製糖業界の世界市場シェアの分析

砂糖・製糖や精糖メーカーの世界市場シェア、ランキング、市場規模について分析をしています。ズットツッカー、ABシュガー、ウィルマ―・インターナショナル、ライゼン、テレオス、ミトポン、DM三井製糖ホールディングスといった製糖メーカー概要や動向も掲載しています。

世界市場シェア

製糖会社の入手可能な直近の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する市場規模を分母にして、2020年の製糖業界の世界市場シェアを計算すると、製糖会社の1位はドイツのズットツッカー、2位はフランスのテレオス、3位はシンガポールのウィルマ―・インターナショナルとなります。

製糖会社の市場シェアと業界ランキング(2020年)

  • No1 ズットツッカー 7.2%
  • No2 テレオス 6.6%
  • No3 ウィルマ―・インターナショナル 5.6%
  • No4 ミトポン 3.8%
  • No5 コフコ・シュガー 3.6%
  • No6 ABシュガー 2.8%
  • No7 クリスタルユニオン 2.4%
  • No8 ノルトツッカー 2.1%
  • No9 DM三井製糖ホールディングス 1.7%
  • No10 アメリカンクリスタルシュガーカンパニー 1.6%
  • No11 ライゼン 1.0%
  • No12 バイオセブ 0.7%

製糖会社のグローバルマーケットシェア(2020年)
製糖会社のグローバルマーケットシェア(2020年)

製糖業界の世界市場シェアランキングの1位は、ドイツの製糖メーカーの巨人、ズットツッカーとなります。世界2位はフランスのテレオスが入っています。同社は協同組合形態の会社となります。3位はインドネシアのウィルマー、世界4位はタイの製糖会社であるミトポンです。世界5位は、中国の国営食糧会社であるCOFCO傘下のCOFCOシュガーとなります。6位は、アソシエイティッド・ブリティッシュ・フーズ傘下の、ABシュガーとなっています。7位は、フランスの農業組合のクリスタルユニオン、10位に米国最大手のアメリカンクリスタルシュガーカンパニーです。日本は三井製糖と大日本明治製糖が経営統合したDM三井製糖が9位となっています。

市場規模

当サイトでは、2020年の製糖業界の市場規模を800億ドルとしております。参考にした市場データは以下の通りです。調査会社のリサーチアンドマーケッツによれば、2018年の製糖業界の市場規模は756億ドルです。2024年にかけて年平均2.9%での成長を見込みます。一方、アイマークグループによるとトン数ベースでは2019年の製糖業界の規模は191百万トン、国別ではブラジルが世界最大手、インドは世界2位の生産量を誇ります。2020年のトン数ベースの規模は193.2百万トンです。⇒参照したデータの詳細情報

砂糖の原料となる粗糖の指標がニューヨーク先物市場で取引されており、市場の需要の強弱が判断できます。
米国砂糖11番先物のチャート




砂糖の作り方

砂糖の種類は大きく分けて分みつ糖と含みつ糖に分けられます。分みつ糖には、グラニュー糖、上白糖、氷砂糖等があげられる。一方、分みつ糖には、黒糖や赤糖があります。サトウキビから砂糖を製造するには大きく、さいとうきび→原料糖→精製糖という手順を踏んでいます。

お砂糖の原料にはカエデやヤシなどもありますが、主に甘しょ(サトウキビ)からとる「甘しょ糖」と、てん菜(サトウダイコン、ビート)からとる「てん菜糖」があります。 (出典:大日本明治製糖)

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世界の主要な製糖メーカーの一覧

Südzucker(ズットツッカー)

1988年に設立されたドイツに本拠を置く製糖・食品大手です。上場していますが、過半の株式を農業組合であるSugar beet growers’ associationsが保有しています。製糖以外では、スターチなどの食品成分、果物の調理やバイオエタノール関連等も手掛けています。2001年にフランスの大手製糖メーカーSaint Louis Surceを買収しました。

Associated British Foods(アソシエイティッド・ブリティッシュ・フーズ)

1935年にガーフィールド・ウェストン氏によって設立されたベーキング会社を源流とするアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズは、英国に本拠を置く食品成分・食品メーカーです。ベーキングパウダー、イースト菌やラクトース等の食品添加物に強みを持ちます。紅茶は英国王室御用達のトワイニングス(Twinings)ブランドを世界展開。トワイニングといえば、アール グレイ(EARL GREY、ベルガモットの香りが吹き付けられたさわやかな紅茶)が有名です。ファストファッションはPrimarkブランド展開しています。砂糖はAB SugarにてBritish Sugarブランドで展開しています。酵素は、AB Enzymes(ABエンザイムズ)で展開しています。ベーキング、非デンプン多糖、洗剤、プロテアーゼ、フィードといった酵素を製造・販売しています。さらに詳しく

Raizen(ライゼン)

ブラジルに本拠を置く大手製糖会社です。ブラジルのバイオエタノールメーカー大手のCosan(コザン)社傘下です。

Tereos(テレオス)

1932年に組成されたオリジニー(Origny)協同組合を源流とするフランスに本拠を置く製糖大手です。協同組合ですが、ブラジルの子会社Tereos Internationalはサンパウロ証券取引所に上場しています。

Mitr Phol(ミトポン)

1946年に設立されたイサラー・ウォンクソキット氏率いるタイの大手製糖会社です。リニューアブル発電事業も手掛けています。ウォンクソキット家による同族経営です。

Nordzucker(ノルトツッカー)

ドイツに本拠を置く製糖大手です。

Wilmar International(ウィルマ―・インターナショナル)

シンガポールに本拠を置くプランテーション運営企業です。上流のヤシ農場の運営から、パーム油精製、トレーディング、最終商品の提供を行う世界的な製油会社です。パーム油生産においては川上から川下まで一貫体制をとっています。製粉事業は中国を中心に手掛けています。製粉事業は、関連会社も含めて年間約11百万トンの生産能力を有しています。インドではAdani、中国ではCOFCOと共同で事業を行っています。搾油事業に関しては年間41百万トンを有しています。製糖事業は、豪州の旧Colonial Sugar Refining Company(CSR)からSucrogenを買収し製糖事業を強化しています。シンガポール証券取引所に上場していますが、米国の穀物メジャーであるArcher-Daniel Midlandが約25%の株式を保有しております。

Wilmar社のCrushing能力一覧

Wilmar製粉能力
出所:同社ホームページ

TRR(Thai Roong Ruang Group、タイ・ルーンルアン・グループ)

タイの製糖会社です。Lin Sugarのブランドで製糖事業を展開しています。エタノール、バイオマス、機器製造、倉庫事業等も手掛けています。

COFCO(コフコ)

コフコ(COFCO)は1949年に設立された中国政府傘下の国有の食糧・穀物商社です。各種穀物や食糧の集荷、備蓄、運搬、輸出入、加工等を手掛け、最近では、食品・飲料分野でも成長を志向しています。2009年の売上高は1782億元でしたが、中国の成長に伴い、2020年には4711億元へと急成長を遂げています。総資産は5606億元です。続きを読む

American Crystal Sugar Company(アメリカンクリスタルシュガーカンパニー)

1899年に設立された米国に本拠を置く農業組合です。砂糖と関連農産物の生産を専門としています。

Cristal Union(クリスタルユニオン)

フランスの本拠を置く製糖会社です。協同組合が株式を保有しています。イタリア等の製糖会社を買収して、域外への展開を加速しています。

DM三井製糖ホールディングス

2021年に三井物産系の三井製糖と三菱商事系の大日本明治製糖が経営統合して誕生しました。

その他の日本の主要な製糖会社

日本甜菜製糖、住友商事が大株主の日新製糖、三菱商事が大株主の塩水港精糖、双日が筆頭株主のフジ日本精糖、丸紅が大株主の東洋精糖等があります。

参照したデータの詳細情報について


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