鉄道会社の世界市場シェアの分析

鉄道会社の世界シェアと業界ランキングや鉄道業界の市場規模について分析をしています。ドイツ鉄道、フランス国鉄、ユニオン・パシフィック、JR、中国鉄路、ロシア鉄道、インド国鉄といった鉄道会社の概要や動向も掲載しています。

市場シェア

鉄道会社の2021年度の売上高を分子に、後述する市場規模を分母にして、2021年の鉄道運行業界の市場シェアを簡易に算出すると、1位は中国国家鉄路集団、2位はドイツ鉄道、3位はフランス国鉄となります。⇒参照したデータの詳細情報

2021年の鉄道会社の市場シェアと業界ランキング

順位会社名市場シェア
1位中国国家鉄路集団38.49%
2位ドイツ鉄道11.33%
3位フランス国鉄8.37%
4位BNSF電鉄4.96%
5位ロシア国鉄4.85%
6位ユニオンパシフィック4.64%
7位インド国鉄3.00%
8位CSX2.66%
9位JR東日本2.37%
10位ノーフォークサザーン2.36%
11位JR西日本1.91%
12位東急1.73%
12位JR東海1.73%
13位トランスデブ1.68%
14位ファーストグループ1.09%
2021年の鉄道会社の市場シェアと業界ランキング ©ディールラボ
ロシア国鉄は2020年度の売上高

鉄道会社の市場シェア(2021年)
鉄道会社の市場シェア(2021年)

鉄道会社の売上高世界1位は、中国国家鉄路集団です。中国の旧鉄道省の流れを組みます。高速鉄道網拡充に向け積極的に設備を行なっていますが、負債額も膨らんでいます。

2位はドイツ鉄道です。鉄道旅客及び貨物でドイツ国内を独走します。

3位にはフランスの国鉄であるSNCFがランクインしています。旅客輸送や貨物輸送などに加え、フランス国外での公共交通機関の運行も担っています。

9位には日本からJR東日本が入っています。旅客輸送の割合が大きいJR東日本は新型コロナウィルスによる移動制限が影響し、前年4位から大幅にランクダウンです。

4位と6位は米国の貨物輸送大手であるBNSF電鉄とユニオンパシフィックになっています。

5位と7位は、それぞれ国営のロシア鉄道とインド国鉄が入っています。旅客輸送よりは貨物輸送の割合が大きく、伝統的に鉄道輸送が強い両国の傾向を反映しています。

市場規模

当サイトでは、2021年の鉄道輸送業界(旅客輸送と鉄道貨物運輸の合計)の市場規模を4697億ドルとしています。参照した情報は以下の通りです。

調査会社のザビジネスリサーチによると、2021年の同業界の市場規模は4697億ドルです。2022年には5090億ドルへと拡大し、2026年にかけて年平均7.4%での成長を見込みます。

調査会社のリサーチアンドマーケットによると、2020年の同業界の市場規模は4686億ドルです。2025年にかけて5.1%の成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

市場規模成長率
2021年4697億ドル7.4%
2020年4686億ドル5.1%
鉄道輸送業界の推定市場規模 ©ディールラボ
成長率は市場規模推定時点の見込み

世界の主要な鉄道会社の動向

Deutsche Bahn(ドイツ鉄道、DB、ドイチェ・バーン)

1994年に西ドイツ鉄道と東ドイツ鉄道が経営統合して誕生したドイツ政府傘下の鉄道会社です。子会社に運輸大手のDBシェンカーやバス事業を中心に海外での輸送事業を行う英Arriva (アリヴァ)を所有しています。

ドイツ鉄道
出所:同社ホームページ

SNCF (フランス国有鉄道、Société Nationale des Chemins de fer Français)

フランス政府傘下の国有鉄道です。子会社のKeolis(ケオリス)を通じ海外での輸送事業の展開も行っています。

SNCFのグループストラクチャー
出所:同社公表資料

Union Pacific(ユニオン・パシフィック)

ユニオン・パシフィックは、1969年に設立された米国の西部を地盤とする米国最大級の貨物鉄道会社です。米国は旅客輸送を政府傘下のアムトラック(Amtrak)が独占をしており、石炭、穀物、鉱石、原油、木材、鉄鋼、紙、食品、化学品などの鉱物や農作物の貨物輸送事業を展開しています。同地域を地盤とする競合鉄道会社にはバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ傘下のBNSF電鉄もあります。

バークシャー・ハサウェイとは

バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は、オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏率いるコングロマリットです。元々は1888年に設立された綿紡績業の会社でした。1960年代にウォーレン・バフェット氏が支配権を獲得、現在は保険(GEICO)・再保険事業(ジェネラル・リー )、鉄道、ガス電力、各種製造業等を幅広く展開しています。同社の株式は、ウォーレン・バフェット氏が議決権の30%程度を保有しています。さらに詳しく

CSX

米国の東部を地盤とする民間鉄道会社です。貨物輸送事業を展開しています。同じく東部を地盤とするノーフォーク・サザン(Norfolk Southern)と競合しています。

JRグループ

旧国鉄が民営化されて誕生しました。JR東日本、西日本、東海、北海道、九州、四国が地域毎に鉄道運営を行っています。貨物輸送はJR貨物が国内全域で行っています。

JR東日本について

JR東日本(東日本旅客鉄道)は1987年に旧国鉄が民営化されて誕生した日本最大の鉄道運行会社です。首都圏と東日本を地盤にしています。駅周辺の開発事業、駅ナカの物販、Suicaを活用した決済事業など非鉄道事業の育成にも力を注いでいます。さらに詳しく

東急

五島慶太氏によって設立された関東の南部を地盤とする私鉄グループです。

Transdev SA(トランスデブ)

ヴェオリア・エンバイロメント傘下の交通事業会社とフランス預金供託公庫傘下の交通事業会社が経営統合して誕生しました。交通事業の海外展開に積極的で、フランス、ドイツ、米国、オーストラリアなどで、電車、路面電車、バス、救急車、学校の交通手段、フェリーを運行しています。

トランスデブの提供する輸送サービス
出所:同社ホームページ

FirstGroup(ファーストグループ)

イギリスの大手バス・鉄道運営会社です。出自は国営バス運営会社です。民営化とともに鉄道分野に参入しました。海外展開にも積極的で、アイルランドやドイツ等でも交通事業を展開しています。

中国国家鉄路集団(China State Railway Corporation)

2013年に旧鉄道部が改組され設立されました。国有企業として中国全土の鉄道運輸を行っています。

ロシア鉄道

2003年にロシア連邦運輸通信省の鉄道事業を承継して誕生しました。ロシア全土の鉄道運輸を担っています。貨物輸送が主力となっています。

インド国鉄(Indian Railways)

1951年に実質的に組成されたインド鉄道局傘下の国有鉄道会社です。運行開始は1853年からで、日本よりも歴史の長いアジア最古の鉄道です。総延長が6万8千キロメートル超と世界4位の長さかつ百万人超の従業員が所属するインド最大級の企業体です。貨物及び旅客輸送を行っています。伝統的にインドは鉄道運輸が重視されています。貨物事業は黒字ですが、旅客事業は赤字となっています。鉄道車両の老朽化が進んでいます。

参照したデータの詳細情報について


このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。
会員の方はログイン下さい。
会員登録はこちらです。