レストラン運営受託業界の世界市場シェアの分析

レストラン運営受託業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。イタリアのアウトグリル(Autogrill)、イギリスのSSPグループ、フランスのElior(エリオール)が御三家として君臨する業界です。

世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第7巻」に記載の空港、駅、高速道路等の施設を借りて、レストラン等の運営を受託するレストラン運営受託会社各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はアウトグリル、2位はエリオール、3位はSSPグループとなります。

1位 アウトグリル 21%
2位 エリオール 20%
3位 SSPグループ 14%

レストランの運営受託業界では、イタリアのアウトグリルが世界1位となっています。2位には、イギリスのSSPグループ、3位には、フランスのエリオールとなっており、欧州勢3社が激しく競っています。
例えば、北米の空港では、下表のように3社の陣取り合戦となっています。

米国空港運営レストラン受託状況
米国空港運営レストラン受託状況 出所:アウトグリル

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、レストラン運営受託業界の2019年の世界市場規模を270億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
アウトグリル社によると、2017年の同業界の市場規模は250億ユーロです。2023年までに年平均5%での成長を見込みます。調査会社のコヘレントマーケットインサイツによると、2018年のコントラクトケータリング業界全体の市場規模は2159億ドルです。2027年にかけて年平均5.8%での成長を見込みます。一方リサーチアンドマーケッツによると、2023年の同業界の規模は2640億ドルとなると見込んでいます。

レストラン受託会社の動向

アウトグリル (Autogrill S.p.A.)
同社はイタリアに本拠を置くレストラン運営受託会社です。 高速道路、鉄道、空港などの旅客対象としたレストランの運営を受託しています。北米とアジアでは主に空港施設を利用している一方で、欧州では高速道路のレストラン運営がメインとなっています。

アウトグリル 地域別売上構成
アウトグリル 地域別売上構成 出所:同社

SSPグループ( SSP GroupPLC)
英国に本拠。欧州、北米、アジア、中東等約30ヶ国で約2500のレストランを運営しています。スターバックス、味千ラーメン、M&S等をはじめとしてレストランのブランドは450にのぼり、1日あたり約100万人の顧客が利用しています。ロンドン証券取引所に上場しています。下記の通り、空港でのレストラン受託の割合が約6割、駅のレストラン受託の割合が約3割となっています。

施設別売上高構成
施設別売上高構成 出所:SSPグループ

Elior(エリオール)
フランスに本拠を置く給食サービス会社です。空港等のレストラン運営も受託しています。イギリスとフランスを中心に事業を展開しています。投資ファンドのCharterhouse Capital Partnersが2006年に買収した後、2014年にパリユーロネクストに上場しました。サービス提供の場所では、空港が約5割弱、高速道路が約3割、鉄道の駅が約1割ととなっています。ブランドしては、マクドナルド、ウェンディーズ、スターバックス、ポール、バーガーキング等があります。空港運営会社大手であるVinci、ParisAeroport、Aena等と提携しています。

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