工作機械業界の世界市場シェアの分析

工作機械業界の世界シェアや市場規模について分析をしています。トルンプ、DMG森精機、ヤマザキマザック、シューラ―、オークマ等の世界大手工作機械メーカー動向も掲載しています。

工作機器メーカーの世界シェア

「工作機械メーカーの世界売上高ランキング(2020年版)」に記載されている各社の売上高を分子に、工作機械業界の市場規模を分母にして、2019年の工作機械業界の市場シェアを簡易に算出すると、1位は日本のDMG森精機の5.9%、2位はドイツのトルンプの5.4%、3位は日本のアマダの3.9%となります。

2019年工作機械業界シェアランキング

  • 1位 DMG森精機    5.9%
  • 2位 トルンプ    5.4%
  • 3位 アマダ    3.9%
  • 4位 通用技術集団大連機床(DMTG)    3.0%
  • 5位 牧野フライス製作所    2.5%
  • 6位 オークマ    2.1%
  • 7位 JTEKT    1.9%
  • 8位 斗山マシンツールズ    1.7%
  • 9位 シューラー    1.6%
  • 10位 ジョージフィッシャー    1.3%
  • 11位 現代WIA    1.1%
  • 12位 グリーソンワークス    1.0%
  • 13位 キロン・グループ    0.6%

首位はドイツのDMGと森精機が経営統合して誕生したDMG森精機となります。2位にはドイツのトルンプとなっており、長らくいた世界1位を譲り渡した形となっています。3位はプレス機器最大手のアマダで、1位と3位を日本勢が占めています。

4位は中国の通用技術集団大連機床です。2017年に経営破綻したのち、中国政府系のコングロマリットである通用技術集団の傘下に入りました。2019年に破綻した同業の瀋陽機床のスポンサーも通用技術集団となっており、工作機械メーカーの駆け込み寺的な存在です。NC装置の内装化も進め、財務力のあるスポンサーがバックになりました。今後積極投資を通じてドイツと日本勢との競合が激化する可能性もあります。

5〜7位は日本の工作メーカーの老舗であるオークマ、牧野フライスとJTEKTとなっています。8位は韓国のコングロマリットである斗山グループである斗山マシンツールです。9位にはアマダのプレス分野での競合であるドイツのシューラ―が位置しています。

なお、当該ランキングには非上場で売上高が非公表のため、日本の工作機械四天王の一角であるヤマザキマザックが含まれておりません。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、工作機械業界の2019年の世界市場規模を770億ドルとして市場シェアを計算しております。参考したデータは以下の通りです。調査会社のマーケッツアンドマーケッツによれば、2019年の同業界の場規模は770億ドルです。2027年までに年平均3.2%で成長し、983億ドルの規模になると推計されています。ただしコロナの影響をうけ2020年は656億ドルとなります。一方、グランドビューリサーチによると2019年も規模は772億ドルです。2020年には794億ドルに拡大すると見込まれます。

工作機械の種類

日本工業規格によれば、工作機械とは、主として金属の工作物を切削・研削などによって不要な部分を取り除き、求められる形状に作り上げる機械の総称です。工作機械の製品を生み出す機械を「作っている」ことから、マザーマシーンとも言われています。日本とドイツのメーカーが歴史的に強い業界です。工作機械の種類には、プレス機械、板金機械、放電加工機、歯切り盤、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤、マシニングセンタ、旋盤、研削盤、ターニングセンタ等があげられます。それぞれの機械ごとに得意とする企業があります。(例:日本のアマダは板金機械に強み)

また工作機械ごとに、旋削(削る)、穴あけ、中ぐり(穴を拡大する)、フライス削り、研削、歯切り、放電加工、レーザー加工等の得意とする加工役割があります。中には、これらの工程のいくつかを自働化する工作機械もあります。

業界関連書籍

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