鉄道運行業界の世界シェア、動向と市場規模について分析をしています。ドイツ鉄道、SNCF、ユニオン・パシフィック、JR、中国鉄路、ロシア鉄道、インド国鉄等世界の主要な鉄道会社の概要も掲載しています。
市場シェア
「鉄道運行会社の世界売上高ランキング(2020年版)」に記載されている各社の売上高を分子に、市場規模(市場規模の欄を参照下さい)を分母にして、2019年の鉄道運行業界の市場シェアを簡易に算出すると、1位は中国国家鉄路集団の28%、2位はドイツ鉄道の8.5%、3位はフランス国鉄の6.4%となります。
- 1位 中国国家鉄路集団/China State Railway Group Company 28.0%
- 2位 ドイツ鉄道/Deutsche Bahn 8.5%
- 3位 フランス国鉄/SNCF 6.4%
- 4位 JR東日本/JR East 4.8%
- 5位 ロシア国鉄/Russian Railways 4.6%
- 6位 インド国鉄/Indian Railways 4.4%
- 7位 BNSF電鉄/BNSF Railway 4.1%
- 8位 ユニオンパシフィック/Union Pacific 3.8%
- 9位 JR東海 /JR Central 3.1%
- 10位 ニューヨーク州都市交通/Metropolitan Transportation Authority 2.8%
- 11位 JR西日本 2.5%
- 12位 CSX 2.1%
- 13位 ノーフォークサザーン/Norfolk Southern 2.0%
- 14位 ファーストグループ/FirstGroup 1.6%
- 15位 ヴェオリア輸送/Veolia Transdev 1.3%
鉄道会社の売上高世界1位は、中国国家鉄路集団です。中国の旧鉄道省の流れを組みます。高速鉄道網拡充に向け積極的に設備を行なっていますが、負債額も膨らんでいます。2位はドイツ鉄道です。鉄道旅客及び貨物でドイツ国内を独走します。3位にはフランスの国鉄であるSNCFがランクインしています。旅客輸送や貨物輸送などに加え、フランス国外での公共交通機関の運行も担っています。
4位には日本からJR東日本が入っています。5位と6位は、それぞれ国営のロシア鉄道とインド国鉄が入っています。旅客輸送よりは貨物輸送の割合が大きく、伝統的に鉄道輸送が強い両国の傾向を反映しています。7位と8位は米国の貨物輸送大手であるBNSF電鉄とユニオンパシフィックになっています。
市場規模
当サイトでは、鉄道運行業界の市場規模を旅客+輸送と定義して5670億ドルを2019年の市場規模として採用しました。参照した情報は以下の通りです。調査会社のマーケッツインサイトレポートによれば、2017年の世界の鉄道旅客市場の規模は2650億ドルです。調査会社のモードーインテリジェンスによれば、2018年の世界の鉄道輸送市場の規模は3020億ドルです。
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