SMIC(中芯国際集成電路製造)は、2000年に設立された中国に本拠を置く半導体ファウンドリ大手です。クアルコムやテキサス・インスツルメンツとも取引をしています。インテル、TSMCやサムソンで半導体開発を行なったMong-Song Liang氏が創業しました。200mm(8インチ)~300mmのウエハ製造に強みがあります。回路線幅では2020年に10nmの量産化に成功するなど、ファウンドリ上位を追い上げています。SMICは中国の半導体国産化という重要な役割を担っていますが、米中の半導体対立によって紆余曲折が予想されます。香港証券取引所に上場しています。
2021年度は、売上高は39%増の54億ドル、営業利益は346%増の14億円と前年度比増収増益となりました。米中の対立によって、中国政府が半導体の国内生産を主導しており追い風となっています。
2022年度第2四半期(4~6月)
売上高は前年同期比41.59%増の1,903百万ドルになりました。営業利益は前年同期比0.31%増の539百万ドルになりました。営業利益率は28.3%になりました。
2022年度第1四半期(1~3月)
売上高は前年同期比66.89%増の1,842百万ドルになりました。営業利益は前年同期比330.01%増の536百万ドルになりました。営業利益率は29.1%になりました。
2021年度第4四半期(10~12月)
前年同期比増収増益となりました。約188億ドルを投資し、回路線幅28nm以上の半導体の生産能力を増強させる計画を発表しました。
2021年度は好調な業績を受けEPSが増加しました。
半導体受託製造の単一事業となりセグメント別の売上高はありません。
製造拠点(2021年12月末時点)
上海:200mm、300mm
北京:200mm
天津:200mm
深圳:200mm
M&Aの件数は多くありません。
2016年 イタリアのファウンドリ会社LFoundryの買収に合意
中国の掲げる半導体の国産化を担う重要な会社であり、国務院国有資産監督管理委員会が筆頭株主となっています。