オートメーション業界の世界市場シェアと市場規模の分析

オートメーション業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析しています。オートメーション企業大手でもあるシーメンス、ABB、エマソンエレクトリック、シュナイダー、ジョンソン・コントロールズ、アズビル等の動向についても分析をしております。

オートメーション業界とは

ビルや建物等において空調、照明や防災等のシステム全体を制御・監視・運営するビルオートメーション(ビルディングシステムBEMS、中央管理システム)、工場内での受注から生産・出荷という作業工程を自動化するファクトリーオートメーション、産業機器のPLC(プログラマブルロジックコントローラ)や分散制御を行うインダストリアルオートメーション、液体や気体を取り扱うプラントの工業機器や統制を行うプロセスオートメーションが含まれます。

オートメーション業界の世界市場シェア(2019年)

最新業界別売上高世界ランキング第7巻」に記載のオートメーション業界各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はシーメンス、2位はジョンソンコントロールズ、3位は三菱電機となります。

1位 シーメンス 6.1%
2位 ジョンソンコントロールズ 5.8%
3位 三菱電機 5.5%
4位 エマソン 4.9%
5位 ハネウェル 4.6%
6位 ABB 3.8%
7位 シュナイダーエレクトリック 2.7%
8位 ロックウェルオートメーション 2.7%
9位 横河電機 1.4%
10位 オムロン 1.3%
11位 アズビル 1.0%

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、オートメーション業界の2019年の世界市場規模を2500億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによると、2019年のインダストリアルオートメーション業界の市場規模は1688億ドルです。調査会社のアライドマーケットリサーチによるとファクトリーオートメーションの2017年の市場規模は1908億ドルです。調査会社のモードーインテリジェンスによると、2020年のビルディングオートメーションの市場規模は603億ドルです。⇒参照したデータの詳細情報

世界の主要なオートメーション会社の動向

Siemens(シーメンス)

シーメンス(Siemens AG)は、ドイツのミュンヘンに本拠を置く大手総合電機メーカーです。1847年に、ヴェルナー・フォン・ジーメンス (Werner von Siemens) によって設立されました。世界初の電車を製造したことでも有名です。事業範囲は電力、交通システム、家電、医療等と社会インフラ全般に及びます。事業のポートフォリオを組み替えながら、モノ作りのデジタル化や産業機器のIoT化を含むインダストリー4.0を提唱し、強力に推進しています。米国のライバルであったGEと同じように再編を通じて、その時々の社会ニーズに即した組織体を作り上げる柔軟性のある経営を行っています。鉄道車両はグループ内のモビリティ事業本部が担当しています。ICEで知られるドイツの高速鉄道も手掛けています。2017年には鉄道車両部門でアルストムと経営統合を発表しましたが、2019年に欧州委員会がアルストムとの経営統合を承認せず遂行されませんでした。鉄道信号にも強みを持ち、上位株主には、象徴としてのシーメンス家が引き続き残っています。さらに詳しく

ABB(エービービー)

ABB(エービービー)は、スイスに本拠を置く重電・重工業大手です。ABBはAsea Brown Boveri(アセア・ブラウン・ボベリ)の略です。1988年にスウェーデンのアセアとスイスのブラウン・ボベリが経営統合して誕生しました。アセアとブラウン・ボベリは1890年代に創業された両国を代表する老舗重電メーカーです。発電・送変電機器と自動化機器やソフトウェア事業に強みを持ちます。原子力発電と火力発電における発電機器事業は、それぞれWestinghouse(ウェスティングハウス)とAlstom(アルストム)に売却し撤退しました。2018年にGEよりエレクトリフィケーション事業を行うGEインダストリアルソリューションを買収しました。2020年は電力システムやパワーグリッド事業を日立に売却し、事業ポートフォリオの入れ替えを行っています。さらに詳しく

Emerson Electric(エマソンエレクトリック)

Emerson Electric(エマソンエレクトリック)は米国を代表するコングロマリット企業です。電源設備や精密空調等の分野で事業を展開しています。プラント向けのプロセスオートメーションにも強みを持ちます。オートメーション分野の強化に向け、選択と集中を図っています。

2016年 モーター・ドライブ、発電事業であるLeroy-SomerとControl Techniquesを日本電産へ売却
2016年 データセンター向けの電源やスイッチ等を手掛けるNetwork Power事業を投資ファンドのプラチナムエクイティへ売却
2016年 制御弁に強いPentair Valves & Controlsを買収
2016年 コールドチェーンマネジメントに強いPakSense&Locus Traxxを買収
2018年 プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)に強いIntelligent PlatformsをGEから買収
2020年 IoTプロバイダーのProgea Groupを買収

 

Schneider(シュナイダー)

フランスのパリに本拠を置く電機大手です。IT関連機器、産業・機械製造、オートメーション機器、配電機器を手掛けています。

Rockwell Aitomation(ロックウェルオートメーション)

米国に本社を置くオートメーション大手です。分散制御システムやPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)の分野に強みを持ちます。

Honeywell(ハネウェル)

ハネウェル(Honeywell)は1886年に設立された米国に本拠を置く複合企業です。航空機エンジンや電子制御機器、自動化機器、特殊素材分野、自動車部品等幅広く展開しています。ビルディング・オートメーションやターボチャージャーの分野では世界大手の1社です。2017年にターボチャージャー事業と住宅向け空調機器、火災報知器事業を分社化しました。さらに詳しく

Johnson Controls(ジョンソン・コントロールズ)

Johnson Controls(ジョンソンコントロールズ)は、1885年に設立された米国に本社を置く業務用空調制御システム、セキュリティシステム、火災検知システム、ビル管理サービスを提供する会社です。電気式サーモスタットを発明した歴史を持ちます。2016年に火災警報分野に強いTyco(タイコ・インターナショナル)と経営統合をしました。世界150ヵ国で展開し、エネルギー効率ソリューションや各種オートメーション事業を展開しています。自動車用のバッテリー等の分野に強みがありましたが2018年に売却しました。さらに詳しく

アズビル

日本を代表するビルディング・オートメーションの雄です。旧山武です。かつては米ハネウェル社と資本関係がありました。

三菱電機

1921年に設立された日本を代表する総合電機メーカーです。重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器のセグメントで事業を展開しています。エレベーターは重電システムのビルシステム事業で展開しています。産業用ロボットは産業メカトロニクスで、霧ヶ峰ブランドで有名な空調やエアコンは家庭電器セグメントに含まれます。空調分野は特にM&Aに積極的で、業務用空調分野では2015年にDe’Longhi(デロンギ)のイタリアの子会社のDeLclima(デルクリマ)社を買収して、欧州市場にて業績拡大を目指しています。北米では2018年にインガソールランドによるダクトレス空調機販売の合弁会社を設立しました。さらに詳しく

オムロン

1930年に設立された制御機器やファクトリーオートメーション機器大手です。車載向け電装品や体温計といった健康関連機器にも強みを持ちます。

横河電機

1915年に設立された計測・制御機器メーカーです。ファクトリーオートメーションやプロセスオートメーションに強みを持ちます。

参照したデータの詳細情報について


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