電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)業界の世界市場シェアの分析
  • 市場シェア

電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)業界の世界市場シェアの分析

電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)メーカーの世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。BYD、テスラ、上海汽車といった電気自動車の大手プレイヤーの動向も掲載しています。

参照した市場規模の情報

自動車業界の世界市場シェアの分析
自動車部品業界の世界市場シェアの分析
自動車シート業界の世界市場シェアの分析
自動車用ライト業界の世界市場シェアの分析
ブレーキ(自動車用)業界の世界市場シェアの分析
オートリース・自動車リース業界の世界市場シェアの分析
自動車用バッテリー大手クラリオスを軸とした蓄電池業界の再編の行方
他の自動車業界の記事を見る

【電気自動車業界とは】

ガソリンではなく電気を使って走る車を電気自動車と呼びます。市場に広く普及している電気自動車は次の2種類に分けられます。

  • EV(Electric Vehicle)またはBEV(Battery Electric Vehicle)…電気が駆動力になって走行する車(日産サクラ、日産リーフなど)
  • PHVまたはPHEV(Plugin Hybrid Vehicle/Plugin Hybrid Electric Vehicle)…バッテリーを充電できるハイブリッド車(トヨタPHEVなど)

当データベースでは、EVとPHVを含む電気自動車の市場規模を採用し、シェア・ランキングを選出しています。

自動車業界のトレンドと言える電気自動車は、CO2(二酸化炭素)の排出がない・少ないため、環境にやさしく、世界のエネルギー問題にインパクトを与えると言われています。そのため、各国・各自動車メーカーは電気自動車の販売台数を増やし普及を進める方針です。

環境に優しいというメリット以外にも、騒音が少ない・ランニングコストが少ないなど利用者にとって嬉しいメリットが多くあります。

さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍と関連サイト

20年後、私たちはどんな自動車に乗っているのか?
EV(電気自動車)推進の罠 「脱炭素」政策の嘘
自動車業界の世界市場シェアと販売台数ランキングの分析
リチウムイオン電池の市場シェアの分析

【電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)業界の世界市場シェア+ランキング】

各電気自動車業界の電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)販売台数を分子⇒参照したデータの詳細情報に、市場規模を分母にして、2022年の電気自動車業界の世界市場シェアを簡易に試算しますと、1位はBYD、2位はテスラ、3位は上海汽車となります。⇒参照したデータの詳細情報

電気自動車業界の世界市場シェアと業界ランキング(2022年)

順位 会社名 市場シェア
1位 BYD Company Limited(比亜迪) 18.21%
2位 Tesla, Inc.(テスラ) 12.88%
3位 Shanghai Automotive Industry Corporation(上海汽車) 10.49%
4位 Volkswagen Group(フォルクスワーゲン) 5.61%
5位 BMW Group(BMW) 4.26%
6位 Mercedes-Benz Group AG(メルセデスベンツ) 3.13%
電気自動車業界の世界市場シェアと業界ランキング(2022年)©2024 Deallab

電気自動車のメーカー別市場シェア(2022年)©2024 Deallab

EV・PHVの世界市場シェアは、自動車メーカーの市場シェアとは大きく異なります(【参照】自動車業界の世界市場シェアと販売台数ランキングの分析)。ガソリン車が主体の自動車業界全体の市場シェアにはトヨタやホンダなど日本企業も多くランクインしていますが、EV・PHVでは日本企業は上位にランクインしていません。

一方、電気自動車市場のシェアを着実に伸ばしているのが中国です。世界シェアトップのBYDの他、上海汽車、吉利汽車、衆泰汽車などが売上を伸ばしています。中国国内では2022年時点で約30%がEVとなっており、ガソリン車からEV車へのシフトが急速に拡大しています。

世界1位は、中国のBYDです。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが投資したことでも有名です。中国国内市場の展開に強みがあります。

世界2位は米国のイーロン・マスク氏率いるテスラです。テスラは、高級セダンのモデルS、SUVのモデルX、ミッドサイズSUVのモデルY、そして大衆車向けのモデル3のラインナップを揃え、本格的な世界展開に着手しています。

世界3位は、中国の上海汽車(SGMW)で、Wuling、Baojun、Roewe等のブランドで展開しています。

【自動車業界の時価総額比較】

上位自動車メーカー並びに電気自動車メーカーの時価総額を表にまとめると次のようになります。

自動車メーカーの時価総額(2023年9月14日時点)©2024 Deallab

時価総額の大きい企業の多くが、電気自動車にも積極的に参入しています。ガソリン車から電気自動車へのシフトを受けて、電気自動車の販売台数が多いメーカーの企業価値が上がっていくことが予測できます。

また、今後多くのEV新興メーカーが時価総額を増やし、成長していくことが予測できます。2023年8月にはベトナムのEVメーカー、ヴィンファストの株価が上場後急騰しました。時価総額が850億ドルで、これはフォードやGMを超えて世界第3位の規模です。すぐに急落してまだ株価が不安定なことから、上記のランキングでは除外しています。しかし、世界的に広がるEVブームの流れを受けて投機買いへ走る個人投資家も多く、今後もヴィンファストを始めとしたEVメーカーの株価に注目が集まります。

【日本の自動車メーカーと電気自動車】

自動車メーカーの市場シェアでは、トヨタやホンダ、日産などの日本企業が上位に名を連ねていますが、そのいずれもが電気自動車の市場シェアでは大きく出遅れています。

トヨタは名実ともに世界の自動車メーカーのトップ企業ですが、EVの販売台数はわずか0.23%。日産はリーフなどの好調により、2023年グローバル累計販売台数が100万台になりましたが、それでもまだランキングの上位企業には及びません。

日本でEVが出遅れた要因としてHV(ハイブリッド自動車)を重視したことが挙げられます。エンジンとモーター、2つの動力を使用するHVは低燃費で走行できますが、二酸化炭素の排出がゼロになるわけではありません。プリウスやアクア、フィットなどが国内市場で支持を集めた結果、電気自動車への切り替えを急ぐ世界各国から一足遅れる形となってしまいました。

EVの市場が急速に拡大する中、日本の自動車メーカーもEVへのかじ取りを急いでいます。トヨタは2030年に年350万台まで販売台数を増やし、ホンダは40年までに新車販売をEVまたは燃料電池車(FCV)のみにする方針です。

【電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)業界の世界市場規模】

当データベースでは、2022年の電気自動車の市場規模(販売数量ベース)を10.2百万台としております。参照した統計データは次の通りです。

国際エネルギー機関(IEA)によると2022年の電気自動車の販売台数は10.2百万台です。
乗用車の生産台数と電気自動車の販売台数の推移をグラフ化すると以下の通りとなります。⇒参照したデータの詳細情報

自動車の生産台数と電気自動車の販売台数推移 ©2024 Deallab

*2023年は予測

わずか5年で電気自動車のシェアが2.78%から24.01%に拡大すると見込まれています。世界的な流れとしてEV以外の車種への規制が強まりつつあり、日本では2035年には新車販売は100%EV車とする予定です。その他、各メーカー・各国のEV社に関する方針は次のようになっています。

脱ガソリン車の未来年表
2025 ・ジャガーが全販売自動車をEVへ
・ノルウェーは全社ZEV(ゼロエミッションビークル)を義務付け
・メルセデスが新車販売の半分をEVかプラグインハイブリッド車(PHV)へ
2030 ・ボルボとダイムラーが全販売自動車をEVへ
・フォードも欧州向け車種はEVへ
・オランダ、イスラエル、英国、スウェーデン、東京都等でガソリン車禁止、EV義務化
・ダイムラーが2030年までに400億ユーロをEVに投資すると発表
・VWは欧州の新車販売の7割をEVへ
・トヨタは電動車(EV、HV、PHV、FCV)販売を800万台へ
2035 ・GMがガソリン車全廃
・カリフォルニア州(2026年までに35%、2030年までに68%、2035年までに100%の新車販売をゼロエミッション車へ)、英国、日本でガソリン車の新車販売禁止
・欧州委員会が、2035年にエンジン搭載車の販売を事実上禁止する規制案を発表
2040 ・ホンダが全販売自動車をFCVかEVへ
カナダ、スペイン、フランスでガソリン車禁止、もしくはZEVへ
2050 ・VWがカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出ゼロ)達成
・EU、日本、韓国でカーボンニュートラル達成
出所:ICCT、各自動車メーカーの公表資料

このように新車EVの販売は急速に拡大しており、自動車メーカーは従来のガソリン車からEV社の開発・製造にシフトしています。また、電気自動車は主要部品が少ないため、製造にかかるコストが抑えられることから、スタートアップ企業も多額の資金調達を行って市場に参入し、既存の自動車OEMに真っ向から挑戦しています。今後もこの傾向は続いていくと見られ、電気自動車を取り巻く市場競争はますます激化していくと予測できます。

【参照】水素燃料自動車と電気自動車スタートアップの業界マップと資金調達額ランキング

【電気自動車(EV)の主要部品】

通常の自動車の部品が3万以上あるのに対して、電気自動車は1万5千~2万ほどしかないと言われています。電気自動車での重要なパーツには、電気を蓄える装置であるバッテリー、機電一体電動パワートレインである電気を使用して車輪を回転させる装置であるモーターや電気を変換するインバーターとコンバーター等のコントローラー(制御装置)となります。

一方で、ガソリン車で重要であった燃料噴射装置、エアクリーナー、オイルフィルター等のエンジン部品、スターターモーター、オルタネーター等の電装部品、フロントアクスル、リアアクスル、プロペラシャフト等の駆動系部品、トランスミッション、クラッチ等は必要がなくなると言われています。

自動車のボディも、ガソリン車に比べ、エンジン等の部分での高温耐性が必要なくなってきます。よって、ハイテン、アルミ等に加え、樹脂、チタン、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、マグネシウム等の新素材を使うことで、軽量化が見込まれます。

重量比較でみると、鉄に比べて、同等の性能を持つ、アルミニウムは40%軽く、マグネシウムはアルミニウムに比べて更に15%軽く、CFRP 積層板はアルミニウムに比べ20%軽く、一方向CFRPはアルミニウムに比べ60%軽くなっています。(鉄との比較では、鉄の約25%の重量)

電気自動車の構造

【電気自動車の受託生産】

必要とされる自動車部品点数が少なくなり、内燃機関といった従来自動車メーカーが囲い込んでいた擦り合わせを必要とする技術が必要となくなったこともあり、電気自動車の製造を一括受託する会社が現れてきています。マグナインターナショナルは、内燃機関時代から370万台以上の車両の受託生産を行っており、電気自動車の受託生産にも前向きです。

iPhoneの受託に強みを持つ鴻海(フォックスコン)も裕隆汽車(ユーロン)とともに電気自動車の受託生産に参入しています。

【EVの製造における環境への配慮】

EVとは切っても切り離せないのが環境への負荷という観点です。EVそのものがガソリン車よりもCO2排出量が少なく環境に優しいですが、電気自動車を作り上げる素材や部品そのものも環境に優しい素材を使うための研究・開発が世界各国で進んでいます。

セルロースナノファイバー(CNF)

環境への影響を配慮する動きが加速し、電気自動車の部品に利用できる素材の研究が進められています。その中でも特に期待されているのが、セルロースナノファイバーです。セルロースナノファイバーとは、木の繊維を細かくした非常に微細な繊維で、細さは髪の毛の1万分の1以下と言われています。

「セルロースナノファイバーは木材から得られる木材繊維(パルプ)を1ミクロンの数百分の一以下のナノオーダーにまで高度にナノ化(微細化)した世界最先端のバイオマス素材です。セルロースナノファイバーは植物繊維由来であることから、生産・廃棄に関する環境負荷が小さく、軽量であることが特徴で、弾性率は高強度繊維で知られるアラミド繊維並みに高く、温度変化に伴う伸縮はガラス並みに良好、酸素などのガスバリア性が高いなど、優れた特性を発現します。

(引用:日本製紙ホームページ)」

重さは鉄の5分の1程度と軽いのに、強度は5倍以上になります。そのため、バンパーやボンネット等の外装での活用が期待されています。

産業廃棄物を出さない電気自動車

実用化はまだ難しくとも研究という段階なら、「産業廃棄物を出さない」電気自動車も開発されています。

オランダのアイントホーフェン工科大学で、土に埋めるとほとんどの部品が分解される電気自動車が開発されました。プラスチックは、さとうきびのポリ乳酸と麻の繊維から作られた生物解性プラスチックです。強度や安全性を保ちつつ、軽自動車の半分の重さの350kgと軽量化にも成功しています。

「生分解とは酵素を触媒とした分解で、自然環境中では微生物を介在して行われます。つまり、酵素の働きと微生物の働きがともに作用することによって、もとの化合物がほかの物質に変化します。生分解性プラスチックはこうした生分解が可能とされるもので、一般的に「使用するときには従来のプラスチック同様の性状と機能を維持しつつ、使用後は自然界の微生物などの働きによって生分解され、最終的には水と二酸化炭素に変換されるプラスチック」とされています。」

引用:環境展望台

生物解性プラスチックは、微生物系、天然物系、化学合成系に分類され、包装等の分野での活用が期待されます。

【M&Aの動向】

自動車大手が自社の電気自動車部門を強化するために買収するケースだけでなく、電気自動車のスタートアップが他のスタートアップ企業を買収して事業を拡大するケースもあります。例えば、米スタートアップのMullen Automotiveは2014年創業の若い会社ですが、同じく2014年創業のBollinger Motorsを買収しています。1億4820万ドルはEV業界の中でも大きい規模の案件となります。

2022年 BYDがブラジルの旧フォード工場を買収予定
2022年 米スタートアップのMullen AutomotiveがEVスタートアップのBollinger Motorsを1億4820万ドルで買収
2021年 メルセデスベンツが電気モーターのスタートアップ企業YASAを買収

【会社の概要】

BYD Company Limited(BYD、比亜迪、比亜迪股份有限公司、ビーヤーディ)

BYD(比亜迪)は、王伝福(Wang Chuanfu)氏によって1995年に設立された中国の電気自動車・車載電池メーカーです。スマホや産業機器向けのリチウムイオン電池の製造に加え、車載向けの電池と電気自動車製造の一貫生産体制が強みです。電気自動車は、SUVのTang、PHVのQin、セダン型のEVであるe6、e5等のブランドを展開しています。王氏は電池王とも称されています。電気自動車を含む新エネ車(EV自動車)でも世界最大規模を誇ります。ウォーレンバフェット率いるバークシャー・ハサウェイ傘下のMidAmerican Energyが大株主となっています。2020年には刀片電池と言われる長距離走行が可能な車載電池を開発しました。さらに詳しく

Tesla, Inc.(テスラ)

Tesla(テスラ)は、イーロン・マスク氏が率いる電気自動車大手メーカーです。リチウムイオンバッテリーは日本のパナソニックと合弁工場を運営しています。工場は、かつてのトヨタとGMの合弁工場であったNUMMIなどで行っています。時価総額でトヨタを抜くなど、電気自動車の市場拡大に伴い、今後の成長が期待されています。さらに詳しく

テスラのカリフォルニア本社(2022年8月ディールラボ撮影)
テスラのカリフォルニア旧本社(2022年8月ディールラボ撮影)

Shanghai Automotive Industry Corporation(上海汽車、シャンハイ・オート、SAIC)

中国の国有自動車メーカーです。名前の通り上海に本拠を置きます。1958年セダン「鳳凰」を販売しました。主にVWとGMとのジョイントベンチャーを通じて技術を蓄積しています。JVを通じての売上を除いても、国内最大の販売台数を誇ります。Wuling、Baojun、Roewe等のブランドで展開しています。

General Motors Company(GM、ゼネラルモーターズ)

ゼネラルモーターズは、1908年にウィリアム・C・デュラント氏によって設立された米国を代表する自動車メーカーです。2008年にトヨタに抜かれるまで、77年間自動車販売台数で世界1位を維持していました。2009年に経営破たん(チャプター11)後は、国有化の上、2010年に再上場を果たしました。2017年にドイツのオペルをプジョーシトロエンに売却しました。主要ブランドは、キャデラック、シボレー、ビュイック、GMCです。カーギャルことメアリー・バーラ氏が率い、2035年までに新車を電気自動車等のゼロ・エミッション車へ切り替える予定です。さらに詳しく

Volkswagen Group(VW、フォルクスワーゲン)

1937年に設立されたドイツを代表する自動車メーカーです。第二次世界大戦後にビートルで成長を遂げ、ゴルフシリーズの成功で世界大手となりました。高級自動車である、Bentley、ランボルギーニ、ポルシェ、ブガッティやAudi(アウディ)を傘下に擁しています。2015年の排ガス不正ソフトウェア問題が課題となりましたが、現在ではEV化へ舵を切っています。トラック・バス事業は2018年にTraton(トレイトン)として分社化しました。フォルクスワーゲングループブランドの新車・中古車を調達できることが強みを活かした自動車リース事業も展開しています。さらに詳しく

BMW Group(BMW)

1916年に航空機エンジンメーカーとして設立されたBMWは、現在はドイツの高級自動車メーカーです。BMW、MINI、ロールスロイス、オートバイのBMWのモトラッドブランドで世界展開しています。ロールスロイスは1998年、MINIは1994年にBMWの傘下に入りました。モトラッドは1923年から展開している大型バイクメーカーです。自動車リースも手掛け、Alphabet(アルファベット)で展開しています。電気自動車(EV)でも上位に位置します。さらに詳しく

Mercedes-Benz Group AG(メルセデスベンツ)

ドイツに本拠を置く大手自動車メーカーです。乗用車と自動車リースが事業の柱となっています。乗用車ではメルセデスベンツで高級車セグメントにフォーカスした世界展開をしています。1998年にクライスラーと合併しましたが、2007年にクライスラーを売却しました。インドではバーラト・ベンツ (BharatBenz) ブランドを展開しています。2021年にメルセデスベンツとダイムラートラックが分社化され、社名をメルセデスベンツグループへと変更しました。自動車リースはAthlonで展開しています。さらに詳しく

分社化されたダイムラートラックは、三菱ふそうトラック・バスを傘下に保有しています。バス分野はメルセデスベンツとゼトラ(Setra )ブランドで展開しています。売上の約66%が欧州となっています。

SAIC-GM-Wuling (SGMW、上汽通用五菱汽車、ウーリン)

ゼネラルモーターズ (GM) 、上海汽車 (SAIC) 、広西汽車集団の合弁会社です。低価格の電気自動車である宏光ミニ EV(Wuling Hongguang Mini EV)がヒットしています。

その他の中国の電気自動車メーカー

電気自動車のトップ20位には、この他に、奇瑞汽車(チェリー、Chery)、知豆(Zhidou)、江淮汽車(JAC)、江鈴汽車(JMC)がランクインしています。

BAIC(北京汽車)

中国国営の自動車メーカーです。E-Series、EU260等のブランドで電気自動車を展開しています。ガソリンエンジン車の分野ではGMと合弁工場を運営し、中国ビッグ5に次ぐ準大手クラスです。

Zotye(衆泰汽車、ゾタイ)

2005年に設立された中国の中堅自動車メーカーです。Cloud EVやE200等の電気自動車を展開しています。大手自動車メーカーのデザインに酷似する車を販売することでも有名です。

Geely(ジーリー、吉利汽車)

李書福(リー・スーフー)氏率いる中国の民間自動車メーカー大手です。元々は冷蔵庫メーカーとして創業し、2010年にスウェーデンの商用車メーカーのボルボを買収しました。2017年には、マレーシアの国有メーカーであるプロトンの株式49%を取得しています。2018年にはダイムラーの筆頭株主となりました。

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。既に会員の方はログインすると閲覧できます。まだ会員登録がお済みでない方は、こちらから会員登録ができます。

シェアをする

  • facebook
  • hatebu
  • linkedin
  • line
EN