タンクコンテナリース業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。業界大手であるEXSIF、ユーロテイナー、シーコグローバル、トライフリートといった概要や動向についても記載しています。
タンクコンテナリース業界の世界市場シェア
インターナショナルコンテナフリートによるタンクコンテナリース会社のリース台数(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する市場規模を分母にして、タンクコンテナリース業界の2020年の市場シェアを簡易に算出すると、1位はEXSIF、2位はユーロテイナー、3位はシーコグローバルとなります。
- 1位 EXSIF 21.0%
- 2位 ユーロテイナー 15.6%
- 3位 シーコグローバル 13.6%
- 4位 トライフリート 6.0%
- 5位 CSリーシング 5.7%
- 6位 ラッフルズ 5.1%
- 7位 トライトンインターナショナル 4.1%
市場規模
当サイトでは、タンクコンテナ業界の2020年の市場規模を316,710台としております。参照にした情報は以下の通りです。業界団体のインターナショナルコンテナフリートによると、2020年の世界のタンクコンテナの台数は686,650台と推計され、そのうちリースされている台数は316,710台です。また同団体によると、2019年の世界の同台数は652,350台で、そのうちリースされているタンクコンテナは188,010台です。⇒参照したデータの詳細情報
年 | 市場規模(台) | 前年比成長率 |
---|---|---|
2020 | 686,650 | 5.2% |
2019 | 652,350 | n/a |
タンクコンテナとは

液体や気体、粉体などをバルク貨物として輸送するためのインターモーダル輸送用のコンテナ容器です。コンテナの外枠を維持しながら、中にタンクを設置している点が特徴と言えます。
世界の主要タンクコンテナ会社の一覧
EXSIF
2000年に設立された米国に本拠を置く液体輸送用のコンテナタンカーのリース会社です。バークシャー・ハサウェイ傘下となっています。
Eurotainer(ユーロテイナー)
1956年に設立されたフランスに本拠を液体輸送用のコンテナタンカーのリース会社です。同社は、フランス国鉄運輸傘下であるErmewaのグループ会社です。
Seaco Global(シーコグローバル)
1998年にGEの金融事業を行うGEキャピタルとグローバルシーコンテイナーズ社との合弁として設立されました。現在は、中国のHNAグループ傘下にあります。
Trifleet(トライフリート)
1990年に設立された液体輸送用のコンテナタンカーのリース会社です。現在はガテックスグループに属しています。
CS Leasing(CSリーシング)
2015年に設立された液体輸送用のコンテナタンカーのリース会社です。ABN AMRO傘下のMaas Capitalとタイコンテナーズ・グループ(TCG)との合弁会社です。
Raffles(ラッフルズ)
2006年に設立された液体輸送用のコンテナタンカーのリース会社です。フランスの貨車リース大手Ermewa(フランス国鉄グループ)の傘下企業です。2021年10月にCDPQ(ケベック州投資信託銀行)とDWSのコンソーシアムがErmewaを買収しました。
Triton International(トライトンインターナショナル)
1980年にエドワードシュナイダー氏によって設立されたインターモーダル輸送(貨物を入れ替えずに海路、陸路を輸送する方法)向けのコンテナリース大手です。ニューヨーク証券取引所に上場しています。
参照したデータの詳細情報について