バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は、オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏率いるコングロマリットです。元々は1888年に設立された綿紡績業の会社でした。1960年代にウォーレン・バフェット氏が支配権を獲得、現在は保険(GEICO)・再保険事業(ジェネラル・リー )、鉄道、ガス電力、各種製造業等を幅広く展開しています。同社の株式は、ウォーレン・バフェット氏が議決権の30%程度を保有しています。
2018年度
売上高は2478億ドルで、前年度比3%増となりました。営業利益は286億ドルになりました。営業利益率は12%になりました。
2019年度
売上高は2546億ドルで、前年度比2.7%増となりました。営業利益は289億ドルになりました。営業利益率は11%になりました。
2020年度
売上高は2456億ドルで、前年度比3.5%減となりました。パンデミックがこの売上の減少に影響したと見られています。営業利益は143億ドルになりました。営業利益率は6%で、前年度の11%を下回りました。売上が減少して固定費が利益を圧迫したことが主な要因と見られます。
2021年度
売上高は2762億ドルで、前年度比12%増となりました。これはパンデミックショックからの反動が影響したとみられています。営業利益は323億ドルになりました。営業利益率は12%に回復しました。
2022年度
売上高は3021億ドルで、前年度比9%増となりました。パンデミックからの回復や物価の上昇がこの売上増加に影響していると見られています。営業利益は355億ドルになりました。営業利益率は12%になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は762億ドルになりました。営業利益は112億ドル、営業利益率は15%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は769億ドルになりました。営業利益は89億ドル、営業利益率は12%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は782億ドルになりました。営業利益は67億ドル、営業利益率は9%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は854億ドルになりました。営業利益は93億ドル、営業利益率は11%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は925億ドルになりました。営業利益は119億ドル、営業利益率は13%になりました。
希薄化後EPSはマイナス15535.01ドルになりました。また、同社の方針により配当はありません。
希薄化後EPSは前年同期比15.97%増の26,694.39ドルになりました。
セグメントは、保険事業、製造、McLane、サービス&小売に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
保険事業
損害保険や再保険(保険会社のための保険)などを展開。GEICOは自動車関係の保険を取り扱っています。Berkshire Hathaway Primary Groupでは様々な種類の保険を取り扱っています。Berkshire Hathaway Reinsurance Groupは再保険を取り扱っています。
製造
工業製品、ビル建築、消費者向け商品などにおいて幅広く事業を展開。以下に同社が抱えるブランドをいくつか紹介します
・Precision Castparts:航空機部品を製造
・Fruit of the Loom:衣料、特に下着を製造販売
・BH Shoe Holdings Group:靴の製造販売
・Richline:ジュエリー及びアクセサリーの製造販売
McLane
サプライチェーン企業であるMcLaneの事業。具体的には以下の3部門に分けられます。
・スーパーマーケット、レストラン、コンビニ、ドラッグストア事業
・ロジスティクスソリューションを外部に提供
・小売事業やレストランビジネスの経営コンサル
サービス&小売
宝石、家具、キャンディー等、幅広い小売事業やサービス事業を展開。以下に同社が抱えるブランドをいくつか紹介します。
・Berkshire Hathaway Automotive:自動車販売
・Home Furnishings Retailing:家具を販売
2000年:アメリカの塗料メーカーBenjamin Mooreを買収
2014年:カナダの電力インフラ企業AltaLinkを買収
2016年:精密鋳造品を製造・販売するアメリカ企業Precision Castparts Corpを買収
2016年:アメリカの電池メーカーのDuracellを買収
2022年:損害保険事業を展開するアメリカ企業Alleghany Corporationを買収
ウォーレンバフェット氏が約4割弱の議決権を保有しています。
バークシャーハサウェイの四半期ごとの現預金とS&P500の動きを分析しています。S&P500が急落した直後に、パークシャーハサウェイの現預金が急減し、その後S&P500が戻すと、同社の現預金も増加していくという関係が分かります。