Samsung(サムスン電子)は、韓国を代表する総合電機メーカーです。スマホ、半導体、テレビ、白物家電など、最終商品まで手掛けていることが強みです。垂直統合型の半導体チップメーカーとして、DRAM、NAND型フラッシュメモリ、SSDの自社製造を手掛けています。また半導体受託生産も行っております。最終製品のスマホやテレビにも強みを持ちます。OLEDや液晶パネルの製造はサムスンディスプレイ、リチウムイオン電池はサムスンSDI、電子部品はサムスン電気、造船はサムスン重工、バイオ製薬の製造はサムスンバイオロジックスで手掛けています。2016年には車載音響機器大手のハーマンを買収しました。
2019年度
売上高は230,400,881百万ウォンで、前年度比5%減となりました。営業利益は27,768,509百万ウォンになりました。営業利益率は12%になりました。売上の減少は、半導体セグメントの売上が大きく減少したためです。
2020年度
売上高は236,806,988百万ウォンで、前年度比3%増となりました。営業利益は35,993,876百万ウォンになりました。営業利益率は15%になりました。売上の増加は、半導体セグメントの売上が大きく成長したためです。
2021年度
売上高は279,604,799百万ウォンで、前年度比18%増となりました。営業利益は51,633,856百万ウォンになりました。営業利益率は18%になりました。売上の増加は、半導体セグメントの売上が大きく成長したためです。また、半導体セグメントの営業利益率も26%から31%へ増加し、営業利益の増加に影響を与えました。
2022年度
売上高は302,231,360百万ウォンで、前年度比8%増となりました。営業利益は43,376,630百万ウォンになりました。営業利益率は14%になりました。売上は増加しましたが、粗利率が3ポイント減少したため営業利益が減少しました。
2023年度
売上高は258,935,494百万ウォンで、前年度比14%減となりました。営業利益は6,566,976百万ウォンになりました。営業利益率は3%になりました。ハーマンセグメント以外全てのセグメントで売上が減少しました。製品項目別では、メモリ分野では売上が増加しましたが、イマージデバイス分野、スマホ分野、ディスプレイ分野で売上が減少しました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は70,460,000百万ウォンになりました。営業利益は4,310,000百万ウォン、営業利益率は6%になりました。
2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は63,750,000百万ウォンになりました。営業利益は640,000百万ウォン、営業利益率は1%になりました。営業利益が前期と比較して大きく減少したのは、半導体セグメントの売上が32%減少したことで同セグメントが営業赤字となったためです。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は60,010,000百万ウォンになりました。営業利益は670,000百万ウォン、営業利益率は1%になりました。
2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は67,400,000百万ウォンになりました。営業利益は2,430,000百万ウォン、営業利益率は4%になりました。全てのセグメントで売上増加となりました。半導体セグメントだけは依然営業赤字ですが、前期よりは赤字額は減少しています。
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は67,780,000百万ウォンになりました。営業利益は2,820,000百万ウォン、営業利益率は4%になりました。半導体セグメントとディスプレイセグメントが、他のセグメントの売上の減少をカバーしました。
希薄化後EPSは前年度比74%減の2131ウォンになりました。1株当たりの配当は前年度と同額の361ウォンになりました。配当性向は17%になりました。
セグメントは、家電、半導体、ディスプレイ、ハーマンに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
家電
テレビ、モニター、家電(冷蔵庫、洗濯機、エアコン)、スマートフォン、パソコン、ネットワークシステムなどの家電製品の製造・販売を担当。
半導体
DRAM、NANDフラッシュ、モバイルアプリケーションプロセッサなどの半導体製品を製造・販売しています。
ディスプレイ
モバイル有機ELパネルをはじめとするディスプレイパネルの製造・販売を行っております。
ハーマン
自動車用電子部品、デジタルコックピット、カーオーディオ製品、ポータブルスピーカーの製造・販売を行っています。
サムスン電子が保有するサムスングループ株式(2021年2月時点)
社名 | 事業内容 | サムスン電子持分 |
---|---|---|
サムスン重工 | 造船 | 16% |
ハーマン | 車載音響機器の製造 | 100% |
サムスン電気 | 電子部品の製造 | 24% |
サムスンSDI | リチウムイオン電池の製造 | 20% |
サムスンディスプレイ | OLEDや液晶パネルの製造 | 85% |
サムスンSDS | システムインテグレーター | 23% |
サムスンバイオロジックス | バイオ製薬受託製造 | 32% |
2014年 バーチャルマシンのソフトウェアを開発するProximal Dataを買収
2015年 デジタルビルボードなどを手掛けるYESCO Electronicsを買収
2016年 AIアシスタントシステムを提供するVivを買収
2016年 カード発行会社、加盟店取得会社、医療機関、銀行などのさまざまな分野にトランザクションデータ転送システムを提供することを専門としていNewNet Communication Technologies (Canada)を買収
2017年 自動車技術やオーディオ、照明などを提供するHarman International Industriesを買収
4位に2020年に死去した李健熙の妻であるHong Ra-hee氏が入っています。