモノリシックスを買収
2013年 NECのMRセンサー事業を買収
2013年 東京電波を完全子会社化
2014年 スマホ部品メーカーのペレグリンを買収
2016年 東光を完全子会社化
2017年 ソニーのリチウムイオン電池事業を買収
2021年 RF回路の省電力化技術に強みがある米国Eta Wirelessを買収

市場シェア

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