三菱重工業は、1884年に創業された日本を代表する重工業グループです。三菱グループの中核企業の1社と言われています。戦前は軍産複合体として成長し、戦時中は戦艦武蔵やゼロ戦を手掛け、当時から技術力では世界最高水準を維持しています。戦後は民間向けの重工分野を強化し、発電所システム、航空機エンジン、航空機、船舶、ターボチャージャ、フォークリフト、機械システム、エンジニアリング、防衛関連機器の製造販売を行っています。
2018年度
売上高は4,078,344百万円で、前年度比1%減となりました。営業利益は180,673百万円になりました。営業利益率は4.4%になりました。
2019年度
売上高は4,041,376百万円で、前年度比1%減となりました。売上収益は、パワーセグメントと航空・防衛・宇宙セグメントが増加したものの、インダストリー&社会基盤セグメントが減少したことにより、前連結会計年度を下回りました。営業利益は126,162百万円になりました。営業利益率は3.1%になりました。
2020年度
売上高は3,699,946百万円で、前年度比8%減となりました。2020年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が続く中、経済活動が徐々に再開されて回復の兆しを見せつつありました。また、日本経済も、同調して生産活動の持ち直しが見られるなど年度後半にかけて回復基調にありましたが、年度を通しては、世界及び日本経済とも、前連結会計年度から大きく下振れし、前年度の売上を下回りました。営業利益は52,099百万円になりました。営業利益率は1.4%になりました。
2021年度
売上高は3,860,283百万円で、前年度比4%増となりました。これは、航空・防衛・宇宙セグメントが減少したものの、物流・冷熱・ドライブシステムセグメント、エナジーセグメント及びプラント・インフラセグメントが増加したためです。受注高は、中量産品が新型コロナウイルス感染症の影響から回復した物流・冷熱・ドライブシステムセグメントを含め、全てのセグメントで増加し、前連結会計年度を22%上回る4,067,730百万円となりました。営業利益は99,184百万円になりました。営業利益率は2.6%になりました。
2022年度
売上高は4,202,797百万円で、前年度比9%増となりました。物流・冷熱・ドライブシステムセグメントをはじめ全てのセグメントで増加しました。また、受注高は、航空・防衛・宇宙セグメント及びプラント・インフラセグメントが減少したものの、エナジーセグメント及び物流・冷熱・ドライブシステムセグメントが増加し、前連結会計年度を10%上回る4,501,311百万円となりました。営業利益は141,379百万円になりました。営業利益率は3.4%になりました。
2022年度第2四半期(07ー09月)
売上高は1,003,935百万円になりました。営業利益は32,151百万円、営業利益率は3.2%になりました。
2022年度第3四半期(10ー12月)
売上高は1,062,779百万円になりました。営業利益は43,172百万円、営業利益率は4.1%になりました。
2022年度第4四半期(01ー03月)
売上高は1,264,751百万円になりました。営業利益は65,801百万円、営業利益率は5.2%になりました。
2023年度第1四半期(04ー06月)
売上高は983,980百万円になりました。営業利益は36,447百万円、営業利益率は3.7%になりました。
2023年度第2四半期(07ー09月)
売上高は1,085,292百万円になりました。営業利益は45,734百万円、営業利益率は4.2%になりました。
希薄化後EPSは前年度比15%増の388.26円になりました。1株当たりの配当は前年度比30%増の130円になりました。配当性向は33%になりました。
2023年11月
2023年度第二四半期の決算報告書で、2023年度通期の売上収益は4,300,000百万円、事業利益は300,000百万円、税引き前利益は290,000百万円を予定していると掲載されています。
セグメントは、エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
セグメントを製品別に細分化すると、次のような売上構成になります。ガスタービン(GTCC)や防衛宇宙、スチームタービン事業の売上構成が大きくなっています。
エナジー
火力発電システム、原子力発電システム(軽水炉、原子燃料サイクル・新分野)、風力発電システム、航空機用エンジン、コンプレッサ、排煙処理システム、舶用機械等の設計、製造、販売、サービス及び据付等を行っています。主な関連会社は以下です。Mitsubishi Power Aero LLC、Mitsubishi Power Americas, Inc.、三菱重工航空エンジン㈱、三菱重工コンプレッサ㈱
プラント・インフラ
製鉄機械、商船、エンジニアリング、環境設備、機械システム等の設計、製造、販売、サービス及び据付等を行っています。主な関連会社は以下です。三菱重工環境・化学エンジニアリング㈱、三菱造船㈱、三菱重工機械システム㈱、三菱重工エンジニアリング㈱、Primetals Technologies, Limited
物流・冷熱・ドライブシステム
物流機器、ターボチャージャ、エンジン、冷熱製品、カーエアコン等の設計、製造、販売、サービス及び据付等を行っています。主な関連会社は以下です。三菱重工サーマルシステムズ㈱、三菱重工エンジン&ターボチャージャ㈱、三菱ロジスネクスト㈱
航空・防衛・宇宙
民間航空機、防衛航空機、飛しょう体、艦艇、特殊車両、特殊機械(魚雷)、宇宙機器等の設計、製造、販売、サービス及び据付等を行っています。主な関連会社は以下です。MHI RJ Aviation Inc.
2012年 界的なブローチ工具およびブローチ盤の製造会社である米国フェデラル・ブローチ社(Federal Broach Holdings, LLC)の全持分を取得することを決め、同社及び持分保有者と持分売買契約を締結
2012年 国のフォークリフト販売サービス会社デイリー・エクイップメント(Daily Equipment Company:DE社)を買収
2013年 国の航空機用エンジンメーカー、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney:P&W)の中小型ガスタービン事業ユニットであるプラット・アンド・ホイットニー・パワーシステムズ(Pratt & Whitney Power Systems:PWPS)の買収手続きをすべて完了
2015年 チユ三菱フォークリフトがユニキャリアを買収
2017年 アレバの燃料サイクル事業への出資
2020年 井E&Sホールディングスから艦艇事業の譲渡受け
2021年 上風力発電設備専業の合弁会社の株式全てをVestas 社へ譲渡
2021年 本電産へ工作機械事業の事業譲渡
2023年 米における産業用電源システムソリューションのトップサービスプロバイダーであるコンセントリック社(Concentric, LLC)の持分100%について、オンポイントグループ(OnPoint Group)からの取得を完了