総合商社の業績進捗率の定期レビュー

総合商社といわれる三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日の四半期決算毎の業績進捗率をレビューし、業績の上方修正や下方修正の可能性について分析をしています。

5大商社にはウォーレンバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが投資を行っており、業績推移如何では今後株主との対話も積極化する可能性があります。

バークシャー・ハサウェイについて

バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は、オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏率いるコングロマリットです。元々は1888年に設立された綿紡績業の会社でした。1960年代にウォーレン・バフェット氏が支配権を獲得、現在は保険(GEICO)・再保険事業(ジェネラル・リー )、鉄道、ガス電力、各種製造業等を幅広く展開しています。同社の株式は、ウォーレン・バフェット氏が議決権の30%程度を保有しています。さらに詳しく

2022年度第一四半期(2022年3~6月)

三菱商事の進捗率が62.82%と第一四半期の進捗率では突出しています。今後業績の上方修正や追加での株主還元が期待できそうです。双日や丸紅も、進捗率が50%を超えています。

商社のFY2022Q1業績と通期予想に対する進捗率
商社のFY2022Q1業績と通期予想に対する進捗率
  • 三菱商事:金属資源・自動車・不動産が好調でFY22当期利益予想に対する進捗率は62.82%
  • 双日:石炭事業が好調FY22当期利益予想に対する進捗率は53.12%
  • 丸紅:農業資材需要、原料炭、石油トレーディング事業が好調FY22当期利益予想に対する進捗率は50.41%
  • 住友商事:資源・化学品事業部門や金属事業が好調FY22当期利益予想に対する進捗率は41.95%
  • 豊田通商:FY22当期利益予想に対する進捗率は35.64%
  • 三井物産:FY22当期利益予想に対する進捗率は34.38%
  • 伊藤忠:FY22当期利益予想に対する進捗率は32.95%

総合商社会社概要

三菱商事

三菱商事は、九十九商会に源流を持ち、1918年に三菱合資営業部が分社化され設立された総合商社です。広範囲な商材の輸出輸入を手掛けるトレーディングが祖業ですが、商社冬の時代を経て、プロジェクトや事業投資も行う複合企業体へと進化を遂げました。セクターなどで分類しにくい異形の経営スタイルのため、海外でもsogo shoshaという業態として理解が深まりつつあります。天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発で事業を展開しています。関連会社には、ローソン、三菱食品、三菱自動車、千代田化工などがあります。さらに詳しく

三井物産

三井物産は、1876年に益田孝や三井家が創業した貿易会社を源流とする日本を代表する総合商社です。他商社に比べて資源やエネルギー分野に強いことに特徴があります。金属資源、機械・インフラ、化学品、鉄鋼製品、エネルギー、生活産業、次世代・機能推進といった事業を展開しています。関連会社には、日鉄物産、本州化学工業、DM三井製糖ホールディングス、かどや製油、フィード・ワン、スターゼン、富士製薬工業、りらいあコミュニケーションズなどがあります。さらに詳しく

住友商事

1919年に設立された住友グループ系の総合商社です。油井管・鋼管、非鉄、メディア事業に強みを持ちます。金属、輸送機・建機、インフラ、メディア・デジタル、生活・不動産、資源・化学品の各分野で事業を展開しています。関連会社には、SCSK、三井住友ファイナンス&リース、住友精密工業、ティーガイア、マミーマート、日新製糖、セブン工業、日本コークス工業、住友精密工業などがあります。

伊藤忠商事

1949年に設立された総合商社です。伝統的に繊維やアパレルブランドといった非資源分野に強みを有します。繊維・機械・金属・エネルギー化学品・食料・住生活・情報金融・第8のカンパニー制となっており、関連会社には、ファミリーマート、デサント、ヤナセ、伊藤忠テクノソリューションズ 、コネクシオ、プリマハム、ベルシステム24HDなどがあります。

丸紅

1949年に設立された総合商社です。芙蓉グループ系の総合商社で、電力事業に強みを持ちます。生活産業、食料・アグリ・化学品、エネルギー・金属、電力・インフラ、社会産業・金融といった本部体制で事業展開をしています。関連会社には、アルテリア・ネットワークス、エスフーズ、東洋精糖、日清オイリオグループ、片倉コープアグリ、丸紅建材リースなどがります。

双日

2003年に日商岩井とニチメンが経営統合をして誕生しました。自動車や肥料などに強みを持ちます。自動車、航空産業・交通プロジェクト、インフラ・ヘルスケア、金属・資源・リサイクル、化学、生活産業・アグリビジネス、リテール・コンシューマーといった分野で事業を展開しています。関連会社には、日商エレクトロニクス、プラマテルズ、さくらインターネット、メタルワン、フジ日本精糖、JALUX、トライステージ、ロイヤルホールディングスなどがあります。

豊田通商

1948年に設立された総合商社です。トヨタ系の総合商社で2006年にトーメンと合併しています。金属、グローバル部品・ロジスティクス、自動車、機械・エネルギー・プラントプロジェクト、化学品・エレクトロニクス、食料・生活産業といった分野で事業を展開しています。関連会社には、第一屋製パン、三洋化成工業があります。ユーラスエナジーを完全子会社化しました。