タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の世界市場シェアの分析

タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の世界市場シェアや市場規模の情報について分析をしていますマリオット・バケーション・ワールドワイド、ヒルトン・グランド・バケーションズ、トラベル・アンド・レジャー、リゾートトラスト等の大手会員制リゾートクラブの動向も掲載しています。

【タイムシェアとは】

タイムシェア(バケーションオーナーシップ)とは、コンドミニアムやホテルの宿泊利用権を購入し、他の会員と共同で保有する仕組みです。会員は毎年一定期間、リゾート施設を利用することができ、ポイント制を採用している場合は、提携する世界各地の施設も利用可能です。別荘の購入と比べて初期費用を抑えられるうえ、施設の維持管理や運営は管理会社が行うため、所有に伴う手間がかかりません。そのため、セカンドハウスのような滞在体験を手軽に楽しめるサービスとして、世界的に普及しています。

【タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の世界市場シェア+ランキング】

タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の2025年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2025年のタイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はマリオット・バケーション・ワールドワイド、2位はヒルトングランド・バケーションズ、3位はトラベル・アンド・レジャーとなります。

タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の市場シェア(2025年)

タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の市場シェア(2025年) ©2026 Deallab

順位 Company name
(English)
企業名(日本語) 市場シェア
1位 Marriott Vacations Worldwide マリオット・バケーション・ワールドワイド 21.95%
2位 Hilton Grand Vacations ヒルトングランド・バケーションズ(HGV) 18.27%
3位 Travel + Leisure トラベル・アンド・レジャー 15.35%
4位 Resorttrust リゾートトラスト株式会社 5.67%
タイムシェア・会員制リゾートクラブの世界市場シェアと業界ランキング(2025年) ©2026 Deallab

ここ数年上位3社(Marriott / HGV / Travel + Leisure)の顔ぶれに変動はなく、世界のバケーションオーナーシップ市場における主要プレーヤーの構図はほぼ変わっていません。上位3社を始めとした大手企業が高い市場シェアを占めており、業界を主導している状況です。

米国の大手3社を中心とした寡占構造にある理由として、各社が積極的に買収や合併を行い、事業規模を拡大してきたことがあります。また、大手企業はMarriottやHiltonといった世界的なホテルブランドを活用し、世界各地に系列リゾートを展開しています。会員はポイント制によって複数のリゾートを柔軟に利用できるため、利便性の高さが大きな魅力となっています。このようなブランド力とネットワークの広さが、大手企業の競争優位性を支えているといえます。

その他大手タイムシェア企業としてDisney Vacation ClubやAnantara Vacation Clubがありますが、タイムシェア事業単体での売上高が公開されていないため、本ランキングからは除外しています。

【タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の世界市場規模】

当データベースでは、2025年のタイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の市場規模を219億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。

調査会社マーケットグロースリポーツによると、2025年の同業界の市場規模は218.9億ドルです。2026年から2035年にかけて年平均7.3%で成長し、規模は478億ドルへと拡大することを見込んでいます。

市場規模 年平均成長率
2025 219億ドル
2026 235億ドル 7.3%
2035 478億ドル 7.3%
タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の世界市場規模の年平均成長率見込み(2025年) ©2026 Deallab

タイムシェア・会員制リゾートクラブ業界の市場規模の予想成長推移 ©2026 Deallab

【M&Aの動向】

2018年以降、世界のバケーションオーナーシップ業界では、大手企業による買収・事業再編が相次ぎ、主要企業への集約とグローバル展開の強化が進みました。
2018年 マリオット・バケーション・ワールドワイドがILGを買収し、Hyatt、Sheraton、Westinなど有名ブランドを取り込み
2018年 Wyndhamがホテル事業とタイムシェア事業を企業分割し、タイムシェア事業はWyndham Destinationsとして独立
2021年 ヒルトン・グランド・バケーションズがDiamond Resorts Internationalを買収
2021年 Wyndham DestinationsがMeredithからTravel ⁺ Leisureブランドを買収し、社名もトラベル・アンド・レジャーへ変更
2024年 ヒルトン・グランド・バケーションズがBluegreen Vacationsを買収
2024年 トラベル・アンド・レジャーがAccor Vacation Clubを買収

【会社の概要】

Marriott Vacations Worldwide(マリオット・バケーションズ・ワールドワイド)

世界最大級のホテルチェーン傘下のタイムシェア会社です。主力ブランドはMarriott Vacation Club、Sheraton Vacation Club、Westin Vacation Club、The Ritz-Carlton Club、St. Regis Residence Clubなどで、高級ホテルブランドを背景にした会員制リゾートを展開しています。同社は2016年に旧Starwood Hotels & Resortsのタイムシェア事業を継承し、SheratonおよびWestinのバケーションオーナーシップ事業をグループに取り込みました。さらに2018年にはILG, Inc.を約47億ドルで買収し、Hyatt Vacation Clubなどのブランドに加え、世界最大級のバケーション交換ネットワークInterval Internationalも獲得しました。その結果、現在では業界屈指の規模と競争力を持つ企業へと成長しています。さらに詳しく

Hilton Grand Vacations(ヒルトン・グランド・バケーションズ)

Hilton Grand Vacations(HGV)は、ヒルトングループのタイムシェア事業を担う会員制リゾート企業で、世界的ホテルブランド「Hilton」の信頼性を背景に、安定した会員基盤と高いブランド力を持つ企業です。日本でもハワイを中心に人気が高く、ヒルトン系列リゾートを柔軟に利用できるポイント制プログラムが特徴です。

同社は積極的なM&Aによって事業規模を急拡大してきました。2021年には大手タイムシェア企業 Diamond Resorts International を買収し、北米を中心に大規模なリゾートネットワークを獲得。さらに2024年には Bluegreen Vacations を買収し、米国東部・中西部の強固な販売網とリゾート資産を取り込みました。これにより、HGVは業界トップクラスの規模を持つ企業へと進化し、Marriott Vacations Worldwide、Travel + Leisureと並ぶ“世界三強”の一角を占めています。

また、過去には中国コングロマリット HNA Group が約25%の株式を保有していましたが、同社の財務再編に伴い2018年に売却されました。さらに詳しく

Travel ⁺ Leisure(トラベル・アンド・レジャー)

米国フロリダ州オーランドに本社を置くタイムシェア企業です。旧社名はWyndham Destinationsで、2018年にWyndham Worldwideからホテル事業を分離した後、タイムシェア事業の専業会社として独立しました。2021年にTravel + Leisureブランドを取得し、現在の社名へ変更しています。主力ブランドにはClub Wyndham、WorldMark by Wyndham、Margaritaville Vacation Club、Accor Vacation Clubがあり、80万人超の会員を有します。さらに詳しく

Resorttrust(リゾートトラスト)

1973年に設立された日本のタイムシェア大手です。エクシブというブランドで箱根や軽井沢などの自社リゾート施設においてタイムシェアを手掛けています。また、会員制リゾート事業を基盤に、医療・シニアライフなどのライフスタイル領域へ事業を拡大している点も、リゾートトラストの特徴です。さらに詳しく

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