楽器・音響機器業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。ヤマハ、ギブソン・ブランズ、ローランド、河合楽器、フェンダー・ミュージカル等の世界大手の楽器メーカーの動向も掲載しています。
市場シェア
楽器メーカー各社の2020年6月時点で入手可能な直近の売上高を分子に、市場規模を分母に市場シェアを簡易に計算しますと、楽器業界の市場シェア1位はヤマハの33.4%、2位はローランドの10.6%、3位は河合楽器製作所の9.0%となります。
1位 ヤマハ 33.4%
2位 ローランド 10.6%
3位 河合楽器製作所 9.0%
4位 Fender Musical Instruments/フェンダー・ミュージカル・インストラメンツ 8.0%
5位 Gibson Brands/ギブソン・ブランズ 6.7%
6位 Guangzhou Pearl River Piano Group /パールリバー 3.9%
7位 Steinway & Son/スタンウェイ&サンズ 1.3%
8位 inmusic/インミュージック 1.6%
市場規模
調査会社のGrand View Researchによれば2018年の楽器市場の規模は75億ドルです。
The global musical instruments market size was valued at USD 7.5 billion in 2018.
中国におけるピアノやギターとデジタル音楽機器全般における需要の伸びが今後の成長のドライバーとなっております。
世界大手楽器・音響機器メーカーの一覧
ヤマハ
日本の誇る楽器メーカー。ピアノ、ギター、ハーモニカ、ヴァイオリン等を手掛ける総合楽器メーカー。オートバイのヤマハ発動機とは兄弟会社。
河合楽器製作所
日本の楽器メーカー。ピアノやデジタル楽器の分野が強い会社です。
Gibson Guitar(ギブソン・ギター)
1894年に創業された米国に本拠を置く非公開会社です。ジミー・ペイジ等の有名ミュージシャンが同社のギターを愛用する等、ギターの分野では圧倒的な存在感です。2013年には日本の音響メーカーのティアックを子会社化しました。日本のオンキョーにも出資するが、その後持分を売却しました。中国製ギターとの競合が厳しく、2018年にチャプター11を申請して経営破たんしました。KKRがスポンサーとして経営再建中です。
Fender Musical Instruments(フェンダー・ミュージカル・インストラメンツ)
1946年に創業された米国に本拠をおくギターメーカーです。数多くの著名ミュージシャンがフェンダーギターを愛好しています。現在はFender®、Squier®、Charvel®、Gretsch®、Jackson®、EVH®等のブランドを保有しております。
ハーマンインターナショナル(Harman)
米国に本拠を置く音楽関連メーカーです。音響機器に強みがあります。自動車向けのカーオーディオにも注力しています。2016年に韓国のサムスンが買収をしました。
ローランド
日本を代表する楽器メーカーです。電子ピアノ、シンセサイザーや電子ドラム等に強みがあります。2014年に投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズがスポンサーとなる形でMBOを実施しました。
Steinway & Son/スタンウェイ&サンズ
米国に本拠をおくピアノメーカーです。世界三大ピアノの1社でもあります。
Sennheiser (ゼンハイザー)
ドイツに本拠を置く大手音響メーカーです。ヘッドフォンやマイクロフォンに定評があります。
楽器・音響機器業界の参考書
楽器業界のページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にしております。
カラー図解 楽器から見るオーケストラの世界 [単行本]
音響映像設備マニュアル 2015年改訂版 (リットーミュージック・ムック) [ムック]