ソリッドステートドライブ(SSD)業界の世界市場シェアの分析
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ソリッドステートドライブ(SSD)業界の世界市場シェアの分析

ソリッドステートドライブ(SSD)業界の世界シェアと市場規模について分析をしています。キングストン、ADATA、レクサー、カラフル、ギガバイト等のSSD世界大手の動向も掲載しています。

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【SSDとは】

SSDはSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、ハードディスクと同様に使用できる記憶装置です。SSDはメモリーチップで読み書きをします。ハードディスクに比べて耐衝撃性があり、速度が速く、小さく静音の性能があります。容量が大きいと高価になることがあります。量産化されると下剋上のようにシェア・ランキングも変化してきます。

【市場シェア】

ソリッドステートドライブ(SSD)業界の2023年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報は、調査会社のトレンドフォースによると、2023年のSSDの小売りベースの世界市場シェアで以下の通りとなります。2023年のソリッドステートドライブ(SSD)業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はキングストン、2位と3位は同等で、ADATA、レクサーとなります。

順位 Company name
(English)
企業名 市場シェア
1位 Kingston キングストン 34.00%
2位 ADATA ADATA 11.00%
3位 Lexar レクサー 11.00%
4位 Kimtigo キムティゴ 9.00%
5位 Biwin バイウィン 7.00%
6位 Colorful カラフル 5.00%
7位 Gygabyte ギガバイト 2.00%
8位 Teclast テクラスト 2.00%
9位 PNY PNY 1.00%
10位 Transcend トランセンド 1.00%
ソリッドステートドライブ(SSD)の世界市場シェアと業界ランキング(2023年) ©2024 Deallab

ソリッドステートドライブ(SSD)の世界市場シェアと業界ランキング(2023年) ©2024 Deallab

1位は米国に本拠を置く独立系メモリーメーカー、キングストンとなります。2位と3位が同等で、メモリ モジュールおよびフラッシュ ベースのメモリ製品に強い台湾のADATAと、レクサーになります。4位はキムティゴ、5位はバイウィン、6位は中国グラフィックスカード市場でトップシェアを誇る総合企業、カラフルになります。台湾の主要なマザーボード ベンダー、ギガバイトが7位となっております。2024年のSSDシェアは、2019年のランキングとは大幅に変化してきました。

【市場規模】

当データベースでは、2023年のソリッドステートドライブ(SSD)業界の市場規模を394億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。

調査会社プレスデンスリサーチによると、2023年の同業界の市場規模は394億ドルです。2034年にかけて年平均19%で成長し、規模は2667億ドルへと拡大することを見込んでいます。

市場規模 成長率見込み
2023年 394億ドル
2034年 2667億ドル 年平均19%

ソリッドステートドライブ(SSD)業界の市場規模の予想成長推移 ©2024 Deallab

【会社の概要】

Samsung Electronics(サムスン電子)

Samsung(サムスン電子)は、韓国を代表する総合電機メーカーです。スマホ、半導体、テレビ、白物家電など、最終商品まで手掛けていることが強みです。垂直統合型の半導体チップメーカーとして、DRAM、NAND型フラッシュメモリ、SSDの自社製造を手掛けています。また半導体受託生産も行っております。最終製品のスマホやテレビにも強みを持ちます。OLEDや液晶パネルの製造はサムスンディスプレイ、リチウムイオン電池はサムスンSDI、電子部品はサムスン電気、造船はサムスン重工、バイオ製薬の製造はサムスンバイオロジックスで手掛けています。2016年には車載音響機器大手のハーマンを買収しました。さらに詳しく

ウェスタンデジタル

ウェスタンデジタルは、1970年に設立された米国に本拠を置く世界最大級のハードディスクメーカーです。日立グローバルストレージテクノロジーズを買収し事業を拡大しています。2015年に中国の紫光集団(チンファ・ユニグループ、Tsinghua Unigroup)が同社への15%出資を目指すも断念しました。2015年にコンパクトフラッシュ、SDカード等のフラッシュメモリーを製造するSanDisk(サンディスク)を買収しました。寡占化が進むハードディスク業界大手によるフラッシュメモリー大手の買収です。ウェスタンデジタルはサンディスクのSSD技術を取り込み、減少が予想されるPC向けハードディスクに代わるデータセンター向け記憶媒体事業の強化を目指しています。さらに詳しく

Lite-on(ライトン)

台湾に本拠を置くパソコン周辺機器メーカーです。SSD分野を強化しています。2019年に東芝(現キオクシア)にSSD事業の売却をしました。

Kingston(キングストン)

米国に本拠を置く独立系メモリーメーカーです。SSD以外にもメモリ、USBドライブ、フラッシュカード等を手掛けています。

キオクシア

日本を代表する総合電機メーカーである東芝から分社化したフラッシュメモリーおよびその応用製品であるSSDなどのメーカーです。2019年に光宝科技(ライトン)からソリッド・ステート・ドライブ(SSD)事業を買収しました。

インテル

Intel(インテル)は、1968年に設立された米国に本拠を置く半導体メーカーです。開発設計から製造までを手掛ける垂直統合モデルが特徴です。CPU(中央演算装置)の分野で圧倒的な競争力を有していましたが、回路線幅のナノ競争では半導体受託大手に後れを取っているとの指摘もあります。
2012年にASLMへ出資、2015年に167億ドルでアルテラを買収、2017年にはイスラエルのモービルアイを買収し、半導体製造から車載半導体分野における競争力強化を目指しています。PC向けのCPUであるCoreプロセッサー、データセンター向けのXeonプロセッサー、無線基地局向けのAtomプロセッサー、メモリのOptaneといった製品群で事業を展開しています。さらに詳しく

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